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初心者でも無料でSplatoon2の戦績をstat.inkに定期投稿できるdisocrd bot

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はじめに

PC初心者でも、スマホしかない人でも、stat.inkにSplatoonの戦績を自動アップロードするdiscord botを作れるようにしたいなというのが、基本的な考えです。

とりあえず無料でstat.inkに戦績を投稿するDiscord Botを作りたい・使いたいという人は、準備方法や使い方についてはGitHub RepositoryのREADMEに詳しく書いたので、そちらをご確認ください。

この記事ではHerokuで稼働するDiscord Botについて工夫した点をお話します。

作成するdiscord botの機能

  • splatnet2stat.pyを利用してstat.inkに複数アカウントの戦績を自動アップロードする。
  • discord botを起動後にbotの機能だけでiksm_sessionの取得(自動アップロードの準備)ができる
  • bot起動準備を含めてスマホだけですべての作業が完結できる (PCを使える方が便利とはいえ)

問題点と解決策

Herokuではファイル作成・書き込みに制限があります。

  • 一時ファイル作成用の/tmpにしかファイルを作成できない。(※もともとのファイルは/app以下に入っている。)
    • さらに/tmpの中も一定時間(最大24時間)ごとにリセットされる。
  • つまりBot起動後に生成されるファイルを継続的に保存できる場所はない

これに付随する問題は2点あります。

iksm_sessionの保存場所

discord botを起動後にbotの機能だけでiksm_sessionの取得(自動アップロードの準備)ができる

上の機能の仕様上、iksm_session(厳密にはconfig.txtの中身)はbotをherokuで実行した後に取得されます。
それらのデータを永遠に保存しておくために、今回はHerokuの環境変数を利用しました。

Herokuの環境変数はHeroku管理画面から設定できますが、HerokuのREST APIからも更新できます。つまりHerokuで実行されているBot内から環境変数に出力し、データを継続的に保存することが可能です。
-> 詳しくはPlatform API Reference #config-vars-update

app_name=os.getenv("HEROKU_APP_NAME", "app-splat") #HEROKU_APP_NAME
if app_name=="":
    print("環境変数のHEROKU_APP_NAMEが定義されていません。")
    return
patch_url = f"https://api.heroku.com/apps/{app_name}/config-vars"
headers= {"Authorization": f"Bearer {os.getenv('HEROKU_APIKEY')}",
    "Content-Type":"application/json",
    "Accept":"application/vnd.heroku+json; version=3"}
res=requests.patch(patch_url, headers=headers, json=new_envs)

環境変数更新後にdynoは一度再起動されます。
また、注意点としてHerokuの環境変数は合計で32KBまでしか利用できません。

戦績アップロード実行時のconfig.txtの位置

splatnet2statink.pyはiksm_sessionなどが記されたconfig.txtが同じディレクトリに置かれていることを想定されています。
そのままですが、config_pathを書き換えます。

なお、localでの実験も想定して、環境変数はHerokuでデフォルトで設定されるos.getenv("DYNO")の有無で使い分けます。

splatnet2statink
## splatnet2statink/iksm.py
config_path="/tmp/config.txt" if os.getenv("DYNO", False) else f"{os.path.dirname(__file__)}/../tmp/config.txt"
## splatnet2statink/splatnet2statink.py
config_path=iksm.config_path

他の問題点として以下があります。

なぜかjson.loads()がstringになる

これは別記事に書きました。-> HerokuでPythonのjson.loads()がstrを返す問題
stringにならない場合もあるので、今はtypeの判別を挟んでいます。

Heroku
loaded_tmp=json.loads(dumped_string)
loaded_dict=eval(loaded_tmp) if (loaded_tmp)==str else loaded_tmp

GitHub Repository

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