はじめに

AWS公式では Chatbotを利用してCodeBuildの結果をSlackに通知する方法が紹介されています
これは簡単に正否結果だけをSlack通知をするには良いのですが、2022年8月現在、通知内容をカスタマイズする方法がありません。

運用的にブランチ名やGitハッシュの情報などが欲しかったため改善することにしました

　　図. 有効な情報が無いのでSlack通知を無視するようになるエンジニア

手順

SlackAPI用のWebHookUrlを発行する

Slack公式サイトを参照して、API実行用のWebHookUrlを発行します

Slack通知用スクリプトの作成

発行したWebHookUrlを使って通知用スクリプトを作成します

curlコマンドを叩いてるだけなので直接buildspec.ymlに埋め込んでも良いのですが、汎用性を持たせるためスクリプト化しました

使い方

$ scripts/send_slack_message.sh ${SLACK_HOOK_URL} ${SLACK_CHANNEL} "${MESSAGE}" ${BRANCH_NAME} ${GIT_HASH}

scripts/send_slack_message.sh

#!/bin/bash
SLACK_HOOK_URL=${1}
CHANNEL=${2}
OPTION_TEXT=${3}
BRANCH_NAME=${4}
GIT_HASH=${5}

RESULT=`curl -X POST --data-urlencode \
  'payload={
    "channel": "#'"$CHANNEL"'",
    "username": "codebuild",
    "text": "'"$OPTION_TEXT"'",
    "attachments": [
      {
        "color": "good",
        "fields": [
          {
            "title": "Project Name",
            "value": "xxx-server",
            "short": "true"
          },
          {
            "title": "Branch Name",
            "value": "'"$BRANCH_NAME"'",
            "short": "true"
          },
          {
            "title": "Git Hash",
            "value": "'"$GIT_HASH"'"
          }
        ]
      }
    ],
    "icon_emoji": ":aws:"
  }' \
$SLACK_HOOK_URL`

echo $RESULT

パラメータストアにWebHookUrlを設定する

WebHookUrlはセキュアなデータのため、直接buildspec.ymlに埋め込むのはセキュリティ上推奨されません
そのためパラメータストアに格納して運用します

buildspec.ymlの調整

buildspec.yml内では簡単にパラメータストアの値やブランチ名、gitハッシュ値などを参照することが可能なので、
これをスクリプトに渡してSlack通知を行います

buildspec.yml

env:
  parameter-store:
    SLACK_HOOK_URL: "deploy_slack_hook_url"
    ...

  post_build:
    on-failure: ABORT
    commands:
    ...
      - |
        # ビルドの最後に通知処理を追加
        SLACK_CHANNEL='build_chat'
        MESSAGE='CodeBuild XXX build state SUCCEEDED.'
        BRANCH_NAME=${CODEBUILD_WEBHOOK_TRIGGER#branch/}
        GIT_HASH=${CODEBUILD_RESOLVED_SOURCE_VERSION}
        scripts/send_slack_message.sh ${SLACK_HOOK_URL} ${SLACK_CHANNEL} "${MESSAGE}" ${BRANCH_NAME} ${GIT_HASH}

参考URL

結果

　　図. 便利になって喜ぶエンジニア