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ROSAで作成されるAWSのリソースを調べた

Last updated at Posted at 2021-04-13

こんにちは。
AWSで気軽にOpenShiftが使えるROSAがリリースされたはいいものの、「結構いい値段するんじゃないかな…」と思ってる方も多いかと思います。
実際にROSAを使ってみて、どういうリソースが作られてるのかを整理したので、自分の備忘を兼ねて書き残してみました。

目的

  • ROSAのコストイメージや構成を確認したかったので、デフォルトで構築するとどういうリソースができるのかを調査しました
    • 全ては調べきれなかったので、コストに影響が大きそうなNWとEC2周りを重点的に調査してます

調査した環境

調査結果

  • 作成されたEC2リソース一覧
リソース種別 個数
EC2インスタンス(m5.xlarge) 5
EC2インスタンス(r5.xlarge) 2
EC2インスタンス(t2.micro) 構築時のみ全region分
EBS 17
EBSSnapshot 5
SecurityGroup 5
NLB 2
CLB 3
TargetGroup 3
  • 作成されたNWリソース一覧
リソース種別 個数
VPC 1
Subnet 2(PublicとPrivate各1つ)
RouteTable 2
InternetGateway 1
ElasticIP 1
S3Endpoint 1
NatGateway 1
NetworkACL 1
  • 作成されたリソース一覧(その他)
リソース種別 個数
S3Bucket 2
HostedZone 2

気になるところ

結果としては上記の通りなのですが、調べてみて気になったところをいくつか記載します。

EC2インスタンスが多い

xlargeクラスのインスタンスが7つ上がるので、それだけで結構コストがかかります。
会社などで使う分には大した額では無いでしょうが、個人でちょっと試してみる、という場合には中々負担が大きいです。

LBがやたら多い

ROSAをデフォルトで入れた場合、CLBが3つ、NLBが2つ作成されます。
集約できそうな気もしますが、ROSAで作成された環境に手動で手を加えるのはサポート外になるようです。

Bootstrap用(?)のEC2が全リージョンに作成される

環境作成時にBootstrap用と思われるEC2が全リージョンに作成されるという動きをするため、一時的に全リージョンにEC2インスタンスが作成されます。
t2.microなのでそれほどコストには響かないとは思いますが、ちょっと気持ち悪い動きをします。

WAFが適用できない

AWSのWAFをロードバランサに適用する場合はALBへの適用となりますが、ROSAで作成されるアプリの入り口となるロードバランサはCLBになります。
そのため、WAFを適用したい場合はALBを別途作成する(ROSAでVPCを作成した場合は他のVPCへ配置)か、AWSのWAF以外を利用する必要があります。

まとめ

正直な感想としては、個人で使う分には決して安くは無いというのが感想ですね…上記以外にOpenShiftのライセンス費用もわずかですがかかります。
具体的なコストで言うと、クラスターを立ち上げた後で8時間ぐらい起動しっぱなしにしていたところ、請求はコミコミで10$強でした。

とはいえ、OpenShiftの導入が格段に容易になったことから、ちょっと使ってみたい、一日ぐらい触れれば満足、というニーズにはフィットすると思います。
気になった方は是非一度お試しください。

内容に誤記等あればご指摘ください。よろしくお願いします。

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