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Typst関連のLLMスキル・MCP・設定ファイルまとめ

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Last updated at Posted at 2026-06-20

目次


Typst関連のLLMスキル・MCP・設定ファイルまとめ

TypstはLaTeXより軽く扱える組版システムである。一方で、LLMはTypstの構文をLaTeXやMarkdownと混同しやすい。特に、#set#show、関数定義、配列、表、数式、パッケージ指定あたりで誤ったコードを出しやすい。

その対策として、Claude CodeやCodexにTypst専用のスキル、MCPサーバー、プロジェクト指示ファイルを入れておくとよい。この記事では、Typst関連で使えるスキルと周辺ツールをまとめる。


前提: 「スキル」とは何か

ここでいうスキルとは、LLMエージェントに特定作業の手順や知識を渡すための追加ファイル群である。

多くの場合、以下のような構成を取る。

typst/
  SKILL.md
  references/
  scripts/
  assets/

SKILL.mdには、そのスキルをいつ使うか、どう作業するか、どのコマンドで検証するかを書く。

Claude CodeのSkillsは、SKILL.mdを持つディレクトリを読み込む仕組みである。

Codexも同様に、SKILL.mdを持つディレクトリ形式のSkillsを扱える。Codexは最初から全文を読むのではなく、必要になったときだけSKILL.md本体を読み込む。これはコンテキスト節約の面で重要である。


Typst関連ツール一覧

名称 種別 主な対応先 特徴 向いている用途
lucifer1004/claude-skill-typst Skill Claude Code中心 Typst文書作成とパッケージ開発に強い 論文、レポート、Typstパッケージ開発
ChanMeng666/typst-claude-skill Skill / Claude Code Plugin Claude Code テンプレートが多い レポート、履歴書、スライド、請求書など
FujishigeTemma/typst-mcp MCP Server Claude CodeなどMCP対応クライアント Typst公式ドキュメント検索・閲覧 構文確認、公式仕様参照
johannesbrandenburger/typst-mcp MCP Server MCP対応クライアント LaTeX→Typst変換、構文検証、画像生成 LaTeX移行、Typstコード検証
AGENTS.md 指示ファイル Codex中心、他エージェントでも流用可 リポジトリ単位の恒久指示 プロジェクト内のTypst運用ルール共有
Tinymist LSP / VSCode拡張 エディタ 補完、プレビュー、言語サーバー 人間側のTypst執筆環境

1. lucifer1004/claude-skill-typst

概要

lucifer1004/claude-skill-typstは、Typst文書作成とTypstパッケージ開発向けのClaude Code Skillである。

リポジトリでは、Typst 0.15を主対象にし、Typst 0.14.2互換パスも用意していると説明されている。

対応LLM・クライアント

対応先 状況
Claude Code 主対象
Codex SKILL.md形式として流用可能な可能性あり
Cursor 直接対応というより、Skill形式や手動指示としての流用
ChatGPT単体 直接インストール不可。内容をプロンプトとして渡す形になる

厳密にはClaude Code向けである。ただし、CodexもSKILL.md形式のスキルを扱えるため、構造が合えば流用できる。

特徴

  • Typst文書作成に対応
  • Typstパッケージ開発に対応
  • Typst 0.15を主対象
  • 古いTypst 0.14.2向けの互換パスあり
  • npx skills addで導入可能

インストール方法

1行インストール

npx skills add https://github.com/lucifer1004/claude-skill-typst

手動インストール

git clone https://github.com/lucifer1004/claude-skill-typst.git ~/.claude/skills/typst

使い方の例

Claude CodeでTypstファイルを開いた状態で、以下のように依頼する。

このTypst論文テンプレートを整えて、typst compileで通るように修正して。

または明示的にスキルを呼ぶ。

/typst このmain.typをコンパイル可能な状態に修正して。

スキル名はインストール方法や環境によって異なる場合があるため、/skillsで確認するとよい。


2. ChanMeng666/typst-claude-skill

概要

ChanMeng666/typst-claude-skillは、Typstによる文書生成に重点を置いたClaude Code Skillである。

READMEでは、PDF、レポート、学術論文、履歴書、プレゼン資料などの生成に使えると説明されている。

対応LLM・クライアント

対応先 状況
Claude Code 主対象
Claude Code Plugin Marketplace 対応
Codex 手動移植は可能な可能性あり
ChatGPT単体 直接インストール不可

特徴

  • Typst v0.14系のCLIリファレンスを含む
  • レポート、CJK文書、学術論文、履歴書、手紙、技術報告書、スライド、請求書などのテンプレートを含む
  • Claude Code Pluginとして導入できる
  • ~/.claude/skills/への直接配置も可能

日本語やCJK文書を扱う場合、テンプレートがある点は利点である。CJKはChinese、Japanese、Koreanの略で、日本語組版を含む東アジア系文字の扱いを指す。

インストール方法

Claude Code Plugin Marketplaceを使う方法

Claude Code内で以下を実行する。

/plugin marketplace add ChanMeng666/typst-claude-skill
/plugin install typst@chan-typst

手動配置する方法

リポジトリをクローンし、スキルディレクトリをClaude CodeのSkills配下に置く。

git clone https://github.com/ChanMeng666/typst-claude-skill.git
mkdir -p ~/.claude/skills
cp -r typst-claude-skill ~/.claude/skills/typst

実際のディレクトリ構造はリポジトリの更新で変わる可能性がある。SKILL.mdがスキルディレクトリ直下に来るように配置する。

使い方の例

TypstでA4の技術レポートを作成して。日本語本文、表、図、参考文献を含めること。
既存のresume.typを読みやすい2カラムの履歴書に修正して。

3. FujishigeTemma/typst-mcp

概要

FujishigeTemma/typst-mcpは、Typst公式ドキュメントをMCP経由でLLMに提供するサーバーである。

MCPはModel Context Protocolの略で、LLMクライアントから外部ツールや外部データに接続するための仕組みである。ざっくり言えば、LLMが必要に応じて公式ドキュメントを検索・参照できるようにする接続口である。

対応LLM・クライアント

対応先 状況
Claude Code 対応例あり
Claude Desktop MCP設定次第
Cursor MCP対応状況次第
VS Code系AI拡張 MCP対応状況次第
Codex MCP対応状況次第

特徴

  • Typstドキュメントの検索
  • Typstドキュメントの階層閲覧
  • 指定したドキュメントファイルの読み取り
  • Python 3.12以上とuvが必要

インストール方法

Claude Codeのプロジェクトスコープに追加する例である。

claude mcp add typst-mcp -s project -- uv run --with "git+https://github.com/FujishigeTemma/typst-mcp" typst-mcp serve

.mcp.jsonに手動で書く場合は、以下のような形になる。

{
  "mcpServers": {
    "typst-mcp": {
      "type": "stdio",
      "command": "uv",
      "args": [
        "run",
        "--with",
        "git+https://github.com/FujishigeTemma/typst-mcp",
        "typst-mcp",
        "serve"
      ],
      "env": {}
    }
  }
}

使い方の例

Typstで目次を追加する方法を公式ドキュメントから確認して、index.typに反映して。
#set page(paper: "a4", margin: 2cm) の意味をTypstドキュメントに基づいて説明して。

このMCPは、LLMの記憶に頼らず公式ドキュメントを参照させたい場合に向いている。


4. johannesbrandenburger/typst-mcp

概要

johannesbrandenburger/typst-mcpは、Typstを扱うためのMCPサーバーである。Typstドキュメント参照に加えて、LaTeXからTypstへの変換、Typst構文検証、Typstコードから画像生成などの機能を持つ。

対応LLM・クライアント

対応先 状況
MCP対応クライアント 対応
Claude Code MCP設定により使用可能
Cursor MCP設定により使用可能
VS Code系AI拡張 MCP設定により使用可能

特徴

README上では、主に以下のツールが説明されている。

ツール 内容
list_docs_chapters() Typstドキュメントの章一覧を取得
get_docs_chapter(route) 指定したTypstドキュメント章を取得
latex_snippet_to_typst LaTeX断片をTypstに変換
latex_snippets_to_typst 複数のLaTeX断片をTypstに変換
check_if_snippet_is_valid_typst_syntax Typst構文の妥当性チェック

LaTeXからTypstへ移行する場合に有用である。LLMはLaTeXの知識を多く持っている一方で、Typstの構文は誤りやすい。そのため、LaTeXを下書きとしてTypstへ変換し、さらに構文検証する流れは実用的である。

インストール方法

リポジトリをクローンする。

git clone https://github.com/johannesbrandenburger/typst-mcp.git
cd typst-mcp

MCPクライアント側の設定方法は利用するクライアントによって異なる。Claude Code、Claude Desktop、Cursor、VS Code拡張などでMCPサーバーの起動コマンドを登録する。

例として、.mcp.jsonにローカル起動コマンドを登録する形が考えられる。

{
  "mcpServers": {
    "typst-mcp": {
      "type": "stdio",
      "command": "python",
      "args": ["-m", "typst_mcp"],
      "env": {}
    }
  }
}

ただし、正確な起動コマンドはリポジトリのREADMEや実装に合わせて確認する必要がある。

使い方の例

このLaTeXの数式環境をTypstに変換して、構文チェックまで行って。
このTypstスニペットが正しいか検証して。間違っていれば修正して。

使い分けの結論

目的 選ぶもの
Claude CodeでTypst文書を安定して作りたい lucifer1004/claude-skill-typst
テンプレート付きで文書生成したい ChanMeng666/typst-claude-skill
公式ドキュメントをLLMに参照させたい FujishigeTemma/typst-mcp
LaTeXからTypstへ変換したい johannesbrandenburger/typst-mcp
Codexでプロジェクトルールを固定したい AGENTS.md
人間側の執筆体験を整えたい Tinymist

最小構成は以下でよい。

typst CLI
Tinymist
AGENTS.md

Claude Codeを使うなら、ここにTypst Skillを追加する。

typst CLI
Tinymist
lucifer1004/claude-skill-typst
FujishigeTemma/typst-mcp

TypstはまだLLM側の学習量がLaTeXほど多くない。したがって、LLMに一発で正しいTypstを書かせるより、スキルで方針を与え、MCPで公式ドキュメントを参照させ、最後にtypst compileで検証する流れが現実的である。


参考リンク

Typst本体

Skills

Typst関連Skill

Typst関連MCP

エディタ環境

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