ChatGPTのAPIを使ってチャットボットを作ったり、アプリにChatGPTを導入している人も多いと思います。
ChatGPTのAPIが2023年3月に登場して1年、気づけばGPT-3.5 Turboは時代遅れとなりつつあります。
ChatGPTのAPI利用している場合はすぐにでもGPT-4o miniに乗り換えましょう。
GPT-4o miniは激安の生成AI
7月18日に登場したGPT-4o miniは生成AI界隈で大きな注目を集めています。
OpenAIはChatGPTを発表後、GPT-4やGPT-4oなど性能面でのアップデートを主に図ってきました。
そんな中、GPT-4o miniはコスト面を改良した激安AIモデルです。
ChatGPTのAPIが転機を迎える
GPT-4o miniが登場したことで、この1年で大流行したChatGPTのAPIが転機を迎えています。
多くのユーザーがChatGPTのAPIでGPT-3.5 Turboを利用し、チャットボットやアプリを開発してきました。
さらにノーコードツール、RPAでもChatGPTをAPI経由で利用している人も多いです。
しかしChatGPTのAPIをでGPT-3.5 Turboを利用している場合、GPT-4o miniに置き換えた方がよいです。
なぜ置換すべきか? その3つの理由を説明します。
①GPT-4o miniのAPI料金の方が安い
まずGPT-4o miniはそもそもGPT-3.5 Turboよりも料金が安いからです。
GPT-4o miniの100万トークンあたりの料金は入力については0.15ドルとGPT-3.5 Turbo
の0.5ドルの30%、出力については0.6ドルとGPT-3.5 Turboの1.5ドルの40%となっています。
置き換えるだけでAPI利用料が60~70%%削減できる計算です。
②性能もGPT-4o miniの方が上
次の理由は性能面です。
OpenAIはGPT-4o miniのベンチマークのスコアも公開しています。
推論タスクや数学、コーディングなど6つのベンチマーク指標いずれもGPT-4o miniがGPT-3.5 Turboを上回っています。
GPT-3.5 TurboからGPT-4o miniに切り替えることで、応答性能も向上します。
③GPT-4o miniの方が応答速度も速い
さらにGPT-4o miniは応答速度もGPT-3.5 Turboよりも速いです。
ArtificalAnalysis.aiというサイトは各種生成AIの性能を比較しています。
現状存在しているOpenAIの4つのモデルの中で、GPT-4o miniが最速です。
APIリクエストに時間がかかると他の処理に影響を与えることがあるので、速ければ速いほど処理がスムーズです。
ChatGPTとGPT-4o miniの比較結果
ここまでChatGPTのAPIでGPT-3.5 TurboからGPT-4o miniに置き換えるべき理由を説明してきました。
改めてGPT-4o miniとGPT-3.5 Turboを比較した結果をおさらいしてみます。
それゆえにGPT-4o miniはまさに牛丼のキャッチーフレーズである 「安い、早い、うまい」 で、従来のChatGPTのAPIの汎用モデルであったGPT-3.5 Turboを凌駕しています。
ChatGPTアプリもGPT-3.5 Turbo廃止
すでにChatGPTのアプリ・ウェブ版は、デフォルトのモデルがGPT-4o miniに切り替わっています。
GPT-3.5 Turboはモデルの選択リストからも削除され、選べないようになっています。
OpenAI公式としてもChatGPTはすでに過去のAIモデルとして取り扱っています。
やることはモデル名を変えるだけ
GPT-3.5 TurboからGPT-4o miniにAPIを置き換えるのはとても簡単です。
OpenAIのAPIリクエストの中にモデルを指定するmodelパラメータをgpt-3.5-truboからgpt-4o-miniにします。
これでAPI利用料も安くなり、応答性能も高まり、応答速度も速くいいことづくめです。
終わりに
ChatGPTのAPIをただちにGPT-3.5 TurboからGPT-4o miniに置き換えた方がよいことを紹介しました。
GPT-4o miniは2023年3月に発表されたGPT-3.5 Turboに比べ、コスト・性能・速度あらゆる点で上回っています。
開発元のOpenAIもGPT-3.5 TurboをChatGPTをアプリの選択可能なモデルから外しています。
切り替えるだけで料金が安価に、応答精度も向上し、応答速度も上がるので、ChatGPTのAPIを利用している人はすぐにでもGPT-3.5 TurboからGPT-4o miniにAPIを切り替えましょう。
参考リンク