概要
Windows Server 2012 R2 Essentials
や Windows Storage Server 2012 R2 Essentials
環境で Windows10/11 のクライアントを使用している場合、クライントのOSアップデート後に Windows Server Essential コネクター が動作しない場合の修正方法を記事します。
参照
https://sbsland.me/2022/10/03/windows-10-update-1903-und-der-essentials-connector-fix/ (ドイツ語)
https://sbsland.me/2022/10/03/fix-windows-10-update-and-small-business-essentials-connector/ (英語版)
注意事項
- 本記事は海外ブログで紹介されている内容をもとにしています。レジストリの変更などの操作が含まれているので、手順を実施する際は、その内容やリスクを理解した上で行ってください。
- 筆者は、Windows Storage Server 2012 R2 Essentials がインストールされたTheecusのNASで確認しています。Windows10/11 は正式にはサポートされていませんのでご注意ください。
- Windows Storage Server 2012 R2 の延長サポートに入っておりWindows10/11の対応がリリースされることはありません。
- 延長サポートは2023年10月10日に終了し、終了後はセキュリティアップデートが出なくなるのでご注意お願いします。
現象
Windows Server Essential コネクターが動作しないことで次のような現象が起こります。
- クライアントがオフライン状態になる
- クライアントバックアップが動作しない
原因
アップデートの影響で Windows Server Essential関係のサービスのレジストリキーが失われます。
そのため、これらのサービスは機能しません。
関連サービス
- Windows Server Essentials Client Computer Management Service
- Windows Server Essentials Client Computer Monitoring Service
- Windows Server Essentials Health Service
- Windows Server Essentials Notification Service
- Windows Server Essentials Provider Registry Service
※筆者の環境(Windows11 Pro 22H2) では、service.msc を見てもこれらのサービスは存在していなくて消えていました。
解決方法
こちらで公開されているZipファイルを展開するとスクリプトとレジストリキーが出現します。
https://sbsland.files.wordpress.com/2021/10/wsefix-1903v5.zip
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
-a---- 2023/01/19 22:25 2851 Fix-WSeLaunchpad-1903.ps1
-a---- 2023/01/19 22:25 3894 ServiceProviderRegistry.reg
-a---- 2023/01/19 22:25 4684 WseClientMgmtSvc.reg
-a---- 2023/01/19 22:25 4868 WseClientMonitorSvc.reg
-a---- 2023/01/19 22:25 4632 WseHealthSvc.reg
-a---- 2023/01/19 22:25 4604 WseNtfSvc.reg
管理者権限でPowerSehllを起動して、展開先のフォルダに移動後、次のコマンドでスクリプトを実行します。
Get-Content -Path .\Fix-WSeLaunchpad-1903.ps1 | PowerShell.exe -NoProfile -
実行後PCを再起動します。
再起動後、ダッシュボードでクライアントの状態がオンラインになっていることを確認できれば成功です。