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自社サービスのMarketing構成をまとめてみた

Last updated at Posted at 2015-09-28

MarketingArchitecture.jpg

TL;DR

  • サービスへの集客・ログ集計・分析・KPIの可視化という段階に応じて、各種ツールを用いてMarketingを行っている。
  • 集客~KPI可視化までを出来るだけ自動化し、マーケターとしてはデータから示唆を得ることと、施策を捻り出すことに特化できる構成を組んでいる。図は簡略化されているが、各ツール間でも多くのツールが利用されている。
  • またSlackを通じて多くの主要KPIを全メンバーに共有し、朝会などでマーケターよりフォローをするようにしている。会社全体でKPIへの理解と施策との因果を理解することで、より自身のアクションの意味を理解しながら動ける組織カルチャーを創りたいと思っている。

各項説明

集客

各集客チャネルに対しsummeryを記す。

Channel type purpose description
mail and push retention CV 会員制サービスであるため、会員へ再訪問(リテンション)を促すメルマガ・push通知によるサービスの活性化はMarketingの肝であり、KPIも非常に細分化して管理している。AWSサーバーを利用して送付。キャンペーンやイベントとして効果をGAにてトラッキングしている。
Instagram impression imp and CV まだあまりアクティブではないが、Instagramを利用した認知拡大も行っている。2015/10/1よりInstagram広告がSMB向けに開放されるタイミングに合わせて、Optimizationしていきたい。
FacebookPage impression imp 後述するオウンドメディアと組み合わせ、認知拡大を目的に運用。Pageへ貯まるLikeは広告を運用することで加速度的に伸びることもあり、オウンドメディア・広告とのよいシナジーが生まれている。現在Page Like2万(2015/09/28)。
FacebookAds impression signup and CV 限られたユーザーセグメントへの広告出稿に最も強いメディアが実名制のFacebook。創業当初より効果的にFacebook広告を運営し、ハイパフォーマンスを叩いている。会員数数十万規模でもまだまだポテンシャル高。一方で、Facebook広告の入札方法が突如変更しCPCが5~10倍に急騰中へ記したよな、無断かつ大きな仕様変更が運用者の神経を削る。
OwnedMedia impression imp 自社で運営するオウンドメディアは、仕入先ブランド獲得のためのPRメニューとして立ち上げた。現在はECのコアユーザーがライターを務め、準コミュニティとして運営している。記事を通じた見込み客の集客に利用。
GDN impression signup and CV 長期的なコンバージョンを高めるためにアドネットワークやDSPを使う際の処方箋に記したとおり、直接的な集客だけではなく、新たなチャネル開拓に利用している。ネットワーク系は広く薄く見込み客へリーチできる反面、コストのコントロールがシビアである。

ログ集計

  • ログの集計はweb/iOS APP共にGoogleAnalyticsを使用してデータを取得している。
  • この他アプリのデータについてはAdStoreTrackingも併用。リファレンス/バックアップデータの取得を目的としている。
  • この他自社サーバーからKPI集計に必要な情報は毎日csvで自動出力し、GoogleDriveに保管している。

分析

以下の記事に記載したGoogleAnalytics API Add-onを使用し、spreadsheetで作成したKPIフォーマットに沿ってGAからデータを引っ張ってきている。

GAデータの他に、自社サーバーから引っこ抜いたcsvの値を、GoogleAppsScriptで毎日KPIシートへ転記している。この辺りを自動化してしまうと、本当に人間がやる作業が減るのでオススメ。

下記のファネル分析程度であればGAのwebにてサクッと行ってしまえるが、高度な分析はやはりみんなだいすきな表計算ソフトに委ねたいところ。

ちなみに自社ではチャネルやサービス毎にKPIシートを作成し、目的に応じて利用している。

見える化

Slackを利用している事業者であれば多くの人におすすめしたいのがSlack上での経営指標の見える化。KPIをspreadsheetで集計しているので、GoogleAppsScriptを使ってSlackへKPIを飛ばすbotが作れる。

コメント

  • スタートアップにおけるMarketingはプロダクトの一部とも言えるほど重要な項目だと考えているが、車の両輪でいいプロダクトがないといいマーケティングはできない。どれだけ効率的に効果測定しようと、サービスやプロダクトにスピードを持って反映できなくてはこんなArchitectureも無駄だと思っている。
  • Smarbyでは僕がプロダクトも見ているため、全体のバランスを取りながら経営判断をしつつMarketing施策をうつことができているが、経営とMarketingが離れると問題も多いので、可視化するツールと文化も重要。
  • その意味で、この構成のミソは全てをspreadsheetで管理し、Slackで全員にKPIに触れさせている所だとおもっている。
  • 集客手法は栄枯盛衰で常に自社サービスにあった形を模索していく必要がある。とにかく新しい情報に触れ続け、身銭で試すのが大事。
  • 構成は変わり続けるもの。
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