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ある日の我が家

ワイ「ぐ、ぐぬぬ・・・ !」

娘(7歳)「どうしたの、パパ?」

ワイ「ワイの書いたQiitaの記事が、某ソーシャルブックマークサービス上で叩かれてんねん」
ワイ「記事の内容が間違ってる!って」

娘「ふーん」
娘「でも、間違ったことを書いちゃったなら仕方なくない?」

ワイ「いや、でもやで?」
ワイ「ワイの記事にも良いところはあるはずなのに、そこは全く見ないで」
ワイ「こいつら、悪いとこばっか見てくんねん!」

娘「草」

ワイ「そうよなぁ?」
ワイ「そんな奴ら、しょうもなさすぎて草生えるよなぁ」

娘「違うよ」
娘「パパの発言が特大ブーメラン過ぎて草だって言ってんの」

ワイ「ファッ!?
ワイ「ど、どこが特大ブーメランやねん」

娘「だって、パパも昔よく」
娘「人の記事についての文句を言ってたじゃない」

ワイ「えぇ、そうやっけ・・・?」

5年前のワイ

ワイ「けしからん!けしからんぞ!」
ワイ「Qiitaでトレンド上位になってるこの記事、内容が一部まちがってるやんけ!」
ワイ「よっしゃ、Twitterで『ここが間違ってる』ってツイートしとこか」

娘「↑こんなこと、よく言ってたよね」

ワイ「そ、そういえば言ってたわ」

娘「パパが文句を言ってたあの記事も、いいところが沢山あったよ?」

ワイ「えぇ?そうか?」

娘「うん、文章が読みやすくて、構成も分かりやすくて」
娘「かなり工夫して書かれた記事だったよ」
娘「それに、日本語がすごく上手な記事で」
娘「批判どころか、むしろパパも学ぶべきところが沢山ある記事だったよ」
娘「なのに、パパは悪いところだけを見て批判してた」

ワイ「こんな間違った記事がトレンドに載るなんて、けしからん!」

娘「↑こんな風にね」
娘「多分パパは、自分の書いた記事がバズらないで」
娘「あの人の記事がバズってたから」
娘「その嫉妬もあって、あんなに文句を言ってたんだと思う」

ワイ「は?嫉妬なんてしてないが?」
ワイ「だって、そんな間違った記事を書くような奴を、ワイが羨む理由がないやん」
ワイ「そんな奴になりたいと思ってへんねんもん」
ワイ「従って、嫉妬などしていない!」

娘「ふーん、じゃあ思考実験をしてみようか」

思考実験、開始

娘「パパが批判してたあの記事についてだけど」
娘「もし、あの記事に全然いいねがついてなくて、トレンドにも載っていなかったら」
娘「それでもパパは『けしからん!』と感じた?」

ワイ「うーん」
ワイ「そう言われてみると、あんまり思わへんかもな」
ワイ「間違った記事に、いいねが沢山ついてたことがムカついてた感じはするな」
ワイ「なんでこんな記事が評価されてんねん!って」

娘「そっか」
娘「じゃあ、もしパパの記事がトレンド1位になってて」
娘「パパの批判してた記事がトレンド2位だったら」
娘「パパは『けしからん!』と感じた?」

ワイ「うーん」
ワイ「自分の記事が十分に評価されていたら」
ワイ「他人の記事に対して『こんな記事がバズりやがって!』とは」
ワイ「感じなかったかもしれんな」

娘「そっか」
娘「私から見ると、あの記事は良いところも悪いところもある記事だったけど」
娘「パパは、あの記事の良いところは見えてた?」

ワイ「見えてなかったわ」

娘「それは、公正な評価?」

ワイ「ぐぬぬ・・・」

娘「けしからん!けしからん!って言ってたけど」
娘「そのけしからん状態を改善するために、該当の記事に対して」
娘「コメントや編集リクエストを送ることは考えた?」
娘「Twitterでちくちく言葉を言ってただけじゃない?」

ワイ「コラッ!」
ワイ「それ以上は禁止カードや!」
ワイ「ワイの心をえぐり過ぎる!」

娘「やっぱり、嫉妬まじりじゃん」

ワイ「ぐぬぬ・・・!」

娘「自分の感情が何なのか見極めたいときは」
娘「私の経験上、思考実験がオススメだよ」

ワイ「経験上って、君まだ7年しか生きてへんやんけ!

35歳無職ワイ、嫉妬してた・・・?

ワイ「ワイ、嫉妬してたんかなぁ・・・」
ワイ「当時35歳で、いい大人で、妻子もいるのに無職で」
ワイ「とんでもないポンコツ人間だったけど」
ワイ「そのうえ、人に嫉妬してネット上でチクチク文句を言ってたんかなぁ・・・」

娘「そうだよ」
娘「さらに、別に間違ってすらない、普通に良い記事に対しても───」

ワイ「何でこんなに分かりにくい記事がバズってんねん!」
ワイ「ワイの記事のほうが分かりやすいわ!」

娘「↑こんな風に、家の中で文句を言ってたよね」

ワイ「い、言ってたわ・・・」
ワイ「ダサ過ぎるわ・・・」
ワイ「最悪や・・・」

娘「いや、むしろ最高だよ」

ワイ「ファッ!?
ワイ「さささ最高!?」

娘「そう」
娘「だってさ───」

ワイ「なんでこんな記事がバズってんねん!」
ワイ「ワイの方が良い記事を書いとるわ!」

娘「↑こういう嫉妬まじりの気持ちって、なんだかんだ人生に効いてくるんだよ」
娘「そして───」

ワイ「そのうちワイの記事も評価されるんや!」
ワイ「世の中よ、早くワイの記事を見つけろ!」

娘「↑こんな風に、自分の力を過信することが大事なんだよ」
娘「現実を全て素直に受け入れて、モチベーションが下がるくらいなら」
娘「情熱が消えてしまうくらいなら」
娘「それよりも、誰かへの嫉妬を燃やして、自分の力を過信してる方がいい」

ワイ「そ、そうなんか・・・?」
ワイ「なんか、陰謀論者みたいな発想にも見えるけど・・・」

娘「嫉妬した後の行動として、ネットで人をディスっちゃったり」
娘「誰かへの迷惑行為をしてしまうと」
娘「それは犯罪行為にもなり得るけど」
娘「自分の創作意欲として使えば、それはポジティブなエネルギーになるんだよ」

ワイ「そ、そうかぁ」
ワイ「確かに、それをモチベーションに頑張れるんなら」
ワイ「嫉妬っていう感情も、自分の力を過信することも、悪いことばかりじゃないんかもなぁ」

娘「うん」
娘「モチベーションで人生って変わるもん」

ワイ「いや、流石に『人生変わる』は大袈裟ちゃうか?」

娘「そう?」

モチベーションで人生は変わる

娘「だってさ、毎日3時間、夢中でプログラミングの勉強をできたとしたら」
娘「人生って変わると思わない?」

ワイ「た、確かに」
ワイ「だいぶ変わるやろな」
ワイ「そう考えると、モチベーションって大事やな」
ワイ「人生変わるかもなぁ」

娘「そうだよ」

ワイ「あの人たちは凄いなぁ・・・」
ワイ「ワイなんてもう35歳やし、仕事も辞めてもうたし、もう無理ですわ・・・」

娘「↑こう思うんじゃなく」
娘「誰かの活躍に対して『なにくそ!』って思うこと」
娘「自分の力を過信して『やってやる!』って思うこと」
娘「そこから始まることもあるんだよ」

ワイ「むむむ・・・」
ワイ「確かにワイも、他人への嫉妬と、変なおごりがあって」
ワイ「それをかてに頑張れてたところもあるわ」

娘「そう」
娘「それって最高だよ」
娘「どんなにポンコツな自分でも、見捨てなかったってことだもん」
娘「35歳で妻子もいるのに、仕事を辞めてしまって、無職で・・・」
娘「でも、そんな自分でも見捨てずに───」

ワイ「ワイはQiitaで活躍するんや!」
ワイ「やってやるんや!」

娘「そう、自分の力を過信することで」
娘「モチベーションを保ててたじゃん」
娘「そのおかげで、いつでもQiitaのことを考えることができて」
娘「結果的に成果も出たでしょ?」

ワイ「確かに・・・!」
ワイ「なるほどなぁ」
ワイ「嫉妬心とかおごとかって、ワイを惑わせてくるもの、翻弄してくるものだと思って」
ワイ「抑え込もうとしてたけど」
ワイ「ある意味ではワイを導いてくれてたんやな」

娘「そうだよ」
娘「そもそも、脳に自然と湧いてくる感情に罪はないからね」
娘「よろしくない行動をしてしまった時に罪になるだけで」

ワイ「た、確かに」
ワイ「心の中は取り締まれへんもんな」

娘「そう」
娘「そして、必要な感情だからこそ、脳も嫉妬心を感じるんだよ」
娘「驕りだってそうだよ」

ワイ「そっかぁ、当たり前の『脳の機能』なんやなぁ」
ワイ「はぁー、40年も生きて、初めて気づいたわ」
ワイ「人生、何も答えが分からへんわ」
ワイ「彷徨ってばっかりやわ」

娘「誰もがそうだよ」
娘「正解なんて分からずに、自分自身に翻弄されて、彷徨い続けるのが人生だよ」

ワイ「いや人生何周目やねん」
ワイ「そろそろ娘ちゃん教に入信したくなって来たわ・・・」

その日の夜

ワイ「うーん、でも、ワイを叩いてくる奴らはやっぱり許せんわぁ」
ワイ「一人残らず消滅せんかなぁ」

娘「そう?」
娘「ああいう人たち、私は割と好きだけどね」

ワイ「まじか」
ワイ「ど、どこが好きなん?」

娘「自分の意見は、ネットに書くだけの価値がある───」
娘「世の中に向けて、自分の意見を発信したい───」
娘「間違っていることを正したい───」
娘「そんな風に思えてることが素敵じゃん」
娘「その自己肯定感や使命感、人生で大事だと思う」

ワイ「そうかぁ」
ワイ「まぁ、ちょっとだけ分かるわ」

娘「あんまり攻撃的なのは嫌いだけどね」
娘「そのエネルギーを、自分の人生を良くすることに使いなよって思う」
娘「人の記事の間違いに気づけるくらい、頭いいんだからさ」

ワイ「なるほどなぁ」
ワイ「要は、ネガティブな感情を、いい感じのことに使うのが大事なんやなぁ・・・」
ワイ「むずい・・・」

まとめ

  • 人の記事がバズっているとモヤつくことがある
  • それは無意識の嫉妬の場合もある
  • でも、そんなんが人生に効いてくることもある

新しい記事もよろしくやで!

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