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Apacheの設定

Last updated at Posted at 2019-01-07

Apache2.4の設定

Apacheは、2.2 と 2.4 で設定項目が微妙に異なるので注意する事。

ServerName

ServerNameを設定しないと、Configファイルのロード時に以下のようなエラーが表示される。

httpd: Could not reliably determine the server's fully qualified domain name, using (ホスト名). Set the 'ServerName' directive globally to suppress this message

これは、ServerNameが空のため。以下のように設定する。

ServerName example.com:80

任意のディレクトリをドキュメントルートにする

ドキュメントルート とは、サイトのルート(ドメイン直下)のディレクトリの事。

https://example.com/index.html
                   ↑ここ!!この`/`になるディレクトのことをドキュメントルートという

多くのディストリビューションでは /var/www/html になっている。
htdocspublic_html の場合もある。

デフォルトは / 以下をアクセス不可にしてある。

httpd.conf
<Directory />
    AllowOverride none
    Require all denied
</Directory>

例えば、/var/www/localhost をドキュメントルートにしたい場合は、以下のようにアクセス許可を追加する。

httpd.conf
<Directory "/var/www/localhost">
    Options Indexes FollowSymLinks
    AllowOverride All
    Require all granted
</Directory>

任意の設定ファイルの読み込み方法

追加の設定は、なるべく http.conf に追記せず、別のファイルに分けた方が管理しやすい。
設定項目のサンプルファイルは /etc/apache2/extra/ などにある。
任意のファイルをロードしたい場合は httpd.conf に追記する。

httpd.conf
Include /etc/apache2/extra/httpd-vhosts.conf

ワイルドカードを使うこともできる。

httpd.conf
Include /etc/apache2/extra/*.conf

この方法は、拡張子で、ロード・非ロードを設定できるのでお勧めである。

仮想ホストの設定

仮想ホストを使うと、1つのサーバーで、複数のドメインを運用することが可能になる。
ポイントは、最低2つ以上の仮想ホストが必要な事だ。

httpd-vhosts.conf
<VirtualHost *:80>
    ServerName    localhost
    DocumentRoot  "/var/www/localhost"
    ErrorLog      "/var/log/apache2/localhost.log"
    CustomLog     "/var/log/apache2/localhost-access.log" common
</VirtualHost>

<VirtualHost *:80>
    ServerName    example.com
    DocumentRoot  "/var/www/example/com"
    ErrorLog      "/var/log/apache2/example.com.log"
    CustomLog     "/var/log/apache2/example.com-access.log" common
</VirtualHost>

PHP

PHPのインストール

最近のパッケージソフトは、PHPの CLI版Apacheモジュール版 を別にしていることが多い。
これはパッケージシステムの思想なので、ケースバイケースである。(自由度優先・作業効率優先など)

ちなみに、技術力のある者にとって、一番優秀だと感じるのはMacPortsだ!

yumでPHPをインストールする方法

yumは、CLI版Apacheモジュール版 が分かれていない。
CLI版Apacheモジュール版 は同時にインストールされる。

sudo yum install php

MacPortsでPHPをインストールする方法

MacPortsは、自由度が極限まで高いので、CLI版Apacheモジュール版 が分離されている。
CLI版 をインストールしても Apacheモジュール版 はインストールされない。
また、バージョンを明示的に指定してインストールする。
余談だが、PHP-FPMもバージョン毎にインストールできるので、5.2〜7.4まで同時にインストールできる。
ポートを、5.2なら9052、7.4なら9074とすればとても分かりやすいのでお勧めである。

sudo port install php74-apache2handler

PHPの設定

PHPを実行するためには、以下の2つの設定が必要になる。1
パッケージでインストールした場合は、適切に設定されていることが多い。

  1. PHPモジュールの読み込み場所(パス)の設定
  2. PHPを実行する拡張子の設定

1. PHPモジュールの読み込み場所(パス)の設定

httpd.confLoadModule php_module lib/apache2/modules/mod_php74.so というモジュールを読み込む記載があるか確認する。もし無ければ追記する。

http.conf
cat /etc/apache2/httpd.conf | grep php

LoadModule は、モジュールをロードする命令。
php_module は、ロードしたモジュールのラベル。<IfModule php_module> と利用する。
lib/apache2/modules/mod_php74.so は、モジュールのファイルパス。

2. PHPを実行する拡張子の設定

/etc/apache2/extra/mod_php74.conf が作成されているはずなので、これを読み込めば良い。

httpd.conf
Include /etc/apache2/extra/mod_php74.conf

もし作成されていなければ、追記する。

httpd.conf
AddType  application/x-httpd-php         .php
AddType  application/x-httpd-php-source  .phps
  1. PHPの動作には、Apacheのモジュールとして実行するモジュール版と、CGIとして動作させるPHP-FPM(FastCGI Process Manager)版がある。要望があれば記事を書きます。

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