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GoogleAnalytics API Add-onを使ってspreadsheetを最強のKPI管理シートに - 基礎編

Last updated at Posted at 2015-06-19

背景

ECサービス(web/iOS app)を運営するにあたり、日々のマーケティング活動に対して日時でKPIを集計・分析し、アクションを細かく行っていく必要がある。Google Analytics(以下、GA)はKPI集計・分析基盤として無料で使用できるが、下記のような問題があった。

  • ノンカスタムの状態では優位な示唆を導くレポートが無い
  • そのため分析→レポート化自体は人の手で行う必要がある(15min/day程かかっていた)

GAからrawデータをcsvでダウンロードし、エクセル上で分析集計する、というのはマーケターにとって一般的ではあるが、毎日それなりの工数を要する。そのため自動化を図った。

Google Analytics Spreadsheet Add-on

参考:Analytics Feature-Specific Resources

このソリューションを使用することにより下記のKPI管理に関わる業務を自動化する。

  • CSVをダウンロードし、ソースデータを得る。
  • ソースデータを表計算ソフトにinputする
  • 関数を使用し、欲しいデータを加工する。

これにより人のリソースを”データから示唆を得てアクションすること”に集中させる。このadd-onではデータを取得する期間や、フィルタ、ディメンジョン等も自由に設定できるので、自分が欲しいデータを自由自在に加工することができる。

動画でざっくり理解するGoogle Analytics Spreadsheet Add-on

Introduction to the Google Analytics Spreadsheet Add-on

こんなこともできる

  • Adwordsのキャンペーン毎のCPC、CVR、CPA等の成果を自動管理する(Adwordsのダッシュボードは読み込みが遅くストレスなので、自分で作ってしまおう)
  • socialやdisplayなどの経路別のCVRやCPAを自動算出できる
  • 期間を自在に設定できるので、ビジネスKPIが一覧できるダッシュボードをスプレッドシートで作成できる

導入

1. 新規でスプレッドシートを開き、アドオン > アドオンを取得を選択。

アドオン取得

2. アドオンgoogle analyticsを検索し、+無料からスプレッドシートと連携

スクリーンショット-2015-06-19-11.12.jpg

3. スプレッドシートより、アドオン > Google Analytics > Create new reportを選択

スクリーンショット 2015-06-19 10.27.19.png

レポート選択画面が右側に出現

レポート画面

4. レポートを作成

ここから、レポートに出力したいデータを指定していく作業に入ります。具体的に下記1)~3)を設定します。

1) Name Your Report

レポートの名前です。スプレッドシートの左下に同名のシートが作成されます。

2) Select Account information

レポートを出力したいGAアカウントに紐づく下記3小項目を設定してください。GA>アナリティクス設定から確認が可能です。

  • Account...GAアカウント
  • Property...GAプロパティ
  • View(Profile)...GAビュー

3) Choose Metrics and Dimensions

Metrics

集計したいデータ項目を複数選択する。Users(UU)Page ViewSessionsや、Goal xx Conversions(GAで設定した目標Noの完了数)、Goal xx Conversion Rate(GAで設定した目標NoのCVR)、Cost(adwordsで使用した金額)などGAで取得できるパラメータはすべて設定可能。

Dimensions

データの切り口を選択する。dateUser Typeなど分析切り口毎にレポートを作成する。おすすめは1レポート1ディメンジョン。

設定例

名称未設定-2.jpg

以上の設定が完了したら、Create Reportを押下すると、Report Configurationに反映される。下記のように各項目に値が入力される。

スクリーンショット 2015-06-19 13.32.15.png

各項目の詳細は下記参照

Configuration Options 内容
Type デフォルトはcore
View (Profile) ID / ids アナリティクスのビューID
Start Date データ取得範囲。YYYY-MM-DDの形式で入力。=TODAY()などの関数も利用可能
End Date データ取得範囲。Last N Daysかstart endのセットのいずれかで実行する。=TODAY()-7などの関数も利用可能
Last N Days データ取得範囲。ここを設定すると、直近N日分をデータを取得する
Metrics マトリクス(指標)。取得するデータ項目
Dimensions データの切り口
Sort -ga:sessions-ga:pageviewsのように、マイナスを付与すると降順ソート
Filters 流入経路をgoogle検索のみ、地域を日本のみ、といった設定が可能
Segment 新規ユーザのみ、といったセグメントの設定
Sampling Level DEFAULTFASTERHIGHER_PRECISIONが選択可能
Start Index デフォルトは1。データ取得を開始するインデックスの設定
Max Results データ取得件数。デフォルトは1,000、最大10,000
Spreadsheet URL 別シートにデータ出力する場合に設定

5. アドオン > Google analytics > Run reportsからレポートを実行し出力する

実行結果は別のシートに出力される。Dimensionsを日付で実行したので、直近30日間の各KPIが日別に出力されました。

実行結果

出力したデータはマスターデータとして扱い、別シートにてvlookup等の関数を使用して分析用途にデータ抽出し、スプレッドシート上で定常的に分析することをオススメする。データ出力例は下記。

スクリーンショット 2015-06-19 16.52.04.png

6. データ出力をスケジューリングする。

5のRun Reportは任意の時間にスケジューリングができる。
アドオン > Google analytics > schedule reportsから、毎月、毎週、毎日、毎時のメッシュで自動出力をスケジューリングできる。非常に楽なので使用してみよう。
スクリーンショット 2015-06-19 16.54.36.png

以上、基礎編はここまで。
とても長くなってしまったので、応用編は追って作成したいと思います。
希望があればコメントまでお願いします。

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