前書き
この記事は Microsoft Power BI Advent Calendar 2025 シリーズ1の15日目の記事です。
背景:レポートでスライサーのビジュアルを使用したとき、スライサーの表示順が辞書順になってしまった
スライサーを使用して、都道府県を都道府県コード順で表示したい。フィールドに設定すると、辞書順で表示されてしまうため、どうやら工夫が必要そうです。
そんなときに出会ったのが「列で並び替え」。
この標準機能を使用すれば、スライサーに表示するフィールドを他の同テーブルフィールドで並び替えて、表示することができる
この機能の詳細については、列で並び替え機能へ!
実装手順:2ステップでOK!
① モデル作成
② 列の並び替え設定
これで実装完了!
列で並び替え使用前
列で並び替え使用後
番外編
テーブルビューの表示はスライサーの表示順に関係しない
上記手順に従い、列で並び替えたとしても、テーブルビューの表示順は関係ありません。
そのため、列ツールリボン > 列で並び替えをみて、どの列が並び替えの基準になっているか確認してください。
テーブルの構造によっては、列ツールリボン > 列で並び替えに基準列を設定して後、テーブルビューの表示が変化したとき、並び替えの設定は裏で持っているため、必ず列ツールリボン > 列で並び替えを確認してください。惑わされないでください。
テーブルビューの表示
並び替えて表示したい列で重複するデータがあるとき、注意が必要
エラーメッセージの内容はあたりまえかもしれませんが、並び替えて、表示したい列に重複するデータがあり、異なる値を持つ列を基準にすると、エラーが出ます。
並び替えるデータが同じ値のとき、その行の並び替え基準の列データも同様にして、同じでなければいけません。
エラーメッセージ
エラーが出ない例
参考文献
列で並び替え機能
列で並び替え機能について、分かりやすくまとめられております。
詳細を知りたいという方はこちらを参照ください。
いいね、コメント忘れずにお願いします。
まとめ
レポートをユーザーに活用いただけないとせっかく開発したのにもったいないと思います。
メインのビジュアルだけでなく、ユーザーが使用するスライサーの表示順など細やかなところまで気を配ることができれば、さらにユーザーはレポートを活用してくれるかと考えております。
今回はその一例として、Power BIのスライサーの表示順序を取り上げました。
Power BIをはじめ、他でも通ずることだと思いますので、ぜひ参考にしてください。
どこかでこのレポートにスライサーの表示・非表示機能を追加した内容の投稿をしようと考えております。
ぜひお楽しみに!
コメント歓迎!
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