概要
Google Cloud 上の Cloud SQL インスタンスにローカルから最も簡単にアクセスする方法は、「Cloud SQL Auth Proxy(Cloud SQL認証プロキシ)」を使用することです。
Cloud SQL Auth Proxy は、Cloud SQL インスタンスへの接続を安全かつ簡単に行うための Google Cloud が提供するツールです。これにより、公開IPを設定したり、複雑なネットワーク構成を行ったりすることなく、安全な SSL/TLS 接続を確立できます。
以下に Cloud SQL Auth Proxy を使用して Cloud SQL にアクセスするための手順を解説します。
前提
- Cloud SQL のインスタンスにパブリックIPをつけておく必要があります。
- もしパブリックIPをつけたくないということであれば、ローカル環境からVPCに接続するための VPN や Cloud Interconnect などの整備が必要になり複雑になります。
手順
Cloud SQL Auth Proxy のインストール
Mac であれば Homebrew でインストールするのが最も簡単です。
brew install cloud-sql-proxy
gcloud にログイン
Cloud SQL Auth Proxyを実行するには認証が必要です。以下のコマンドでログインします。
もし gcloud
CLI のインストールがまだの方は brew install --cask google-cloud-sdk
でインストールしておきます。
gcloud auth login
Cloud SQL インスタンス接続名の確認
Cloud SQL に接続するには接続名が必要です。
Google Cloud コンソールにアクセスし、作成した Cloud SQL のインスタンスの情報を確認します。すると「接続名」という項目があるのでコピーします。
例えば以下のようなものです。
# プロジェクトID:リージョン:インスタンス名
mydrive-12345:asia-northeast2:sample
Cloud SQL Auth Proxy の起動
先ほど確認した接続名で以下のように Cloud SQL Auth Proxy を起動します。
cloud-sql-proxy mydrive-12345:asia-northeast2:sample
以下のような状態になれば起動成功です。
2025/07/11 21:49:03 Authorizing with Application Default Credentials
2025/07/11 21:49:04 [mydrive-12345:asia-northeast2:sample] Listening on 127.0.0.1:5432
2025/07/11 21:49:04 The proxy has started successfully and is ready for new connections!
ローカルの 127.0.0.1:5432
で起動している状態になるので、あとはいつも通りの DB と同じように接続できます。
実際に接続してみる
今回は Cloud SQL for PostgreSQL を使っているのでいつもの psql
コマンドでアクセスしてみます。
psql -h 127.0.0.1 -p 5432 -U [PostgreSQLユーザー名] -d [データベース名]
無事アクセスできました!