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基本情報技術者試験で出題される紛らわしい用語6選

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今回は基本情報技術者試験の出題範囲において非常に似ており
混同しやすい用語について紹介していこうと思います。

自身が基本情報技術者試験を取得するに当たってこれらの用語が非常に似ており混同しやすかったため本記事で各用語の定義および覚え方のコツを紹介することで今現在、基本情報技術者試験の学習に取り組んでいる方の助けになればと思います。

頭文字スの6つの混同しやすい用語

基本情報技術者試験では非常に数多くの用語が出題範囲に含まれていますが、
中でもとりわけ以下の6つのスから始まる用語は非常に紛らわしい用語の中の1つです。

・ストライピング
・スプーリング
・スニッフィング
・スラッシング
・スプーフィング
・スワッピング

一瞥するとどれも同じような単語に見え、語尾がingで終わっているためかなり紛らわしいと思います。

これら用語の覚え方のコツを説明する前に以下、各用語の定義について簡単に紹介します。


①ストライピング(Striping)

データを小さなブロックに分割し複数のハードディスクに順番に書き込むことで同時に複数のディスクにアクセスできるようにすること。
RAID0方式とも呼ばれ、これによりデータの読み書き速度が向上します。


②スプーリング(Spooling)

コンピュータが低速な周辺機器(プリンタ等)へデータを送る際、一度バッファリング(一時保存)し、CPUを他の処理に解放することで処理効率を上げる仕組み。


③スニッフィング(Sniffing)

ネットワーク上で流れるデータを盗聴し、情報を不正に収集する行為のこと。
攻撃者はパケットと呼ばれるデータの塊を傍受し、その中に含まれる情報(ID、パスワード、クレジットカード情報等)を盗み取ります。


④スラッシング(Thrashing)

コンピュータの仮想記憶システムにて物理メモリが不足し、ページインとページアウトが頻繁に発生することでシステムの性能が著しく低下する現象。
特に大量のメモリを必要とするアプリケーションを同時に実行した場合に発生しやすくなります。


⑤スプーフィング(spoofing)
スプーフィングとは一般に「ある人物や団体またはシステムになりすまして被害者を騙す」行為のこと。
スプーフィング行為は数多くありますが、基本情報技術者試験で出題されるのは主に以下の3つです。

IPスプーフィング   偽のIPアドレスを使って通信を偽装
DNSスプーフィング   DNSサーバーの情報を偽装し、ユーザーを偽のWebサイトに誘導
メールスプーフィング 偽の送信者アドレスを使ってメールを送信


⑥スワッピング

主記憶装置(メモリ)と補助記憶装置(ストレージ)間でデータのやり取りを行うこと。
具体的にはメモリが不足した場合に使用頻度の低いデータやプログラムを補助記憶装置に退避させ(スワップアウト)、必要な時に再びメモリに読み込む(スワップイン)動作を指す。


以下は自身が勉強していた際、これら6つの用語が混同せず暗記できるようにしていた覚え方のコツになります。覚えにくい単語を暗記、理解する際はその単語の語源に立ち返ることやイメージング化することが非常に学習の助けになります。


覚え方のコツ(語源・イメージ)


ストライピング

語源: stripe (縞模様)
イメージ: 縞模様のようにデータを分割してハードディスクに配置

スプーリング

語源: spool(糸巻き)
イメージ: PCからの出力を一時的に糸巻きに巻いて保存しておく

スニッフィング

語源: sniff(嗅ぐ)
イメージ: ネットワーク通信を嗅ぎまわる

スラッシング

語源: thrash(のたうち回る、暴れる)
イメージ: メモリ不足で何度もデータを交換することでPCが処理オーバーで
のたうち回っている状態

スプーフィング

語源: spoof(騙す)
イメージ: なりすまして対象ユーザーやPC等を騙す

スワッピング

語源: swap(交換)
イメージ: メモリ間でデータを交換しあう


まとめ

本記事では簡単にですが、スから始まる混同しやすい用語について語源やイメージを交え覚え方のコツについて紹介しました。

基本情報技術者試験では他にも混同しやすい似たような用語が幾つもあるためそれらについても今後ご紹介していければと思います。


著者: T.M (株式会社ウィズツーワン)
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