はじめに
現在、フロントエンドエンジニア2年目として働いている者です。
最近、ClaudeやMCPサーバーまわりの技術に興味を持ち始め、いろいろと試行錯誤しながら学んでいます。
今回は、Claudeにローカルフォルダを操作させる機能を試してみたので、その方法とポイントをまとめてみました。似たようなニーズを持つ方の参考になれば嬉しいです!
簡単にClaudeについて紹介すると、Anthropic社が開発した対話型AIです。
ChatGPTのように自然な応答や高い安全性を特徴とし、APIを通じてさまざまな用途に活用できます。
詳しくは以下リンクを参照してください。
前提条件・準備
環境
Windows 11
node v20.11.0
npx 10.5.2
今回の環境は Windows 11 ですが、Mac でも同様の手順で実行可能です。
mcpサーバーとの接続?でnpxを実行するようなので、事前にNode.jsのインストールが必要です。
Claudeにローカルフォルダを操作させるには、AnthropicのMCPサーバーが提供する Filesystem
機能に接続する必要があります。そのために、まず Claude Desktop をインストールする必要があります。
Claude Desktopは、ローカル環境とClaudeを接続するための公式クライアントアプリで、ローカルフォルダへのアクセスやファイル操作を可能にするインターフェースを提供します。
設定方法
ここからは、Claudeにローカルフォルダを操作させるための環境構築手順を紹介します。
1. claude_desktop_configを編集する
まず、claude_desktop_configを開きます。
Claude Desktopから開く場合は、左上のハンバーガーメニューからファイル>設定>開発者を選択すると、以下のウィンドウが開くと思います。
すでに何らかのMCPサーバーとの接続設定をしている場合は「構成を編集」をクリックでclaude_desktop_configがあるフォルダーが開くと思います。
初期画面がどのような構成だったか忘れてしまったのですが、編集する的なボタンをクリックすると同様にフォルダーが開くと思います。
ファイルを開いたら、以下のコードを追加します。
/Users/usernameの部分は自身のディレクトリに書き換えてください。
また、Claudeにアクセスさせたいパスは変更することが可能ですので、
パスの部分を修正、追加してください。
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@modelcontextprotocol/server-filesystem",
"/Users/username/Desktop",
"/Users/username/Downloads"
]
}
}
}
2. Claudeを再起動する
構成ファイルを更新した後、デスクトップ用のClaudeを再起動する必要があります。
再起動後、設定>開発者を確認すると先ほど設定した内容が反映されていると思います。
エラーが出ている場合は、エラー内容を確認して修正してください。
3. 試運転
これで設定は完了です。
試しに、「ルクレティウスの詩の一節を書いて、デスクトップに.txtとして保存して」と指示してみます。
実行すると以下のようにfilesystemとの連携の許可を求められますので、許可をします。
無事にアクセスを許可したフォルダー内にlucretius_poem.txtが保存されました。
終わり
今回は、Claudeにローカルフォルダを操作させる方法として、Claude DesktopとFilesystem機能を活用した手順をご紹介しました。
今回参考にしたページは以下です。より詳細に知りたい人は参考にしてみてください。
ChatGPTでもClaudeのようにできないか調べてみたところ、調べた限りでは、できないようです。APIを利用すればできるみたいですが、お金がかかるので少々ハードルがあります。
Claudeはローカル環境と連携させることで、より実用的な活用が広がると感じました。セキュリティには十分配慮しながら、工夫次第で自分専用のAIアシスタントのように使うことも可能です。
今後もClaudeの機能やMCPサーバーについて学びながら、便利な使い方を模索していこうと思います。この記事が、どなたかの参考になれば幸いです!