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Linux初心者がDebian 13.1.0をインストールしてみた話

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目次

  1. はじめに
  2. この記事で分かること
  3. 環境
  4. Linuxディストリビューションの選定
  5. Live版と通常版の違い
  6. デスクトップ環境の選択
  7. ダウンロード
  8. USBメモリへの書き込み
  9. BIOSの設定
  10. Debianの起動(Live環境)
  11. インストール開始
  12. インストール完了
  13. よくある質問
  14. まとめ
  15. 参考リンク

はじめに

こんにちは!Linux完全初心者の私が、Debian 13.1.0をインストールしてみました。

「Linuxって難しそう...」
「どのディストリビューションを選べばいいの?」
「インストールで失敗したらどうしよう...」

最初はそんな不安だらけでしたが、実際にやってみたら意外とできました!

この記事では、私がDebianをインストールした手順を、迷ったポイントや失敗談も含めて全部書いていきます。
同じように初心者の方の参考になれば嬉しいです。

この記事で分かること

  • Linuxディストリビューションの選び方
  • Debianを選んだ理由
  • Live版と通常版の違い
  • デスクトップ環境の選び方
  • 実際のインストール手順

環境

  • インストールしたOS: Debian 13.1.0 (Bookworm)
  • デスクトップ環境: Xfce
  • インストール方法: Live USB

1. Linuxディストリビューションの選定

まず最初に悩むのが「どのLinuxを選ぶか」ですよね。

検討した選択肢

初心者向け

Ubuntu

  • 最も人気があって、日本語の情報も豊富
  • GUIがわかりやすい
  • インストールが簡単
  • 企業でも広く使われている

Linux Mint

  • Ubuntuベースで、さらにWindows風の見た目
  • 動作が軽快
  • 初心者に優しい設計

中級者向け

Fedora

  • Red Hat系の知識が学べる
  • 最新技術をいち早く採用
  • RHEL/CentOSへの移行がスムーズ

Debian今回選んだやつ

  • 多くのディストリビューションの基盤
  • 安定性が非常に高い
  • Linuxの仕組みをより深く理解できる

上級者向け

Arch Linux

  • 最小構成から自分で構築
  • ドキュメント(Arch Wiki)が超充実
  • Linuxの深い理解が得られる

なぜDebianを選んだのか

正直、最初はUbuntuにしようと思ってました。

でも調べていくうちに「どうせ学ぶなら基礎からしっかり」と思うようになって、Debianにしました。

私がDebianを選んだ理由:

  1. 多くのディストリビューションの基盤になっている(Ubuntu、Linux Mintなど)
  2. 安定性が高い(サーバーでも広く使われている)
  3. Linuxの基本をちゃんと学べる(変に簡略化されていない)
  4. 情報も十分にある(困ったときに調べられる)

結果的に、この選択は正解だったと思います!

2. Live版と通常版の違い

Debianには大きく分けて2種類のインストール方法があります。

Live版(debian-live-*.iso

特徴:
✅ USBメモリから起動して試せる
✅ インストールせずに使える
✅ 気に入ったらそのままインストール可能
✅ 初心者におすすめ!

流れ:
USBメモリから起動
  ↓
Live環境で試用(まだPCに何も変更なし)
  ↓
気に入ったら「Install Debian」をクリック
  ↓
インストール

通常版(debian-*.iso

特徴:
✅ インストール専用
✅ ファイルサイズが小さい
✅ ネットワーク経由でパッケージをダウンロード

流れ:
起動
  ↓
いきなりインストール開始

初心者は絶対にLive版を選びましょう!

理由:

  • 実際に触って確認できる
  • インストール前に動作確認できる
  • 失敗してもPCに影響なし

3. デスクトップ環境の選択

Live版をダウンロードしようとすると、たくさんの種類があって迷います。

debian-live-13.1.0-amd64-xfce.iso
debian-live-13.1.0-amd64-gnome.iso
debian-live-13.1.0-amd64-kde.iso
debian-live-13.1.0-amd64-cinnamon.iso
...

これ、全部Debian 13.1.0で中身は同じなんです。

違うのは**「デスクトップ環境」**だけ。

デスクトップ環境って?

簡単に言うと**「見た目と操作感」**です。

スマホで例えると:

  • Android(OS)は同じだけど
  • PixelとGalaxyとXiaomiで見た目が違う

これと同じで、Debian(OS)は同じだけど、デスクトップ環境で見た目が変わります。

各デスクトップ環境の特徴

初心者におすすめ

Xfce今回選んだやつ

✅ 軽量でサクサク動く
✅ シンプルで使いやすい
✅ 古いPCでも快適
✅ Windows XP風の見た目

GNOME

✅ モダンで美しい
✅ Ubuntuと同じ環境
✅ Mac風の操作感
⚠️ やや重い

Cinnamon

✅ Windows 10/11風
✅ 直感的に使える
✅ Linux Mintと同じ環境

その他

KDE

  • 多機能でカスタマイズ自由
  • 見た目が美しいけど重い

MATE、LXQt

  • 軽量だけど地味

絶対に避けるべき

Standard

❌ GUIなし!コマンドラインのみ(黒い画面)
❌ 初心者には無理

おすすめの選び方

軽さ重視・学習用 → Xfce
見た目重視 → GNOME
Windows風がいい → Cinnamon

私は学習用途だったので、軽くてシンプルなXfceを選びました。

実際に使ってみて、動作が軽快で学習に集中できるのが良かったです!

4. ダウンロード

ダウンロード先

公式サイト: https://www.debian.org/CD/http-ftp/#mirrors

ミラーサイト(日本): https://ftp.jaist.ac.jp/debian-cd/

ディレクトリ構造

Index of /debian-cd/
├── 13.1.0-live/     ← Live版(おすすめ)
├── 13.1.0/          ← 通常版
├── current-live/    ← 最新Live版へのリンク
└── current/         ← 最新通常版へのリンク

13.1.0-live/ または current-live/ に入りましょう。

ファイルの選び方

debian-live-13.1.0-amd64-xfce.iso        (3.5GB) ← おすすめ
debian-live-13.1.0-amd64-gnome.iso       (3.8GB)
debian-live-13.1.0-amd64-kde.iso         (3.8GB)
debian-live-13.1.0-amd64-cinnamon.iso    (3.8GB)
debian-live-13.1.0-amd64-standard.iso    (1.8GB) ← GUIなし、避ける

amd64 = 64bit版(ほとんどのPCはこれ)

ダウンロードには結構時間がかかります(3GB以上あるので)。気長に待ちましょう。

5. USBメモリへの書き込み

ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリに書き込みます。

必要なもの

  • USBメモリ(8GB以上)
  • 書き込みツール

書き込みツール(Windows)

Rufus(おすすめ)

使い方:

  1. Rufusをダウンロードして起動
  2. USBメモリを挿す
  3. 「選択」でダウンロードしたISOを指定
  4. 「スタート」をクリック
  5. 待つ

⚠️ 注意: USBメモリの中身は全部消えます!

6. BIOSの設定

USBメモリから起動するには、BIOSの設定が必要です。

起動順序の変更

  1. PCを再起動

  2. 起動時にキーを連打

    • よくあるキー: F2、F12、DEL、ESC
    • メーカーによって違う
    • 画面に「Press F2 for Setup」みたいに出ることもある
  3. Boot順序を変更

    • 「Boot」タブを探す
    • USBを最優先にする
    • 保存して終了(F10)

メーカー別のキー(参考)

Dell: F12
HP: ESC または F9
Lenovo: F12 または F1
ASUS: F2 または DEL

分からなければ「[PCのメーカー名] BIOS 起動」でググりましょう。

7. Debianの起動(Live環境)

起動手順

  1. USBメモリを挿したまま再起動
  2. Debianの起動メニューが表示される
  3. 「Live system (amd64)」 を選択(一番上)
  4. 待つ

起動メニューが出ない場合

  • もう一度再起動してBIOS設定を確認
  • USB書き込みが失敗している可能性→やり直し
  • セキュアブートを無効化してみる(BIOS設定内)

Live環境で試してみる

起動すると、デスクトップ画面が表示されます。

これはまだインストールされていません!
USBメモリから起動しているだけです。

試してみること:

  • ブラウザを開いてみる
  • ファイルマネージャを触ってみる
  • ターミナルを開いてみる
  • 日本語表示を確認

気に入らなければ、USBを抜いて再起動すれば元のOSに戻ります。

8. インストール開始

Live環境で問題なければ、いよいよインストールです。

インストーラーの起動

デスクトップに**「Install Debian」**というアイコンがあるはずです。

これをダブルクリック。

インストールウィザード

画面の指示に従って設定していきます。

1. 言語選択

日本語を選択

2. 地域・タイムゾーン

地域: 日本
タイムゾーン: 東京

3. キーボードレイアウト

日本語キーボード

4. ディスクの設定 ⚠️ 超重要!

ここが一番重要で、間違えるとデータが消えます。

選択肢:

  1. ディスク全体を使う

    • 既存のOSを全部消してDebianだけにする
    • Windowsも消えます!
    • 初心者で専用PCならこれ
  2. 空き領域に並べてインストール

    • WindowsとDebianの両方を残す(デュアルブート)
    • 起動時にどちらを使うか選べる
    • 少し難しい
  3. 手動パーティション設定

    • 上級者向け
    • 初心者は避ける

おすすめ:

  • テスト用PCなら「ディスク全体を使う」
  • メインPCなら「空き領域に並べてインストール」

⚠️ 注意: データのバックアップは必ず取っておきましょう!

5. ユーザー設定

ユーザー名: 好きな名前(半角英数)
パスワード: 忘れないもの(メモ必須)

このパスワードはsudoコマンドで使うので、絶対に忘れないように。

6. インストール開始

「インストール」ボタンをクリック。

あとは待つだけ。20〜30分くらいかかります。

コーヒーでも飲みながら待ちましょう☕

9. インストール完了

インストールが終わると、再起動を促されます。

再起動手順

  1. 「再起動」をクリック
  2. USBメモリを抜く(重要!)
  3. Enterキーを押す
  4. 再起動

初回起動

再起動すると、Debianのログイン画面が表示されます。

ユーザー名を選択
↓
パスワードを入力
↓
ログイン成功!

やった!インストール成功!🎉

ここまで来るのに2時間くらいかかりましたが、無事にDebianが起動しました。
思ったより簡単だったというのが正直な感想です。

10. よくある質問

Q: Live版で試用中にインストールしても大丈夫?

A: 大丈夫です。Live環境で使いながらインストールできます。

Q: デスクトップ環境は後から変更できる?

A: できます。別のデスクトップ環境をインストールすれば、ログイン時に選択できます。

Q: Windowsに戻したくなったら?

A: USBメモリからWindowsを再インストールすればOKです。BIOSは生きているので問題ありません。

Q: インストール中に失敗したら?

A: もう一度最初からやり直せば大丈夫です。何度でもチャレンジできます。

Q: アップデートはどうやるの?

A: インストール後の初期設定で説明します(次の記事で解説予定)。

まとめ

Linux完全初心者の私が、Debian 13.1.0をインストールしてみました!

最初は不安でしたが、Live版を使うことで失敗を恐れずに試せたのが良かったです。

今回学んだポイント:

  • 初心者はLive版を選ぶと安心
  • デスクトップ環境はXfceが軽くておすすめ(GNOMEも良さそう)
  • ディスク設定だけは慎重に(ここだけは取り返しがつかない)
  • 失敗しても何度でもやり直せる(思ったより怖くない)

それでは!👋

参考リンク

公式サイト

ダウンロードミラー

ツール

参考になるサイト

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