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現場でほぼ使っていない私が押さえる生成AI動向メモ(2026年9月号)

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Last updated at Posted at 2026-10-26

はじめに

8月号に続き、9月にあったAIの動向をいくつかピックアップして短くまとめます。
本記事では「詳しい解説」ではなく、
周囲の会話に置いていかれないためのメモです。

今月の印象

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9月は、新しいモデル名の世代が上がった話と、
「速さだけを追うな」という安全寄りの話が、同じ月に出てきました。
GPT-6 や Claude 5.5 といった名前が出る一方で、
Anthropic の CEO が能力向上のペースを落とすべきだ、とも呼びかけています。

あわせて、サイバー能力の出し方を絞る話も目立ちました。
全部は追いきれないので、公式発表の中から気になったものだけ書きます。

AI全体

Anthropic CEO「ペースを落とせ」

9月12日、Anthropic の Dario Amodei CEO が、
「We Must Pace the Frontier」というエッセイを公開しました。
AIモデルの能力を上げるペース自体を落とすべきだ、という内容です。

ここでの「落とす」は、開発を止める、という意味ではありません。
安全対策や外部の確認が追いつくように、速度を調整する、という話です。
私のような初心者にとっては、
「新モデルが出続ける話」だけが今月ではなく、
「出し方そのもの」も話題になった、と覚えておくくらいで十分だと思います。

参考: We Must Pace the Frontier | Dario Amodei

Googleの動画理解と、連携できるアプリの拡大

image.png

9月、Googleは動画を解析するとき、
モデルが必要な箇所を探しながら見る「エージェント的な動画理解」を発表しています。
トークン消費を最大で約88%抑え、精度も最大で約7%上げる、という説明です。

また Gemini アプリ側では、Airtable や Adobe など、
外部アプリを接続して一つの画面で扱う Connected Apps の拡大も出ています。
文章生成だけでなく、動画や他サービス連携の話も続いている月でした。

実際に、友人が切り抜き動画の編集で、ハイライトになりそうな部分のリストアップや、
切り抜き動画自体を自動生成するツールを作ったと聞きました。
動画まわりの生成や解析が、身近な作業にも入り始めているみたいです。

参考:
Introducing agentic video understanding with Gemini | Google
A new wave of Connected Apps is rolling out to Gemini | Google

サイバー能力の出し方が分かれている

image.png

ここは、モデルごとに出し方が違います。

OpenAI の GPT-6 Astra は、モデル自体は有料プランへ広げる発表です。
一方で、高度なサイバー関連の使い方は絞っています。
Google の Gemini 3.8 Flash Cyber や Gemini 4 Argon は、
Fairwind Program 経由で、信頼できる防御側にまず出す、という出し方です。

「強いモデルが出た」と聞いたときに、
全員が使えるわけではなく誰がどこまで使えるのかまで追えると、理解が進みやすそうです。

(各モデルの詳細は、下の Model のコーナーで触れます)

LLM(サービス側)

ChatGPT

9月3日、OpenAIが GPT-6 Astra を ChatGPT 側にも出し始めています。
コーディングや調査、PC操作、長い作業向け、という説明です。
文書・表・プレゼンを、指示やテンプレに沿って作る、とも書かれています。
最初は限定組織向けで、その後 Plus / Pro / Business / Enterprise などへ広がる予定、
と公式は案内しています。

Release Notes では、エージェントが指示を取り違えていそうなとき、
安全確認のために会話が一時停止・中断される場合がある、とも書かれています。
「止まると不便」ではなく、強いモデルを出すときのガード、という見方が近いです。

また9月22日には GPT-6 Sol / Luna も、
ChatGPT Work や Codex、API などで使えるようになっています。
通常のチャット画面には、この時点ではまだ入っていません。
Free / Go はデスクトップアプリで Luna を試せる、という案内もあります。
モデル名の中身は、下の Model のコーナーで分けます。

参考:
ChatGPT — Release Notes | OpenAI Help Center
GPT-6 Astra | OpenAI
Introducing GPT-6 Sol and Luna | OpenAI

Claude

9月22日、Anthropicが Claude Opus 5.5 を出しています。
サービス面で言うと、Claude 5.5 ファミリーの新しい上位枠が増えた、という理解です。
Amodei 氏が「ペースを落とせ」と書いたあとの最初のリリースでもあり、
外部評価を経て出した、と公式は説明しています。

モデル性能や価格の話は、Model のコーナーで触れます。

参考: Claude Opus 5.5 | Anthropic

Gemini

Gemini アプリでは、Connected Apps で外部ツールをつなぐ話が進んでいます。
あとは Google AI Pro / Ultra 向けに、
Gemini 3.8 Flash がアプリや検索の AI モード、スプレッドシートなどでも使える、
という案内です。
Geminiは今月も、「Googleの作業の延長で使う」側の更新が目立ちました。

参考:
A new wave of Connected Apps is rolling out to Gemini | Google
Gemini 3.8 Flash と 3.8 Flash Cyber を発表 | Google

Model(中身のバージョン)

GPT-6 Astra / Sol / Luna

image.png

9月の OpenAI は、モデル名が一気に GPT-6 世代へ進みました。

  • GPT-6 Astra(9月3日)
    いちばん上の世代、という位置のモデルです。
    公式はサイバー能力が自社基準で Critical に達した初のモデル、とも説明しています。
    モデル自体は有料プランへ広げる一方で、高度なサイバー関連は制限しつつ出す、という安全寄りの話もセットです。

  • GPT-6 Sol / Luna(9月22日)
    Astra と同じ世代の流れを、速く・安く回す側に広げたモデルです。
    Sol は仕事全般寄り、Luna はより軽い/安い側、くらいに私は理解しています。
    公式は、前の GPT-5.6 系の販促価格から API 価格を約半分にした、とも書いています。

8月号でSol と Luna についての説明をしたのですが、
Solは最上位から有料の主力としての扱いになり、
Lunaは軽量、安価(無料版も含む)のままという意味合いに変わりました。
Astra(最上位)/Sol(有料の主力寄り)/Luna(軽量・無料寄り)で覚えておくと良さそうです。

参考:
GPT-6 Astra | OpenAI
Safety overview: GPT-6 Astra | OpenAI
Introducing GPT-6 Sol and Luna | OpenAI

Claude Opus 5.5

9月22日、Anthropicが Claude Opus 5.5 を公開しました。
Claude 5.5 ファミリーの最初のモデルで、
多くの作業では Claude Fable 5.1 並み、実行コストは Opus 5 より約4割安い、
と公式は説明しています。

「ペースを落とせ」と言った直後でも新モデルは出る、
ただし外部評価や安全テストを前面に出して出す、
というのが今月の Claude 側の見え方でした。

参考: Claude Opus 5.5 | Anthropic

Gemini 3.8 Flash(と Cyber / Argon)

9月3日、Googleが Gemini 3.8 Flash を出しています。
ひとつ前の Gemini 3.7 Flash と同じ速さ・安さ寄りを維持しつつ、
コーディングやエージェント、多段の推論を強くした、という説明です。

同時に Gemini 3.8 Flash Cyber も出ています。
こちらは脆弱性の発見や自動パッチ向けで、
Fairwind Program を通じた信頼できる防御側向け、と限定されています。
一般の Flash と同列に「誰でも」ではない点に注意です。

月末の9月30日には Gemini 4 Argon も発表されています。
フロンティア寄りの新しい世代で、まずはサイバー防御の信頼できる利用者向けに段階公開、
と公式は書いています。
「出た=みんなすぐ使える」ではない、という今月らしい出し方です。

参考:
Gemini 3.8 Flash と 3.8 Flash Cyber を発表 | Google
Gemini 4 Argon | Google

おわりに

9月は、モデルの世代更新と、安全のためのペース調整や、公開範囲の切り分けが同時に進んだ月でした。

10月は現時点で、脆弱性の発見(PHPやJava、Node.jsなど)や複数企業の情報流出などが、
話題になっている印象です。
発見にAIが使われた、という報道もあります。
すべてがAIのせいだとは思いませんが、
AIによって、人間では見つけにくかった脆弱性が見つかっているのではないか、とも感じています。

10月のまとめも、同じ切り方で公式発表から少数だけ残したいと思います。

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