こんにちは。フォトクリエイトでディレクターをしている @Takuya-Yamaguchi です。
この記事はPhotocreate Advent Calendar 2018の20日目の記事です。
はじめに
当社は写真を販売するサービスを複数運営しております。
ディレクターである私の役割は、営業担当者、エンジニアと協力しながら、サービスを育てることです。
今年も実に様々な施策を実行しました。
良い成果が出たこと。残念ながら結果に結び付かなかったこと。いろいろなことがありました。
この記事ではどうすれば売れるのか?を日々考えている中で、参考になったオススメの本をご紹介させて頂きます。
読者の想定
- 新規サービスの立ち上げ担当者さん
- WEBサービスのプロデューサー・ディレクター
それでは紹介していきます。
マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方
著者 : 小川共和 (著)
元電通の小川共和さんが書かれた本です。本の題名通り、マーケティングオートメーションとカスタマージャーニーマップの作り方について書かれています。
カスタマージャーニーマップの作り方や、マーケティングオートメーションツールで運用していく為の考え方が丁寧にまとめられています。
消費者が購入を決意するまでのパーセプションチェンジ(認識変化)を実現する為には、それぞれのプロセスでどのような施策が必要なのか?数多くの事例を踏まえて解説しています。
マーケティングオートメーションを題材として扱っていることもあり、購入までのプロセスが長い(検索や比較が含まれる)商材を前提としています。
起業の科学
著者 : 田所雅之 (著)
日米で複数の起業経験を持つアントレプレナーでありベンチャー投資家である、田所雅之さんの書かれた本です。
スタートアップが直面する課題とその対応策がまとめられています。MVP (Minimum Viable Product)を活用して顧客ニーズを把握するプロセスがまとめられており、その事業が本当に必要とされているのか、それはどうやって調べればいいのかなどの事例を織り交ぜながら、丁寧に解説されています。
またプロジェクト発足時のメンバーの目線合わせや、開発のプロセスを決めていく過程でとても役立ちます。
ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11
著者 : バイロン・シャープ (著), 加藤巧 (監修), 前平謙二 (翻訳)
P&Gなど成功企業のブランディングに影響を与えたマーケティングの名著『How Brands Grow: What Marketers Don't Know 』の日本語版です。エビデンスに基づいてこれまでのマーケティングの定説を覆す、面白い内容です。
いきなりですが、問題です。
下記の設問に対して「正しい」or「間違い」を選択してください。
1.ブランドの差別化を図ることは、マーケティング上の重要な仕事である。
2.ロイヤリティを計測することで、ブランドの規模ではなく、強さがわかる。
3.新規顧客を開拓するよりも既存顧客を維持する方が安い。
4.価格販促は市場浸透率を押し上げるが、ロイヤリティには影響しない。
5.どのブランドを相手にして戦うかは、ブランドイメージのポジショニング次第である。
6.マスマーケティングは過去の遺産である。競合上の優位性を発揮することはもはや不可能である。
7.消費者が自分の担当するブランドを選ぶ人はユニークな存在である。
8.売上の80%以上が最も購買頻度の高い顧客の20%からもたらされている。
引用:ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11
これらのほとんどの設問に「正しい」と回答した場合は、間違った仮説に基づいてマーケティングをしていることになります。驚きですよね?
日本語約が難しく、すんなり頭に入ってこないです。内容を理解する為には、集中して読む必要があります。
今すぐ現場で使える コンテンツ ストラテジー
著者 : ミーガン・キャシー (著), 長谷川敦士 (監修), 高崎拓哉 (翻訳)
ターゲットに受け入れられるWEBコンテンツを構築する為のプロセスが網羅されており、以下のようなことを一通り把握することができます。
1.社内で承認される為のプロジェクトの設計
2.ユーザーを理解する為のインタビュー手法
3.評価をする為の指標設計
4.ビジネスゴールを達成する為のコンテンツ作り
5.プロジェクトの進行方法
最後に
フォトクリエイトの福利厚生では、書籍購入を負担してくれる制度があります。私も業務に役立ちそうな本を読みたい時に、定期的に利用しています。
また社員のインプットに力を入れており、セミナーなどへも参加することを推奨しています。
フォトクリエイトは約10億枚の写真データを保有しており、サービスサイトも多くの方にご利用頂いております。
SNSの登場により写真の楽しみ方が従来から大きく変わりつつあります。未来の写真の楽しみ方を一緒に作りあげていける方の応募をお待ちしております。
明日の記事は @koiwaiの ユーザビリティテストを内製で導入してみた話(Photocreate Advent Calendar 21日目)です。