「24時間動くAI」と聞くと、LLMがずっと推論し続けているように感じます。実際には、常時稼働するのはスケジューラーやイベントを待つ仕組みで、条件が合ったときにモデルを呼び出す設計が一般的です。待機する処理と推論・実行する処理を分けて考えるのが出発点です。
本稿では初心者の技術職向けに、次の観点で常駐型AIを整理しました。
- 起動条件:時刻、イベント、利用者の依頼
- 実行環境:クラウド、接続アプリ、自前サーバーやPC
- 権限:読み取り、下書き、送信や変更の承認
- 継続性:履歴やノートをどう保存し、次のタスクへ渡すか
OpenAI ChatGPT dots、Anthropic Claude Duet、Meta Muse、xAI Grok Bot、Google Gemini Sparkを、モデル名や料金ではなく公開機能と導入前の確認点で簡潔に比較しています。提供状況は地域、プラン、アカウント権限によって変わるため、連携アプリの数だけで利用可否を判断しないようにしています。
Claude CodeやCodexとの違いも、単純な「手動起動の旧型」と「24時間動く新型」には分けません。CLIをスケジューラーから呼ぶこともでき、プロダクトがタスク作成・管理機能を持つ場合もあります。比べる軸は、起動の仕組み、接続先、実行環境、権限をどこまでまとめて提供するかです。
筆者はHermes Agentを常駐させ、重要メールの通知とサーバー不調のアラートに利用しています。公式CronはGateway経由のスケジュール実行や結果配信を説明し、MCPやCLI、シェルによる拡張も可能です。自由度と引き換えに設定・権限・稼働管理を担う必要があります。日本語の導入ガイドへの導線も記事内に掲載しました。
後編(11月4日公開予定)では、内部トリガーの設計、OSSと大手の戦略、費用と権限に応じた選び方を扱います。
※2026年11月時点の公開情報に基づきます。