0. 本記事の内容
本記事ではMeta Quest対応のアプリケーションをUnityで開発するためのプロジェクト設定方法やSDKのインストール手順について紹介します。この記事の手順を完了することで、Meta XR SDKを使用したVR/ARアプリケーション開発の基盤が整います。
1. Unityプロジェクトの作成
[新規プロジェクトの作成]
- Unity Hubを開きNew projectをクリック
- New projectウィンドウ内でUnityのバージョンを選択
*本記事では6000.0.34fを使用
*Unityインストール時にAndroidの開発環境もインストールすること - テンプレートの中からUniversal 3Dを選択
- Project SettingsでProject nameを設定
*本記事ではMetaXRSDK_Samplesと設定 - Create projectをクリックしてプロジェクトを作成
[Androidプラットフォームへの切り替え]
- File -> Build Profilesをクリック
- Build ProfilesウィンドウでAndroidを選択してSwitch Platformをクリック
- 左の列のScene Listをクリック
- Scene ListからScenes/SampleSceneを右クリックで削除
- Build Settingsウィンドウを閉じる
2. Meta XR SDKのインストール
[Asset Storeでマイアセットに登録]
- Asset StoreのMeta XR SDKのページを開きMeta XR All-in-One SDKをMy Assetsに追加
*Unityのページであらかじめ各自のアカウントでSign Inすること
[Package Managerでのインストール]
- Unity Editorに戻り、Window -> Package ManagerをクリックしてPackage Managerを開く
- My Assetsをクリックし検索ウィンドウでMetaと入力
-
Meta XR All in One SDKを選択し、Installをクリック
*初めてこのアセットを利用する場合はまずDownloadをクリック。SDKのダウンロード終了後にインストール。 - インストール後、Editorの再起動を求められるのでRestart Editorをクリック
- 再起動後、Interaction SDK OpenXR Upgradeウィンドウが表示されることがあるが現時点では無視して閉じる
3. OpenXR Pluginのインストール
- Unity Editor再起動後、再度Package Managerを開く
- Unity RegistryをクリックしOpenXRで検索
- OpenXR Pluginをインストール
- Meta XR Feature Setに関する設定を促すダイアログが表示されるのでYesをクリック
- Project Settingsウィンドウが表示されるが今は無視でOK
4. Unity OpenXR Metaのインストール(オプション)
上記手順でインストールしたUnity OpenXRプラグインは、Depth APIオクルージョン機能をサポートしていません。Depth APIを使用する予定がある場合は下記手順でUnity OpenXR Metaをインストールしてください。
- Package Managerを開く
- Unity RegistryをクリックしOpenXRで検索
- Unity OpenXR Metaをインストール
5. プロジェクトの設定
[基本設定]
- 念のためプロジェクトを一度閉じて再度開く
- Interaction SDK OpenXR Upgradeダイアログが表示されたらUse OpenXR Handをクリック
[XR Plugin Managementの設定]
- Edit -> Project Settingsを開く
- Project SettingsウィンドウでXR Plugin Managementをクリック
- Androidタブを選択し、OpenXRのチェックをON (他はOFFでOK)
- Meta Quest Link(PC VR for Windows)を使用する場合はWindowsタブからもOpenXRのチェックをONにする
[Project Validationの実行]
- XR Plugin Management直下のProject Validationをクリック
-
Androidタブを開き、タブ内の情報に表示されているFix Allをクリック
*Fix Allクリック後、すぐに結果は反映されない場合があります。その場合は他の項目を開いて再度Project Validationに戻ってくるなどの方法で確認してみてください - Meta Quest Linkを使用する場合はWindowsタブからも同様の操作をする
[Meta XR設定の検証]
- Meta XRをクリック
- Androidタブを開き、Outstanding Issues横のFix Allをクリック
- Meta Quest Linkを使用する場合はWindowsタブからも同様の操作をする
[AndroidManifest.xmlの作成]
- Project Settingsウィンドウを閉じる
- Unity EditorのメニューバーにてMeta -> Toolsをクリック
- Create store-compatible AndroidManifest.xmlをクリック
- 上書きの許可を求められたらReplaceをクリック
6. ビルド設定(オプション)
この操作は独自のアプリ名(パッケージ名)を設定するものです。必須ではありませんが、複数のアプリを開発する場合は設定することをお勧めします。
[アプリ情報の設定]
- Edit -> Project Settingsを開く
- Playerを選択
- Company NameとProduct Nameを設定
[パッケージ名の設定]
- 少し下の方に表示されているタブからAndroidを選択
- Other Settingsを開く
- IdentificationのOverride Default Package NameのチェックをOFF
7. 次のステップ
ここまでの内容でプロジェクトの基本的な設定が完了しました。次はVRで3Dオブジェクトを表示する方法について解説します。