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【AWS】次の日にRDP接続できなくなったけどElastic IPで解決した話

Last updated at Posted at 2025-09-25

はじめに

この記事では MacユーザーがAWS上のWindows ServerにRDP接続したら、次の日つながらなくなった問題 と、その解決方法を紹介します。

「昨日はつながったのに、今日は接続できない」
「毎回IPアドレスが変わって不便」

そんな方に向けて、Elastic IPを設定して接続先を安定させる方法 を初心者向けに整理しました。


この記事で学べること

  • EC2のパブリックIPとDNSが変わる仕組み
  • Elastic IPとは何か、なぜ必要なのか
  • MacからWindows Serverへ安定して接続する手順

全体像(イメージ)

  • AWSでWindowsサーバーを立てると、初回は問題なくRDP接続できる。
  • しかし、EC2は「停止・起動」すると パブリックIPとDNS名が変わる
  • その結果、次の日に接続しようとすると「昨日のDNSではつながらない」状態になる。
  • → 解決策は Elastic IP(固定IP)を割り当てること

AWS関連の用語と意味

用語 意味 なぜ必要か
EC2 AWSの仮想サーバー (Elastic Compute Cloud) Windows Serverをクラウド上に立てるため
パブリックIP インターネットから接続するためのアドレス。EC2起動ごとに変わる これが変わるから接続できなくなる
パブリックDNS ec2-xx-xx-xx.compute.amazonaws.com のような名前。パブリックIPに対応して自動生成 人間が覚えやすいが、IPが変わるとこれも変わる
Elastic IP (EIP) AWSが提供する「固定のパブリックIP」 これを関連付ければIPもDNSも固定される

ステップ1: 昨日は接続できたのに今日はできない?

AWSでWindows Serverを立て、Macの Microsoft Remote Desktop から接続できました。
しかし次の日、同じ設定で接続しようとするとエラーに…。

原因は EC2のパブリックIPが毎回変わる仕様 です。

例:

  • 昨日 → 54.123.45.67
  • 今日 → 13.222.111.44

👉 これに合わせてDNS名 (ec2-xxx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com) も変わるため、前日の設定では接続できなくなります。


ステップ2: Elastic IPで固定化する

そこで登場するのが Elastic IP です。

Elastic IPをEC2に関連付けると…

  • パブリックIPが変わらない
  • それに対応するパブリックDNSも固定される

これで「昨日の設定で今日もつながる」状態になります。


Elastic IPの設定手順

  1. AWSコンソールで EC2 → Elastic IP を開く

  2. 「Elastic IPを割り当てる」をクリック
    image.png

  3. 割り当てが終わったら、そのIPを選択 → 「アクション」→「Elastic IPアドレスを関連付け」

  4. 対象インスタンス(Windows Server)を選んで関連付け
    image.png

👉 これで固定のIPアドレス&DNS名が付与されました。


ステップ3: Macからの接続(再設定)

  1. Macの Microsoft Remote Desktop を開く
  2. 新しいPCを追加 → PC名にElastic IP または固定されたDNS名 を入力
  3. ユーザー名は Administrator、パスワードはAWSから取得したもの
  4. 保存して接続!

👉 これで「次の日も、その次の日も」同じ設定で接続できます。


注意点

Elastic IP (EIP) は “関連付けられていて利用中の状態” であれば無料 です。ただし細かいルールがあります。

AWS公式の料金体系では:

  • 無料になるケース

    • 1つのElastic IPが、起動中のEC2インスタンスに関連付けられている場合
    • そのインスタンスで実際に通信に使われている場合(EIPがアタッチされていてインスタンスが running 状態)
  • 課金が発生するケース

    • インスタンスを停止したままEIPを保持している
    • EIPを取得したが、どのインスタンスにも関連付けていない
    • 1つのインスタンスに複数のEIPを関連付けている(2つ目以降は有料)

要するに 「1インスタンスにつき1EIP、かつ起動中に関連付けられていれば無料」 という仕組みです。

  • その他
    • RDPポート (3389) を全世界に開けるのは危険。必ずセキュリティグループで制限すること。
    • IPではなく 固定DNS名 をチームで共有すると、数字より分かりやすい。

まとめ

  • EC2のパブリックIPは「停止・起動」で変わる → DNS名も変わる
  • そのため、昨日は接続できても今日はできないことがある
  • Elastic IPを関連付けるとIPもDNSも固定化され、安定して接続できる
  • MacからもRDPでスムーズにWindows Serverを利用できる
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