この記事は一体?
この記事は私が「読書戦略」という本を読んで大事な部分・見返したい部分をまとめた記事です。
子の読書戦略という本は、読書に戦略を用いることで本の選定方法、読み方、置き方、選び方まですべてを計画的かつ論理的に行うことができるようになる本です。
この本のまとめを読み、気になる点や新しい気づきがあったなら「読書戦略」という素晴らしい本を手に取っていただけたらと思います。
序章
読書ストラテジー
- 多くの本を読むことは、新しいアイディアを読むことだ。なぜなら、本と本は知識と知識になり、
- 瀧本哲史は、「僕は君たちのに武器を配りたい」という本で、 人間のコモディティ化について論じた6つのスペシャリスティを定義した。
- トレーダー(営業)
- エキスパート(専門家)
- マーケター
- イノベーター(起業家)
- リーダー
- インメスター(投資家)
- これからの世の中は1、2はで3から6。基本的には4と5。
イノベーターかリーダー。要するに起業家かリーダーのマネジメントなどのスキルが必要
読書ポートフォリオ
- 読書ポートフォリオを作り、何を読むのか時間配分する。
- 2軸で決める。一つ目の軸は、ビジネス系の本か、非ビジネス系の本か。
2つ目の軸は基礎か応用か新奇か。 - 社会人1年目から2年目、3年目、5年目、10年目とどんどん自分の読書ポートフォリオの状況を変えていく。
読書セグメント
- 次のショーセグメントごとに読み方を変える。
- 様々な視点と技法で本を使い倒す読書生産性
読書生産性 = 読書から得るもの(リターン)+割かかった時間や手間(コスト) - 生産性の高い読み方として5つの視点にまとめた。
- 反常識
- 数字
- 対比
- 一段深く
- 抽象化
1の反常識それまでの社会常識、固定概念が崩された部分
2とにかく数字に落ちるものを見逃さず発見する
特に生産性を上げるには1番の半常識と2番の数字を意識する。
読書オープン
書斎を持って本棚をオープン化する。とりあえず本棚を作り、そこに本を置く。
それらの本は自分の足跡になる。
他者への無言のメッセージでもある。
第一章【読書ポートフォリオシフト】
読書領域について
- 新社会人1年目と2年目の読む本は同じではない。
- 動的で段階的な読書こそが無駄のない大きなリターンを生む。
- また特殊の戦略は個別的である。自分に合うように組み替える。
- 何をビジネス系の強みにしたいのか、非ビジネス系でどんなじゃん。好きなジャンルは何か、自分は一体どのような存在にしたいのかを考え、 本を選ぶ。
- PPMマトリックスのように、読書のポートフォリオマトリックスは4領域に分けられる。
- ビジネス基礎
- ビジネス応用
- 非ビジネス基礎
- 非ビジネス新奇
ビジネス基礎
読書方針:テーマごとに1、2冊でいいので 古典的大著を読む。
資源配分:1冊あたり10時間以上かかっても構わない。全ての基礎になるので、読破するまではそれに集中して10冊は超えないようにする。
ビジネス応用
読書方針:自分が今関わってるビジネスの主要テーマごとに10冊程度人気の高い本を読む。 基本的にはな斜め読みでファクトの出資に勤める。
資源配分:1冊あたりどれくらいかけるか。最初に見極める。
意味のある本かない本かを見極め、意味のある本なら1、2時間で すませ、フレームワーク本は本気で取り組むものを厳選する。
非ビジネス基礎
読書方針:自分が今関わってるビジネス以外の領域の本を読む。
sf、科学、歴史、プロフェッショナルなどが有用だが、個人の好みでいい。
正しい自然や人の本質を書こうとしている本であること。
資源配分:自分が楽しめる本をビジネスケートのバランスを取りながらどんどん読む。
1冊あたりどれくらいかけるかは自由
非ビジネス新奇
読書方針:自分がこれまで読んだことないような領域の 本を読むこと。メジャー路線では、前の予選ではなくて、当たりがあればその筋の本を深掘りする。シリーズものならシリーズもので、もしくはその本からamazon繋がり。
資源配分:本なら月1もしくは2から3冊で十分。
戦略読書のPRMサイクルまとめ
社会人歴 | ビジネス基礎 | ビジネス応用 | 非ビジネス基礎 | 非ビジネス新奇 |
---|---|---|---|---|
1年目 | 90冊 | 10冊 | - | - |
2~4年目 | 3冊 | 47冊 | 50冊 | - |
5~10年目 | 1冊 | 33冊 | 54冊 | 12冊 |
キャリアチェンジ | 3冊 | 47冊 | 50冊 | - |
ポイント
しなやかで強いキャリアと、他人と違うことに耐える、楽しむ
読書ポートフォリオとその読み方も大きく変わる。
社会人1年目
ビジネス基礎は内定先からのおすすめ本を確認
社会人1年目の仕事に埋もれず本を読む。目指すビジネス系100冊ということで、 ビジネス基礎が10冊、ビジネス応用が90冊を読む。
読まなくてもいいが、誰も自分のキャリアに責任を持ってくれない。頼れるのは自分だけ。
そのために与えられた仕事を全力でこなすのはダメである。
仕事を効率化し、仕事の基礎となる勉強をするこの2点をただ守る。
この1年間はとても大事で、今後の仕事への姿勢や思考の癖が定まる。
自分の仕事の基礎になる。
読書量:毎週2冊、年間100冊を目指す。合計400時間。電車内や週末に生み出すこと。
セグメント配分:セグメント配分としては、ビジネス系が中心。冊数的には基礎10冊、応用90冊、時間は5対5。 基礎は1冊20時間、応用は1冊2時間半を想定している。
選び方:職場の先輩に聞いて基礎版を10冊選び購入するなりして手元において必ず読む。あとは 就職先の会社の図書室や職場の本棚の先輩の机の上をさる。
社会人2~4年目
読書量:読書量は年間100冊を維持。時間のかかる方も10冊から20冊は
セグメント配分:ビジネス系の非ビジネス系を1対1にする。ビジネス系では基礎に3冊にして応用を中心にする。aビジネスでは、基礎のsf、科学、歴史、プロフェッショナルを中心にする。 新規は限定的でいい。
選び方:ビジネス系はおすすめとかにあまり頼らず、自分で選んでみて、選ぶ練習をする。非ビジネス系は好きなものをまず読んでみる。
しかし、sf、科学、歴史、プロフェッショナルも食わず嫌いにならず、1冊でもいいから試してみる。
社会人5~10年目
つまらない人間にはリベラルアーツがない。リベラルアーツとは、古代ギリシャからローマにかけて設立した、自由七科を指す。
自由七科とは、文法、修辞、論理、幾何、算術、天文、音楽の7つ。
このリベラルアーツの原理は、非奴隷たる自由人としての力を得る人を自由にする学問。
このリベラルアーツは、その人の力の大小や稚拙な考えが出るか出ないかを大きく左右する。
読書量:年間100冊は維持する。ただし、量より質。 冊数にはこだわらないのはここから。
セグメント配分:ビジネス系より非ビジネス系を増やす。非ビジネス系では、基礎として選んでいたジャンル以外の新規を増やす。新規を月1冊、年間12冊は読んでみる。
選び方:新規は新しい言葉や考え方を取り入れるためのものなので、学問をキーにしてみる。
まずはどの分野を深掘るか決める。
その他、非ビジネス系はビジネス系と同じく自分自身で選ぶ。おすすめを使うにしても、その相手や評者はまずは選ぶこと
キャリアチェンジ
読書量:年間100冊たしまた量より質。 ただし冊数にはこだわらない。
セグメント配分:次の希望職種と業種、ビジネス系を中心に 1〜2年の間読む。しばらくはそのビジネス100パーセントの本を読む。
基礎本10冊と関連の応用90冊から入り、慣れてきたら非ビジネス権を復活させる。現在のビジネス系は思い切って捨てる。
選び方:その希望職種にいる友人・知人に確かめる。できれば複数の人数に聞いて情報の偏りをなくすように努める。
第2章【セグメント別割り切り読書】
セグメントによって読み方を戦略的に変えるべし。
読み方の種類
目的に応じて読み方の方法を変える。
- あら読み:特定の情報を探すためにキーワード周辺だけを読む。
- 斜め読み:全体の論旨を把握するために、全体をざっと通読する。
- 熟読:内容をしっかり理解するために、注釈も含めて精読する。
- 重読:座右の書として何度も繰り返し読む。
セグメント①【ビジネス基礎】
目的:ビジネス基礎の目的、基礎と古典的名称を理解する。
形態:あとで検索用に あれば電子書籍が便利。
読書方法:熟読すべし
読む場所:読む場所はどこでもいいが、みんなでも有効
記録方法:その時々の疑問や感想を書き込む。
セグメント②【ビジネス応用】
目的:内容を効率よく集める。特にファクト。
形態:紙でも電子でも
読書方法:粗読みか、斜め読み。序章と図だけ読む作戦も有効
読む場所:どこでもいいが、通勤中がとても効率的。
記録方法:抽出部分を後で検索しやすいように、書きだすか、pdf化して文字認識させておく。
未来に繋がると信じて。斜め読みでただ楽しんでほしい。
apple創業者も言っているが、 今興味あるものに打ち込め。それはきっと将来役に立つから。そういった経験や知識、スキルの点がいつか繋がって線になる。
Connecting the dots
セグメント③【非ビジネス基礎】
目的:楽しむ。そして何か本質をひと掴む。
形態:自由。良いデザインの紙や紙の本が1番テンションが上がるかも。
読書方法:斜めで十分。ストーリーのあるものは通読したいところだが、途中まででもOK
読む場所:場所どこでもいいが、基本的には 読書会も有用かも。
記録方法:得た本質を忘れたくなければ、どっかにメモする。
セグメント④【非ビジネス新奇】
新規ビジネスでも撤退条件をあらかじめ明確にする。失敗するなら早くしろ。
目的:拡げる。知識でなく、自分の興味や関心の領域を広げる。
形態:自由
読書方法:斜め読みして興味が出れば熟読を試みる。
読む場所:いつもと違う場所。代官山蔦屋とか。
記録方法:気に入らなかったらさようなら。気に入ったら本棚に新しいジャンルのコーナーを作る。
3章【発見型読書法】
発見型読書法の5つの視点
発見型読書法には5つの視点がある。
- 過去や他業界と「対比」して大局観を持つ
- これまでの当たり前を覆した「反常識」を見つける
- 徹底的に「数字」にこだわる。
- 人より「一段深く」まで調べる。
- 得たものはちょっと「抽象化」して考える・覚える。
・レゴの事例より。自由さが想像を生むという常識は、制限と自由こそが想像の源に変わった
・数字は見逃さないようにする。特に重いと差に着目する。分からなければ引き算や掛け算、割り算をやってみる。
・人より1段深く調べるWikipedia英語版や出展まで読む。検索結果を1000件辿る。
・世の中に溢れるHALの意味とは。IBMをもじったもの。
読書が繋がる3つのおまけ技法
- 線の引き方
- 耳の折り方
- 読む順序
技法①:線の引き方
シンプルに鉛筆線だけで線を引く。
特に気になるところはまるで囲ったりする。
大事そうな数字やキーワード、事例などを1ページに1から2箇所限定。
技法②:耳の折り方・付箋の張り方
耳を折るのは、ここにいい情報があるを示すためである。
多くの耳が折ってある本はいい本なんだと本を開かなくてもわかる。
上角から折っていって勝ち抜き戦で下角も使う。
付箋もあり。
技法③:読む順序
序章はまず必ず。あとは自由。
必ず最初に序章を読むのは、そこにすべてが凝縮されているからである。
第4章【知のオープン化】
書斎を持つ
書斎を持つ。どんなに小さくても必ず持つ。
本棚は奥行きの浅いものを天井まで、奥行きは17センチで統一。
お父さんの車載が確保されていることは大切である。
お父さんが書斎にいるだけで、そこにいてお仕事をしていると伝われば良い。
書斎を作る
スペースを生み出すための並べ方イストリ合戦を行うこと。
本を4つの本に分ける。
- 永久保存版
- 開架本
- 閉架本
- おさらば本
子供の読書量増加法
子供たちの読書量を増やすには魔法の1冊を見つける。
読書という行為は、人の脳を鍛えると最高のトレーニングの1つ。
答えは、本を好きにならせるのではなく、好きな本を1冊見つけさせる。
そこから芋づる式で横展開させる方法。そしてその鍵は図書館かamazon。
終章【知と行のサイクル】
読書から試行錯誤へ
百文は一見にしかず。この元の言葉は下記の通り。
「百聞不如一見、百見不如一考、百考不如一考。」
この3句を計算すると、100万回聞いたって1回の試行錯誤には及ばないということだ。
「学而不思則罔、思而不学則殆。」
他者から学んでも、それについて自分なりに考えなければ身につかない。
しかし、自分で考えるばかりでは他者から学ぼうとしないから、考えは偏って危険である。
そして試行錯誤を効率的に
データを価値ある情報に変えるための視点と考え方
- 20の思考法
- 強制連想法オズボーンの73の質問
読書から発信へ
自分の思考や経験に過ぎなかったことが、書くことを通じて整理され、コンセプト化されていく。
さらに話すことでわかりやすくなり、教えることでスキルになる。
そして発信は世界を広げ、自分を深めてくれる。
発想力の発信を続け、ネット上にはその蓄積が残る。
自分の好きなテーマ、得意なテーマがいつかはやると信じて発信を続けろ。
本や雑誌、サイトの執筆機会があれば、そのテーマはもっと深まり、自分のものになっていく。
2年で自分を変え、3年で世界との繋がりを変える
この本の結論は下記の通り
- 1年間100冊の本や雑誌を読むこと
- 100冊の本を読書ポートフォリオとして管理しよう
- その読書ポートフォリオを自分の社会人ステージに合わせて変化させろ
- 各セグメントでの読み方も意図的に変えよう
- 同じ文章を読むにしても、読み方によって価値は変わる
- どこでもいいから書斎を持つ
- 読書、思考、行動、発信スキルのサイクルを回す
楽章1
歴史・科学・物理・哲学との出会う大学時代
壁という宝を守り抜いた相如というものが中国にいた。かれは「壁を全うした」ということから「完璧」という言葉ができている
柳田邦男は「マッハの恐怖」で「なぜ飛行機の中に、技術の粋を集めたのに墜落するのか」というといに「共通して見られるのは、人間と機械の接点における過酷なまでのせめぎ合いである」と答えた。
「物理の散歩道」シリーズより。あの「ピチョン」という水滴の音は、水滴が水面をたたく音ではありませんでした。水滴の30分の1秒後に落ちてくる半水滴が作る直径3~5mmの気泡に音が共鳴して出る音でした。
三谷宏治の人生哲学は「ビジョンや目標を持たず、ただ己の哲学・科学とともに歩む」である
コンサルタントになった社会人時代
ある日サラリーマンをカフェ見た。腕時計をチラチラ見ている。そう、彼らは食事をしていたのではなく、時間をつぶしていたのだ。サラリーマンは、「時間」を売ってお金を得ている。私は、「能力」と「作業結果」を売って生きているので、終われば帰れる。
「上弦の月を食べる獅子」が三谷さんの思うSFの史上最高の作品
国枝匡「戦略プロフェッショナル」
発見型読書法とは、「非常識」「不合理」「矛盾」「数字」の事実のみにフォーカスする
ビジネス書は情報源と割り切って斜め読みで、効率よく情報を収集する。
著者にとって面白い情報とは、半常識、不合理や矛盾、そして数字である。そしてそれらをいつも無意識に探しているのである。
しかし、面白い情報探索の前提は意見でなく事実を探すこと。
そして無意識になるまで続けること。それが発見型読書法である。
楽章2
オリジナリティを育てる
みんなと同じ本ばかり読んではいけない。
情報伝達が完全だと進化しない。情報伝達が完全でコピーミスが起きなければ停滞。
メカニズムが分かることと将来予測ができることは違う。
発想のためのT型人材になろう。
発想のためには、自分自身の視点にこだわらず、他の人の視点を借りるのが早道である。
勉強会や読書会など、いつもと違うところに顔を出すことで、色々な視点を得ることができる。
リーダーの在り方
どんな職業であれ、トップに立つとは全人未到の世界に足を踏み込むものになるということである。
リーダーとは、苦言に耳を傾けられる器を持つもの。
もう1つは、部下のやる気を引き出す器。
自分の経験だけで判断する。うるさい条約たちを黙らせるには、あざと覚悟が必要。
若さは強い。ダメならやり直せばいいから。
人生の哲学
人生は長くて、そして短い。迷ってる時間はない。どんなプロフェッショナルを目指すのか、
また誰にわかってほしいのか。それが大事だと気づいた。
自分は何のために生きているのか。何のために仕事をし、何を得たいと思っているのか。
感想
やはり、読書家だけあってとても文章が読みやすい。
文体が整っており、簡潔なのに意味が多く載っていた。読んでいてとても気持ちが良かった。
また、章立ての構成がとても練られているからか、頭にイメージがイメージが付きやすく章ごとの比較がしやすかった