MEO(Map Engine Optimization)は、SEOと同じく長期的な戦略が必要な集客施策です。
「Googleマップで上位に表示されず、新規のお客さまに見つけてもらえない」「近隣の競合店舗に流れてしまう」こうした悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
MEOで共通して重要になるのは、やはり良質なコンテンツを積み上げていくことです。
本記事では、MEO順位を上げるための効果的な取り組みをご紹介します。
また「どこまで自分でできて、どの部分から業者に任せるべきか?」という観点も含めて解説していきます。
目次
1. MEOにおける良質なコンテンツとは?(SEOとの違い)
SEOで「良質なコンテンツ」といえば、Googleの検索品質評価ガイドラインで示される E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性) が基本です。
・Experience(経験):実際の体験や一次情報に基づいているか
・Expertise(専門性):専門的な知識やスキルに裏付けられているか
・Authoritativeness(権威性):発信者や情報源が信頼されているか
・Trustworthiness(信頼性):情報が正確で、誤解を招かないか
では、MEOにおける「良質なコンテンツ」とは何でしょうか?
SEOとの最大の違いは 「場所情報」と「口コミ情報」 です。
・店舗の住所・電話番号・営業時間などの正確さ
・来店者からの口コミや写真といった一次情報
この2つがMEOでは特に重視されます。
つまり、Googleに「この店舗は実在し、利用者に信頼されている」と認識してもらうことが順位向上の鍵になります。
!ポイント
・正確な店舗情報(場所・連絡先・営業時間)
・信頼できる口コミ(一次情報)
・専門性、経験が分かる投稿
・来店をイメージしやすい写真
2. MEO順位を上げるための5つの取り組み
MEOの順位を上げるために、効果的な取り組みをまとめました。
基本的なことに見えるかもしれませんが、「継続して積み上げる」ことが大事です。
2.1.検索キーワードを決める
地域名+業種を主軸にし、サブキーワードは欲張らず1~2語に絞ります
2.2.Googleビジネスプロフィールを最適化
・正確な店舗名・住所・電話番号・営業時間・定休日の入力
正しく情報を入れること、特に営業時間と定休日は誤りがないよう気をつけましょう。誤りがあるとせっかく来店されたお客様を逃してしまうことや口コミで悪い評価を付けられてしまうリスクがあるためしっかり管理しましょう。
・店舗写真の追加(外観・内装・スタッフなど)
お客様の来店イメージが付きやすい写真を意識しましょう。入口や内装はもちろんのことスタッフの顔写真を掲載することで初めてご来店していただくお客様に安心感をもってもらいやすいようにするのが大事です。
・サービス内容の説明文
地域名のキーワードの認知を上げるため冒頭に「〇〇駅から徒歩〇分」というキーワードを入力し、地域性を強調します。
・決済方法やオンライン予約、ホームページとの連携
写真、決済情報などを設定し、お客様の安心感を高めることや予約導線を用意してCVRを高めるのが大事です。
2.3.NAP管理でGoogleに信頼される
一通り基礎情報の入力が終わりましたら、NAP管理を行います。これは、Name(店舗名)、Address(住所)、Phone(電話番号) の統一性を保つことを意味します。
簡単にいうとどの媒体でも統一した情報を持たせるということになります。統一した情報にすることで、Googleからの信頼度を高めます。
!ポイント
・店舗名・住所・電話番号はすべての媒体で同一にする
2.4.口コミ返信・評価管理の重要性
結局は、ここが一番重要になっていきます。口コミ投稿については、お店側のスタッフさんとも協力する必要があり、ネット上だけでは限界があります。口コミの返信も忘れずにしていきましょう。
!ポイント
・「返信の有無」もGoogle評価に影響
・口コミも継続的な積み重ねが重要
2.5.更新頻度が順位に与える影響
最新の情報を掲載し続けることが大切です。口コミでは、あくまでも受動的な更新となってしまうため、能動的に更新ができる投稿を活用することも大事です。
!ポイント
・投稿で能動的な更新を補う
・専門性の情報を投稿することでGoogleからの信頼度を高める
3. MEO業者を利用すべきか?判断基準まとめ
個人的な見解となりますが、個人店舗や小規模店舗の場合は、個人で十分対応できるケースが多いと感じます。MEO側にお金を充てられる余裕があるのであれば、リスティング広告等の広告費に充てたほうが認知は早いと思われます。
一方で、以下の条件にあてはまる場合は、業者活用も検討の余地があります。
・複数店舗を展開していて、一括管理が必要
・自分で更新するリソースが確保できない
・データ分析や広告連携も合わせて行いたい
自分で十分なケース
・個人店舗や少数店舗
・地域競合が少ない
・更新作業を定期的にできる
4. さいごに
MEOの解説をしてきましたが、あくまでも集客を目的としたツールの1つでしかありません。「順位を上げること」が目的にならないよう、お客様に喜んでもらえるサービス提供を意識することが結果的に口コミや来店数の増加につながります。