前編では「常駐型AIは、LLMが考え続けるのではなく、待機する仕組みが必要なときにLLMを呼ぶ」と整理しました。後編では、その起動の仕組みと、OSSと大手サービスの関係を扱っています。
AIが「自分から」動いて見える理由
LLMの手前にオーケストレーター(常駐するプログラム)がいて、次のきっかけで指示文を組み立ててLLMを起こします。
- Webhook:Slackやメール受信、監視アラートなど外部イベント
- Cron:決めた時刻・間隔
- アイドル時の見回り:先回りの調査(dotsのProactive researchは読み取りのみ)
- 自分への予約:エージェント自身が「1日後に再確認」などを登録
Hermes Agentでは会話からCronジョブを登録できますが、Cronで起動したジョブがさらにジョブを作るのは既定で禁止されています。
常時動かすときの設計ポイント
- 起こす前に、ルールや安いモデルで仕分ける
- 承認待ちの間は状態を保存して手を離す
- 自発的に起きたときは読み取り中心に権限を絞る
OSSが先に広めていた
OpenClaw(GitHubスター約39万)、手順をスキルとして自分で書き残すHermes Agent、コンテナ隔離のNanoClawなど、常駐AIはOSSが先に形にしていました。
大手が公式版を出す理由
- 定額プランの使い道を自社製品に寄せる(Anthropicは第三者によるサブスク認証の経由を認めていない)
- 数千のアプリ連携をまとめて用意(Claude Duetは6,000以上のコネクタ等)
- 承認、仮想カード決済、操作履歴などの安全装置
- モデルと製品を一体で作れる(筆者の見立て)
記事では、立場別の選び方もまとめています。前編:https://shinichi.noguchi.jp.net/blog/2026-11-03-always-on-ai-agents-hermes-part1.html
※2026年11月時点の公開情報に基づきます。