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ChatGPTと楽しく記事を書いていたら、二人にしか分からない身内ネタだらけになった

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ChatGPTを使って実際に文章を作りながら、人間とAIでどうすればより良いコンテンツを作れるのかを試しています。

現在は、ChatGPTと一緒に長文記事を一本制作・公開し、その制作過程で起きた現象や失敗、気づきを個別のケースとして記録しています。

この記事も、その実験中に実際に起きた一例です。

ChatGPTとの会話がかなり楽しくなってきた

私はChatGPTに、最初から完成した文章を書いて渡しているわけではありません。

「こういうことがあった」
「私はこう思った」
「そういえばこんなこともあった」

という感じで、普通に会話しながら材料を出しています。

ある程度材料が集まったところで、それをChatGPTに整理してもらい、記事にしていきます。

この方法を長く続けていると、だんだん話が早くなってきます。

以前話したことを前提にできる。

何度も登場した言葉なら、細かく説明しなくても話が進む。

過去に一緒に笑ったような話なら、それをまた持ち出して別の話につなげることもできる。

これは普通に便利です。

そして何より、結構楽しいです。

ところが、ある記事を作っている途中で気づきました。

これ、初めて読む人には何の話か分からないんじゃないか?

二人にしか分からない記事ができていた

ChatGPTと私は、それまでにかなり長く会話していました。

そのため、

「前にあったあの話」
「いつものあれ」
「またこのパターン」
「これは面白いから残そう」

というような感覚で話を進めても、お互いには意味が通じます。

ChatGPTが過去の話を使って文章を作る。

私もそれを読んで、

「それ面白い」
「残そう」
「もっと入れよう」

と返す。

さらにChatGPTが膨らませる。

制作中は普通に楽しいです。

問題は、完成した文章を少し引いて見たときでした。

一般の人向けに書いていたはずなのに、私とChatGPTにしか分からない身内ネタが大量に入っていました。

書いている二人には面白い。

でも読者は、その会話に参加していません。

過去に何を話したのかも知りません。

なぜその言葉が面白いのかも知りません。

結果として、かなりの部分を書き直すことになりました。

会話として「話が早い」と、記事として「分かりやすい」は別だった

ここで一つ気づきました。

ChatGPTとの間に共有している情報が増えること自体は便利です。

毎回最初から説明する必要がなくなります。

「前に話したあれ」で話が進むなら、制作も速くなります。

人間同士でも、長く付き合っている友人なら「あれ」で通じることがあります。

でも、公開する記事の読者には「あれ」がありません。

つまり、

会話としての「話が早い」と、記事としての「分かりやすい」は別でした。

制作中に話がスムーズに進んでいるからといって、その文章が初見の読者にもスムーズに伝わるとは限りません。

むしろ制作している側が二人とも分かっているからこそ、説明不足に気づきにくくなることがありました。

AIだけが暴走したわけではない

このケースで少し面白かったのは、

「ChatGPTが勝手に変な記事を書いた」

という話ではなかったことです。

私も一緒になって、

「それいいね」
「面白い」
「それも入れよう」

とやっています。

つまり、ChatGPTだけが身内ネタを増やしていたわけではありません。

人間側も一緒に盛り上がっていました。

だから制作中には止まりません。

AIが明らかにおかしな文章を書けば、

「これは違う」

と気づきやすいです。

でも、自分自身も面白いと思っている文章は、そのまま通してしまいやすい。

私の場合はこちらの方が厄介でした。

身内ネタを全部禁止することにはしなかった

では、

「ChatGPTとは事務的に会話する」
「過去の話は使わない」
「身内ネタは禁止する」

というルールにすればいいのか。

私はそうはしませんでした。

楽しく会話している方が、思い出すこともあります。

話している途中で、

「そういえば、こんなこともあった」

と新しい材料が出てくることもあります。

少ない言葉で話が通じるので、制作も速いです。

たまに、身内ネタから一般の人にも使える面白い表現が生まれることもあります。

そのメリットまで捨てる必要はないと思いました。

問題だったのは、

身内ネタがあることではなく、それを一般公開用の記事にもそのまま持っていったことでした。

「楽しく作る」と「公開していいか判断する」を分けることにした

そこで今は、制作中と公開前で少し考え方を変えています。

制作中は、ある程度好きに話します。

身内ネタが出ても、とりあえず止めません。

面白ければ膨らませることもあります。

その代わり、公開する前にもう一度見ます。

そのときに確認するのは、

  • この話を初めて読む人にも意味が分かるか
  • 過去の記事やChatGPTとの会話を知らないと理解できない部分がないか
  • なぜ面白いのかを読者にも説明できているか
  • 私とChatGPTだけが面白がっている部分になっていないか
  • 一般向けの記事として本当に必要な話なのか

というところです。

必要なら説明を追加します。

説明を追加すると長すぎるなら削ります。

身内ネタとしては面白くても、その記事には必要なければ外します。

場合によっては、かなり大きく書き直します。

ChatGPTに「読者目線で確認して」と頼むだけでも終わらせない

もちろんChatGPT自身に、

「この記事を初めて読む人の立場で、意味が分からない部分がないか確認して」

と頼むこともできます。

これは普通に使っています。

ただ、最終的には自分でも確認するようにしています。

そもそも今回、身内ネタを一緒に増やしていた相手もChatGPTだからです。

ChatGPTに確認させることが無意味という話ではありません。

別の観点から読み直させれば、問題を見つけてくれることもあります。

ただ、

AIが作った文章を、同じAIに確認してもらったから公開して大丈夫

とまでは考えないようにしています。

最後に公開ボタンを押すのは自分なので、

「この記事を初めて読む人に本当に伝わるか」

については、自分でも一度考えるようにしています。

楽しく作れることと、そのまま公開できることは別だった

今回のケースでは、ChatGPTとの共同制作そのものはかなりうまくいっていました。

話は早い。

材料も出る。

文章もどんどんできる。

作っていて楽しい。

だからこそ、そのまま勢いで進めると、

ものすごく順調に、読者にはよく分からない記事が完成する

ことがありました。

これは少し怖いところです。

制作中に詰まっていれば、

「何かおかしい」

と立ち止まれます。

でも、楽しくてどんどん進んでいると、止まる理由がありません。

そのまま公開ボタンまで行けてしまいます。

だから今は、

楽しく作る時間と、公開していいか判断する時間は別

くらいに考えています。

ChatGPTとの会話では、多少身内ネタになってもいい。

話が早くてもいい。

一緒に盛り上がってもいい。

ただ、最後に一度だけ、その会話の外へ出る。

そして、

「これ、二人を知らない人が読んでも分かる?」

と見る。

今のところ、それくらいの距離感がちょうどよさそうです。

文系Qiita部

この記事で扱った現象は、ChatGPTと長文を作っている途中で起きたことの一つです。

実際には、一つの記事を長期間一緒に作っていると、文章が綺麗に整理されすぎたり、途中の細かい情報が消えたり、誰が最初に言った言葉なのか分からなくなったりと、他にもいろいろな「なんか変だ」が起きました。

それらを一つずつ切り出して観察した記録を「文系Qiita部」にまとめています。

文系Qiita部の記事一覧

この実験の元になった長文記事

今回のケースは、私がChatGPTと一緒に長文記事を制作している途中で実際に起きたことを、個別に抜き出して整理したものです。

制作過程全体は、noteの
「何も役に立たないAIに書かせた記事が5000円で売れた」
という記事に残しています。

Qiitaでは個別の問題ごとに切り分けていますが、実際にどんな会話をしながら記事を作り、途中で何を考えていたのかまで読みたい方はこちらをご覧ください。

「何も役に立たないAIに書かせた記事が5000円で売れた」|note

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