ESLint がビルド成果物まで検査して大量警告が出たときの対処

はじめに

Firebase Hosting/Functions 併用の Next.js プロジェクトで、ESLint がビルド成果物まで検査してしまい大量警告が出たときの対処メモです。

問題

npm run lint 実行時、.firebase/hosting/_next/... 配下のビルド済み JS を ESLint が拾い、@typescript-eslint/no-unused-expressions の警告が数千行も出て失敗していました。

解決方法

ESLint の無視設定に Firebase のビルド成果物を追加。
eslint.config.mjs に以下を追記し、ビルド済みファイルを lint 対象外にしました。

eslint.config.mjs

globalIgnores([
  ".next/**",
  "out/**",
  "build/**",
  "next-env.d.ts",
  "functions/.next/**", // Functions にコピーした Next のビルド成果物を除外
  ".firebase/**",       // Firebase CLI が生成するキャッシュ/配信用ビルドを除外
]);

その後、npm run lint を再実行すると警告が消え、lint が通るようになりました。

おわりに

ビルド成果物やキャッシュを lint すると不要な警告が激増するので、生成物ディレクトリは早めに ignore に入れようと思いました。