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PLATEAUアカデミーで得た知識で災害モデルを作成してみた

Last updated at Posted at 2025-12-18

今回の試みはPLATEAUアカデミーより得た知識で
災害モデルのうち 洪水浸水想定区域 に関するモデル作成を行う

作業計画を立てたのち、次の手順で作業を進めた。

1. データ入手

 洪水浸水想定区域のデータをオープンデータで公開されている「滋賀県防災情報マップ」より琵琶湖周辺のデータを入手した

 https://shiga-bousai.jp/dmap/top/index
image.png
image 1.png

出典:滋賀県防災情報マップ

2. 原典資料確認

 浸水区域モデルを作成するにあたり、原典資料となる属性情報が必須のため

 資料の原典資料を確認する

image 3.png

滋賀県より告示されていることが解ったので、次のステップで県のHPより告示情報を確認する

image 4.png

image 5.png

以上の情報から次の告示情報が得られたため、属性登録の原典情報とする

作成主体 滋賀県
指定年月日 平成31年3月19日
告示番号 滋賀県告示第144号
指定の根拠法令 水防法(昭和24年法律第193号)第14条 第1項
対象となる洪水予報河川 淀川水系琵琶湖
指定の前提となる洪水 琵琶湖流域の120時間総雨量 555㎜(琵琶湖ピーク水位 B.S.L.+2.6m)
関係市町 大津市、彦根市、長浜市、近江八幡市、草津市、守山市、 野洲市、高島市、東近江市、米原市
  1. GISでデータ確認

 データ編集はPLATEAUアカデミーで使用したQGISを用いる

 今回は安定版の最新版である Version.3.40.13 を使用した

image 6.png

image 7.png

 ・ダウンロードしたアーカイブを解凍したところ次のファイルが表示された

image 8.png

 ・このままでは内部構造が不明なので滋賀県防災情報マップから提供されているGISデータの構造が記載されたgisfmg.xlsxを確認する

GISデータ書式

image 9.png

対応するコード表

浸水深マスタ
image 10.png

河川マスタ
image 11.png

データの表示確認

image 12.png

image 13.png

Shapefileでは非常に重いので、GeoPackageに変換した(併せて属性名も論理名に変更した)

image 14.png

3.属性登録

PLATEAUアカデミーで提供されたobjectlist.xlsxより属性登録のためのひな形に得られた属性項目を登録

image 15.png

ここで、注目すべき点として通常の洪水浸水に使用されるランクと資料中で使用されているランクに違いがあるので(細かいレンジになっている)

独自コード RiverFloodingRiskAttribute_rankOrg.xml を作成し、属性列をrankOrgとして出力する必要がある

標準の浸水ランク
image 17.png

独自の浸水ランク 

image 16.png

属性のリファクタリング

プロセシングツールボックスより「属性をリファクタリング」機能を実行し、

CityGML用の属性列に置換えをおこなう

image 18.png

4. CityGMLに変換

QGISで作成した変換元データをshapefileで出力し、CityGMLに変換を行う工程に進みたいが

2025年現在、有償ツールのFME(FME Flow)を使用する必要があるため、中途半端ではあるが無償で進められるのはここまでとなってしまった、近々PLATEAU Projectでリリース予定の変換アプリケーションが運用開始されたらこの続きを試したい

まとめ

PLATEAUアカデミー第1回と第2回に参加させて頂きましたが、年度毎に新たな手法を教えて頂けて大変有意義な講習会だと感じています、是非来年度も参加したいです。
※2024年度のように3日のスケジュールの方が余裕あり良いと思います
AIGIDのみなさま関係者各位に感謝いたします。


この投稿は以下のアドベントカレンダーとして執筆しました。
PLATEAU 2025アドバントカレンダー

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