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ChatGPTに文章は丸投げする。でも「意味」までは丸投げしない

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ChatGPTを使って実際に文章を作りながら、人間とAIでどうすればより良いコンテンツを作れるのかを試しています。
現在は、ChatGPTと一緒に長文記事を一本制作・公開し、その制作過程で起きた現象や失敗、気づきを個別のケースとして記録しています。

この記事も、その実験中に実際に起きた一例です。

私はかなりChatGPTに文章を書いてもらっている

最初に書いておくと、私はChatGPTを使って記事を書くとき、文章そのものはかなりAIに書いてもらっています。

例えば、

この話を記事に入れたいので文章にしてください

とか、

今話した内容で一つのブロックを作ってください

と普通に頼みます。

自分で一文ずつ書いてから添削してもらう、という使い方ではありません。
場合によっては、私が話した内容をもとに数百文字、数千文字単位で文章を作ってもらいます。

なので、
「文章をAIに丸投げしていますか?」
と聞かれたら、
結構丸投げしています。
という答えになります。

ところが長文の記事を作ってみると、妙なことが分かってきました。

文章を書く作業はかなり丸投げできるのに、
意味まで丸投げすると、途端に自分の記事ではなくなっていくのです。

文章としてはAIの方が綺麗なことも多い

ChatGPTに文章を作ってもらうと、自分で書くより綺麗になることがあります。

話が整理される。
重複が減る。
結論が分かりやすくなる。
前後の文章もつながる。

私が雑に話した内容でも、それなりの記事らしい形になります。

これは便利です。
だから私は普通に使います。

問題は、綺麗な文章が出てきたときほど、そのまま採用したくなることでした。

例えば私が、

Aという出来事がありました。
Bという出来事もありました。
今思うと両方とも自分にとって重要だったと思います。

と話したとします。

ChatGPTが、

Aという経験があったからこそ、その後のBにつながったのだと思います。

と書く。

読みやすいです。
それっぽいです。

でも、私はそこまで言っていません。
文章の品質は上がっているのに、意味が少し変わっています。

私がレビューしていたのは「文章力」ではなかった

長文制作中、私はChatGPTに対して何度も修正を出していました。

例えば、

ここ私こんなこと言ってない

因果関係を綺麗にしすぎ

急にいい話にするな

その言葉を最初に言ったのは私じゃなくてお前

そこ削ると面白くない

同じ話さっきもしてる

といったものです。

こうして並べると、面白いことに気づきます。

私は、

もっと美しい日本語にしてください

とはあまり言っていません。

むしろChatGPTが作った文章を読んで、
**「この文章は、元の材料と同じ意味になっているか?」**を確認しています。

つまり、人間側の仕事が、
文章を書くことから、
生成された文章の意味を承認することにかなり移っていました。

「文字列の生成」と「意味の承認」を分けて考える

そこで今は、AIとの文章制作を大ざっぱに二つに分けて考えています。

作業 主に担当
材料になる体験・考えを出す 人間
文章として整える AIにかなり任せる
別の表現を考える AIにかなり任せる
構成案を出す AIにも任せる
事実が合っているか確認する 人間
因果関係が本当にあったか確認する 人間
その解釈を自分が採用するか決める 人間
最終的に公開するか決める 人間

もちろん、こんなに綺麗に完全分業しているわけではありません。

AIの文章を読んで私が新しいことを思いつくこともあります。
逆に、私が作った表現をそのままAIが使うこともあります。

ただ、考え方としては、
文字列の生成はAIにかなり任せる。
その文字列が何を意味するのかは人間が確認する。
と分けると、かなり扱いやすくなりました。

AIが書いた文章でも、自分が採用すれば自分の記事になる

ここで最初は少し迷いました。
AIが考えた文章を大量に使った記事を、
「自分の記事」と言っていいのだろうか。

でも実際に制作してみると、私の場合はあまりそこが問題ではありませんでした。

例えばChatGPTが、

AIは鏡というより、少し増幅器に近いのかもしれない

という表現を出したことがあります。

これは私が最初に考えた言葉ではありません。

ChatGPTが出した言葉です。

でも私は、**「それだ」**と思いました。

自分が説明したかった現象をうまく表していたので、その後も採用しました。

この場合、言葉を最初に生成したのはAIです。

でも、その考え方を自分の記事に採用すると決めたのは私です。

逆に、AIがどれだけ綺麗な文章を作っても、
**「私はそんなこと考えていない」**と思えば採用しません。
この差の方が、自分にとっては重要でした。

AIが作った文章を採用しないことも普通にある

AIを使って文章を書くと、
「AIが生成したものをどこまで修正したか」
が気になることがあります。

でも実際には、修正量より、
採用するかどうかの方が大きい気がしています。

一文字も修正していない文章でも、

「これは自分が言いたかったことそのものだ」

と思えば採用します。

逆に、ほとんど自分の言葉が残っている文章でも、
「この結論にはしたくない」 と思えば戻します。

つまり、
人間が何文字書いたか
だけでは、共同制作における人間の役割を説明しにくい。
少なくとも私の場合、
選択と承認
にかなり人間側の仕事が残っています。

「丸投げ」という言葉が少し変わって見えてきた

以前なら、
AIに文章を丸投げするという言葉から、
「人間は何も考えず、AIが全部作る」
という状態を想像していました。

でも実際にやっていることは少し違いました。

私は材料を話します。
AIが文章にします。
私は読みます。
違えば戻します。
良ければ採用します。
読んでいる途中で別のことを思い出します。
また話します。
AIがまた文章にします。
また確認します。
文章を書く作業だけを切り取れば、
かなり丸投げです。

でも制作全体を見ると、
ずっとレビューしています。

なので最近は、

文章は丸投げしてもいい。
でも意味まで丸投げしない。

くらいに考えるようになりました。

今まさに、このQiita記事もかなり丸投げしている

そして非常にややこしいのですが、
この記事自体もChatGPTにかなり丸投げして作っています。

すでに私は、

  • 何について書くか
  • 1記事1テーマにすること
  • 冒頭の形式
  • 末尾の形式
  • Markdownで出力すること
  • 元になる長文記事
  • これまでの記事で扱ったテーマ

などをChatGPTと共有しています。

そのため最近は、

Qiitaの記事をもう一個作って
くらいの短い指示でも、かなり完成形に近い文章が出てくるようになりました。

最初からこうだったわけではありません。

何度も文章を作り、
「これは違う」
「ここは残したい」
「綺麗にしすぎ」
と修正してきた結果です。
つまり現在は、

丸投げできるようになるまでに、かなり色々やった状態です。

これは人間同士の仕事でも、
最初は細かく説明していた相手に、しばらくすると、

いつものやつお願いします

で通じるようになるのと少し似ています。
短い指示だからといって、その裏にある情報まで少ないとは限りません。

丸投げできる範囲は、後から増えていくのかもしれない

今のところ、私の使い方では、
最初から完璧なプロンプトを書いてAIに全部任せるというより、
何度も一緒に作る中で、任せられる部分が増えていく
という感覚の方が近いです。

最初は、
「そこ違う」
が大量に発生する。
↓
何が違うのか説明する。
↓
次の文章では少し合うようになる。
↓
また別の違和感が出る。
↓
また説明する。

これを繰り返す。

そして最終的に、

Qiitaの記事作って

まで短くなる。

表面だけ見ると、とんでもない丸投げです。
でも、その短い一言の後ろには、それまでの大量の試行錯誤があります。

なので今は、
AIに丸投げするか、しないか
という二択ではなく、
どこまでなら丸投げしても意味が壊れない状態を作れているか
を見る方が、自分には分かりやすいと思っています。

文章はかなり書いてもらう。
でも、意味まで丸投げするのは嫌がる。
今のところ、それが私のAIとの文章制作です。


文系Qiita部

この記事で扱った現象は、ChatGPTと長文を作っている途中で起きたことの一つです。

実際には、一つの記事を長期間一緒に作っていると、
文章が綺麗に整理されすぎたり、
途中の細かい情報が消えたり、
誰が最初に言った言葉なのか分からなくなったりと、
他にもいろいろな「なんか変だ」が起きました。

それらを一つずつ切り出して観察した記録を、
「文系Qiita部」にまとめています。

文系Qiita部の記事一覧

この実験の元になった長文記事

今回のケースは、私がChatGPTと一緒に長文記事を制作している途中で実際に起きたことを、個別に抜き出して整理したものです。

制作過程全体は、noteの

「何も役に立たないAIに書かせた記事が5000円で売れた」

という記事に残しています。

かなり「AIで稼ぐ」系に見えるタイトルですが、これは意図的です。刺激的なタイトルから入った読者が、そのまま読み進めるとどのような内容にたどり着くのか、という実験も兼ねています。

実際の本文は「AIを使えば簡単に稼げる方法」の紹介ではありません。

ChatGPTと記事を作りながら、文章が綺麗に整理されすぎる問題、AIとの長いやり取りで発言者や時系列が曖昧になる問題、途中の思考をどう残すか、人間とAIでどこまで役割分担するか、といったことを試行錯誤した制作記録です。

つまり、タイトルの時点では中身をかなり偽装していますが、Qiitaから来る方には先にネタバレしておきます。

今回の記事を書く際には、この長文記事を制作ログ・メモとして参照しています。

「何も役に立たないAIに書かせた記事が5000円で売れた」|note

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