『教えてAI』とは?
GMOインターネットグループのGMO教えてAI株式会社が運営する生成AIプロンプトポータルです。
ユーザーが一度プロンプトを入力するだけで、最大6つの異なるAIモデルから同時に出力結果を取得できるサービスです。この機能により、情報の探索やプロンプトの評価が劇的に効率化されます。
利用できるAIモデルは下記の8モデルになります。
●GPT-3.5
●GPT-4o
●Claude3 Haiku
●Claude3 Sonnet
●Claude3 Opus
●Gemini 1.0 Pro
●Gemini 1.5 Flash
●Gemini 1.5 Pro
具体的な利用の流れは以下の通りです。
- プロンプトを入力
- 最大6つのAIモデルが同時に出力結果を生成
- AIモデルの回答を比較
- 最適な結果を選択
- プロンプトの精査と分析作業を効率化
実際の出力結果の例です。各AIモデルの回答が異なるため、人間の性格が出ているかのようで面白いです。
そして、最大のメリットはなんといっても、OpenAIの「GPT-4o」とGoogleの「Gemini 1.5 Pro」が無料で利用できる所です。
私は普段GPT-4oを使用していますが、GPT-4とでは比べ物にならないほど性能が上がりました。そんなGPT-4oを無料で使えるとは正直考えられません…しかもGemini 1.5 Proまで…
生成AIの新しい活用方法
『教えてAI』のような先進的なAIツールの導入により、生成AIの利用体験が大きく変わります。
このツールを活用することで、情報収集やコンテンツ作成の効率化が飛躍的に向上し、企業や個人がAIを積極的に導入することが予想されます。
具体的には、複数のAIモデルを同時に利用することで、最適な検索結果を迅速に得ることができるため、情報収集の効率が劇的に改善されます。
さらに、各AIモデルの強みと弱みを比較し、用途に応じて最適なモデルを選択することで、高品質なコンテンツ生成が可能となります。
例えば、特定の業務においては、あるAIモデルが他のモデルよりも優れていることがあり、その特性を理解することで、より効果的なコンテンツを生成することができます。
こうしたプロセスは、従来の方法では得られなかった精度とスピードをもたらし、業務の生産性を大幅に向上させると思います。
デメリットは?
無料で使えて便利とはいえ、まだまだ使いにくさはあります。
以下4点が今後の改善に期待していきたい点になります。
1. 入力トークン数の制限
多くのユーザーが利用できるように、入力できるトークン数に制限が設けられています。この制限により、大規模なデータや長文の処理が難しくなる場合があります。
2. 実行数の制限
利用状況によっては、1日あたりの実行数が制限されることがあります。これにより、頻繁にAIを使用するユーザーにとっては不便となる可能性があります。
3. 自分好みにならない
AIモデルがユーザーの入力データを学習しないため、利用者の特定のニーズや好みに応じた出力を提供することは難しくなります。
つまり、AIが特定のユーザーに最適化されることはなく、全ユーザーに対して同じパフォーマンスを発揮することになります。
また、検索履歴やプロンプト入力の記録が保存されません。
4. 画像生成やファイル入力の制限
画像生成やファイルの入力には対応しておらず、各種AI提供元のサービスを利用する必要があります。これにより、別途サービスを利用する手間が発生します。
履歴が残らずAIが自分好みにならない点はかなり不便に感じるかもしれません。

また、夕方あたりには上記の画像のように止まってしまうこともあったので、利用者が多い時間帯にはサービスが一時的に利用できなくなることもあります。
まとめ
『教えてAI』は、複数のAIモデルを同時に試すことができるため、生成AIに初めて触れるユーザーにとって、どのモデルが最適かを学びながら利用できる最適なツールです。
ただ、トークン数や実行数の制限など不便な点はあるので、ヘビーユーザーには向かないかもしれません。
マーケティング用のキャッチコピーや短い記事の生成など、テキストベースの出力を求める業務に非常に適しています。
今や生成AIの力は欠かせないものとなっているので、上手に活用していきたいですね。
