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Salesforceのレコードコピー機能~Lightning環境とClassic環境のコピー機能の違いについて~

Last updated at Posted at 2021-01-09

こんにちは。本橋です。

この記事はSalesforce 開発者向けブログ投稿キャンペーンへのエントリー記事です。

Salesforceは標準機能で様々な開発が行えます。
今回はその中でも「コピー機能」について説明し、つまづくところをご紹介しようと思います。

そもそもレコードコピー機能ってなんだ?

レコードコピー機能についてヘルプはこちら
・レコードのコピー
https://help.salesforce.com/articleView?id=basics_clone_records.htm&type=5

ページレイアウト上に「コピー」ボタンを表示させることによりレコードコピーができます。

コピー機能 つまづきポイント1 

ページレイアウト上に表示されない項目はコピーされない

コピー機能であまり知られていない(?)事実ではないでしょうか?(少なくとも私はここにつまづきました)
ページレイアウト上に表示されない項目はコピーされない動作となります。

参考のヘルプはこちら
・コピー機能の制限について
https://help.salesforce.com/articleView?id=000321711&type=1&mode=1

レコードコピー機能 つまづきポイント2

取引先オブジェクトにはコピーボタンがデフォルトでない

なんと!取引先オブジェクトにはデフォルトでコピーボタンがありません。
解決策としてカスタムボタンを作成になると思いますが、意外な盲点ですね。

レコードコピー機能 つまづきポイント3

Lightning環境とClassic環境でコピーする項目の値が異なる場合がある。

今回伝えたいのはこのポイント3です。
このポイントを説明するのはややこしいので、以下順序だてて説明します。

前提1

コピー対象のオブジェクト権限において「すべて変更」権限がないユーザの場合

今回のユーザは「すべて変更」権限がないユーザがレコードのコピーをする場合です。
カスタムオブジェクト権限.png

前提2

ページレイアウトの項目設定で「参照のみ」の設定がされている場合

ページレイアウト参照のみ設定.png

前提3

項目のレベルセキュリティで「参照のみ」にチェックが入っていない場合

項目レベルセキュリティ設定で一番右に「参照のみ」チェックボックスがありますが、こちらにチェックがない状態です。
項目設定1.png

ちょっと分かりにくいのでプロファイル側のスクショも貼ります。
なお、参考までに
「参照のみ チェックあり」パターンと
「参照のみ チェックなし」パターンの項目を今回準備しました。
項目設定2.png

上記の条件の場合、Lightning環境とClassic環境でコピーする項目の値が異なります。

検証1 Lightning環境でコピーを行う

まずはLightning環境でコピーします。
(コピー後の状態が分かりやすいように項目に値が入っています。今回はテキスト項目と選択リスト項目で試します)
Lightning1.png

結果として「参照のみ チェックなし」項目の値のみがコピーされました。
LightningResult.png

検証2 Classic環境でコピーを行う

次に、Classic環境で先ほどと同じレコードをコピーします。
Classic1.png

↑の状態的には、Lightningの時と同じに見えますが。
結果は、、
ClassicResult.png

御覧のように。項目レベルセキュリティ設定に関わらず、すべての項目の値のコピーができない結果となりました。

リストビューで並べると違いが一目で分かりますね。
結果.png

対策

今回のように、Classic環境とLightning環境ではコピーされる項目に違いがあることが分かりました。
これはClassic環境とLightning環境を併用している企業は混乱を招く要因になるかと思います。
対策としては
・項目レベルセキュリティ設定の見直し
・自動化を使用し(Classic環境やLightning環境に関わらず)同じ結果にする
という対策になりますね
自動化ではコピーしたことが条件となるISCLONE()関数が使用できますね。

まとめ

今回、Lightning環境とClassic環境のコピー機能の違いがあることが分かりましたが、Lightning環境とClassic環境で違いがあることに私は驚きました。

今後Salesforceの構築を行う際はLightning環境でもClassic環境の想定の動きになるか、しっかりと確認していきたいと思いました。

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