はじめに
「ノートをきれいにまとめたのに、過去問を解くと点が取れない…」
資格の勉強をしていて、こんな気持ちになったことはありませんか?
じつは私も、まったく同じところでつまずきました。
私は ITパスポート試験を2回受けています。
1回目は、テキスト1冊を読んでノートを40ページまとめ、不合格でした。
2回目は、Udemy の 動画講座 を使って勉強のしかたを変え、合格できました。しかも、勉強時間は1回目より15時間も少なかったのです。
この記事では、「1回目の私」と「2回目の私」をくらべながら、動画講座を使って資格を取る方法 を紹介します。
先に答えを言ってしまうと、2人の差は 才能でも、勉強時間の長さでもありません。
「どんな順番で勉強したか」という考え方のちがい でした。
まずテキストをぜんぶ理解して、ノートにまとめてから問題を解くべき
この思いこみを、2回目の私は手放しました。
はじめに
この記事は、これから ITパスポートを受ける人や、「勉強しているのに点数が伸びない」と感じている人に向けて書いています。むずかしい専門用語は、なるべく使わずに説明します。
お題:社会人が、すき間時間で ITパスポートに合格するには?
どんな場面か
まずは、私の状況を説明します。もし自分だったらどうするか、いっしょに考えてみてください。
- だれが:IT の仕事は初めての社会人(私)
- いつ:平日の夜と、通勤電車の中。1日30分〜1時間くらい
- ゴール:ITパスポート試験に合格すること
ITパスポートは、パソコンで受ける試験です。ざっくり言うと、こんなしくみです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題の数 | 100問(4つの中から1つ選ぶ) |
| 時間 | 120分 |
| 合格ライン | 1,000点中 600点以上 |
| 分野ごとの合格ライン | 3つの分野それぞれで 300点以上 |
3つの分野とは、会社のしくみや法律の「ストラテジ系」、仕事の進め方の「マネジメント系」、コンピュータのしくみの「テクノロジ系」です。
ここがポイントです
合計で600点を取っても、どれか1つの分野が300点に届かないと不合格になります。「得意な分野だけで点を稼ぐ」作戦が使えないのです。
登場人物
登場するのは、どちらも「私」です。
- 1回目の私:まじめで、計画を立てるのが好き。テキストを1ページ目から順番に読み、ノートもきれいにまとめるタイプ。
- 2回目の私:1回目に落ちて、少し開き直った私。勉強時間は1回目より 少なめ
使える材料は、1回目は「市販のテキスト1冊」、2回目は「Udemy の講座1つ(動画+模擬試験)」と「1回目と同じテキスト」です。この材料だけで考える前提で読んでください。
さて、どちらが合格しそうに見えるでしょうか?
勉強時間が長い1回目の私のほうが、有利に見えますよね。
1回目の私のやり方:テキストを最初から完ぺきに
場面1:きっちりした計画を立てる
1回目の私は、まずテキストの目次を見て計画を立てました。
【ITパスポート 勉強計画(1回目)】
1週目〜4週目:テキストを1ページ目から読む(1日10ページ)
5週目〜6週目:テキストをもう1周して、ノートにまとめる
7週目 :過去問を解く
8週目 :本番!
とてもまじめな計画です。どうでしょうか?
「わかってから解く」という順番は、学校で習ったやり方そのものですよね。
場面2:1ページ目から、ノートにまとめる
1回目の私は、わからない用語が出てくるたびに手を止めて、ノートに書き写しました。
「SLA」ってなんだろう…ちゃんと調べてからでないと、先に進めない。
「2進数」の計算、わかるまでもう一度読もう。
ノートは1か月で40ページになりました。見た目はとてもきれいです。
でも、テキストはまだ半分しか進んでいません。
場面3:試験の直前に、はじめて過去問を解く
計画はどんどん遅れ、過去問にさわれたのは 試験の5日前 でした。
はじめて解いた結果がこちらです。
過去問 1回目:420点
ストラテジ系 :まあまあ
マネジメント系:まあまあ
テクノロジ系 :ボロボロ(計算問題がほぼ全滅)
ノートにまとめたはずなのに、問題になると答えられない…!
テキストで「読んだ」ことと、問題で「答えられる」ことは、別のことだったのです。
結果:あと少しで不合格
本番の結果:総合540点(不合格)
テクノロジ系が280点で、分野ごとの合格ラインにも届きませんでした。勉強時間は約60時間。テキストは1周と少ししか終わりませんでした。
1回目の私は、サボっていたわけではありません。毎日まじめに机に向かっていました。
それなのに、なぜうまくいかなかったのでしょうか?
「ぜんぶわかった?」のところで、ずっとぐるぐる回っていたのです。
2回目の私のやり方:先に解いて、弱いところだけ学ぶ
場面4:初日に、いきなり模擬試験を解く
2回目は、Udemy の ITパスポート講座を使うことにしました。
この講座には、分野ごとの解説動画と、本番と同じ形の 模擬試験 がついています。
2回目の私は、動画を見る前に、初日にいきなり模擬試験を解きました。
模擬試験 1回目(勉強ゼロの状態):380点
→ まちがえた問題:62問
380点です。どうでしょうか? 1回目の私なら、きっと落ちこんでいたと思います。
でも、2回目の私はこう考えました。
まちがえた62問が「これから勉強すること」のリストだ。
逆に、正解した38問は、もう勉強しなくていい。
場面5:まちがえたところの動画だけを見る
次に、まちがえた問題に関係する動画だけを見ました。
講座は分野ごとに短い動画に分かれていたので、「この問題はこの動画」とすぐに探せたのが助かりました。
計画も、1回目から大きく変えています。
【ITパスポート 勉強計画(2回目)】
- 1週目〜4週目:テキストを1ページ目から読む(1日10ページ)
- 5週目〜6週目:テキストをもう1周して、ノートにまとめる
- 7週目 :過去問を解く
+ 毎週のはじめ:模擬試験を1回解く
+ 平日 :まちがえた問題の動画だけを見る(1.5倍速)
+ 動画でもわからない言葉:テキストを「辞書」として引く
+ 週末 :まちがえた問題だけをもう一度解く
テキストは捨てていません。読むものから、引くもの(辞書)に役割を変えただけです。
場面6:すき間時間に、短い動画を1本ずつ
計算問題のように、文字だけではわかりにくかったところも、動画で図を動かしながら説明してもらうと、すっと頭に入りました。
通勤電車では動画を1本だけ、家ではその問題を解き直すだけ。1日の量は小さくても、毎日つづけられました。
模擬試験の点数は、こう変わっていきました。
1週目:380点
2週目:520点
3週目:610点
4週目:690点(3つの分野すべて300点以上!)
結果:合格
本番の結果は、総合735点で合格 でした。
勉強時間は約45時間。1回目より 15時間も少ない のに、点数は約200点上がりました。
最初に「できないところ」を知ったから、むだなく勉強できた!
1回目と2回目の私をくらべる
数字でならべてみます。
| くらべるところ | 1回目の私 | 2回目の私 |
|---|---|---|
| 使った教材 | テキスト1冊 | Udemy 講座+テキスト(辞書) |
| 最初にやったこと | テキストの1ページ目 | 模擬試験 |
| 問題を解きはじめた時期 | 試験の5日前 | 初日 |
| 勉強時間 | 約60時間 | 約45時間 |
| 本番の点数 | 540点 | 735点 |
| 結果 | 不合格 | 合格 🎉 |
2回目の私は、勉強時間が短いのに、点数は高くなりました。
いちばん大きくちがうのは、「問題を解きはじめた時期」です。
まとめると、こうなります。
1回目の私は「わかってから解く」。2回目の私は「解いてから、わかる」。
Udemy の講座がよかったのは、動画がわかりやすかったことだけではありません。
模擬試験と解説動画がセットになっていて、「解く → 弱いところを学ぶ」の順番を自然に回せた ことが、いちばん大きかったと思います。
「テキストはだめで、動画が正解」という話ではありません。2回目の私も、テキストを辞書として使いつづけました。変わったのは、教材よりも 使う順番 です。
私がやっていた「無駄な勉強」3つ
ふり返ってみると、1回目の私は、点数につながらないことに多くの時間を使っていました。
無駄1:ノートをきれいにまとめる
40ページのノートを書くのに、勉強時間の半分くらいを使っていました。でも、書き写した用語を、問題で答えられたわけではありません。
書くことで「勉強した気分」になっていただけ でした。
無駄2:テキストを1ページ目から読む
ITパスポートの範囲はとても広いです。1ページ目から順番に読むと、もう知っていることにも、試験にあまり出ないことにも、同じだけ時間を使ってしまいます。
無駄3:試験の直前まで問題を解かない
自分の弱いところがわかったのは、試験の5日前でした。わかったときには、もう直す時間が残っていませんでした。
「ノートやテキストは、だれにとっても無駄」という意味ではありません。書くと覚えられる人もいます。ここで言いたいのは、問題を解く前に、それだけに時間を使いすぎた のが私の失敗だった、ということです。
動画講座で合格するための使い方5か条
では、どうすればいいのでしょうか? 2回目の私がやったことを、まねしやすい形にまとめます。
第1条 動画を見る前に、模擬試験を解く
点数が低くても大丈夫です。最初の模擬試験は「今の自分の地図」です。どの動画を見ればいいのかが、ここで決まります。
第2条 動画は「まちがえた問題」の分だけ見る
講座の動画を、1本目から全部見る必要はありません。まちがえた問題に関係する動画から見ましょう。
第3条 倍速は1.25倍から始める
慣れるまでは1.25倍くらいがおすすめです。速すぎると、聞き流すだけになってしまいます。わかっているところは速く、苦手なところはゆっくり、と変えるのもよい方法です。
第4条 苦手な分野ほど、動画にたよる
計算やしくみの話は、文字よりも動く図のほうが理解しやすいです。ITパスポートは分野ごとに合格ラインがあるので、苦手な分野をそのままにしないことが大切です。
第5条 テキストは「辞書」、ノートは「まちがいメモ」だけ
テキストは、動画でわからなかった言葉を引くときだけ使います。ノートは、まちがえた問題のメモだけで十分でした。
チェックリスト
勉強を始める前に、チェックしてみてください。
- 動画を見る前に、模擬試験を1回解いた
- まちがえた問題に関係する動画から見ている
- 動画の速さを、わかるところと苦手なところで変えている
- 3つの分野それぞれの点数を確認している
- ノートは「まちがいメモ」だけにしている
私が使った Udemy 講座
2回目の勉強で使った講座はこちらです。
- 講座名:ITパスポート最速合格コース ~効率的な学習で0から合格まで~
- URL:https://www.udemy.com/course/itpassport/?srsltid=AYCX9vKaJQ_euFuCs3hBR9Y_b3p8S47lSvsQmmolIAMkrH_2-cF9Iy1w
この講座が勉強に役立った理由は、次の3つです。
- 模擬試験がついている:本番と同じ形の問題で、今の実力と弱い分野がすぐにわかりました。
- 動画が分野ごとに短く分かれている:まちがえた問題に関係する動画だけを、すぐに探して見られました。
- 図を使った説明がわかりやすい:1回目に一番苦しんだテクノロジ系の計算問題が、動画で理解できるようになりました。
おわりに
1回目の私と、2回目の私。
ちがったのは、才能でも、根性でも、勉強時間の長さでもありませんでした。
「わかってから解く」から「解いてから、わかる」へ。
ノートまとめをやめて、動画講座と模擬試験で勉強の順番を変えただけで、結果が大きく変わりました。
もちろん、どちらのやり方が いつでも正解 というわけではありません。
テキストをじっくり読むほうが合っている人もいますし、試験によっては、最初に基礎を固めたほうがいい場合もあります。
大切なのは、「この方法は、今の自分に合っているかな?」と、ときどき立ち止まって考えることだと思います。
1回目の私のように、まじめにがんばっているのに点数が伸びない人の、ヒントになればうれしいです。
みなさんは、どんな順番で勉強していますか? 💡
この記事は、私自身の受験経験をもとに書いています。ただし、読みやすくするために、点数・勉強時間・会話などの細かいところは一部わかりやすく整えています。勉強の効果には個人差がありますので、参考のひとつとして読んでください。














