※本記事は2024年9月9日時点の内容です。
この記事は私がfree5GCとリアルgNB(ローカル5G用小型基地局= Small Cell）を使ってiPhone接続を試す機会があり、その過程をまとめたものです。
free5GCのインストールについては基本的には全てfree5GCプロジェクトのWEBサイトを参考に進めました。
インストールしたバージョンは以下の通りです。
OS : Ubuntu 20.04.6 LTS
Linux Kernerl : 5.4.0-193-generic
free5GC : v3.4.2
過去記事はこちら
① Ubuntuインストール編
② free5GCインストール編
③ free5GC設定変更編
④ SUCI SIM編
⑤ gNB接続編
iPhone接続
iPhone設定とAttach
作成したSUCI SIMをiPhoneへ挿入します。
今回用意したのはiPhone13 mini
MNO eSIM (au) が入っていて、ローカル5G物理SIMを入れてDual SIM状態にします。
SIMを挿入すると「Non-Public Network」との表示。
ガイドに従ってローカル5G回線を優先回線に設定します。
次に「設定」 → 「モバイル通信」 → 「SIM」 で挿入したSIMを選択。
「この回線をオンにする」をON。
「音声通話とデータ」で5GスタンドアローンもONに。
次にAPNを「internet」に設定。
「モバイル通信」に戻って、
「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信の切替を許可」をON。
そしてローカル5G回線にチェック。
これで設定完了。
free5GC側のログを確認すると、Initial UE Messageを受信。
[INFO][AMF][Ngap][ran_addr:172.16.60.3:38412] Handle InitialUEMessage
...
...
[INFO][AMF][CTX] New AmfUe [supi:][guti:999002xxxxxxxxxxxxxx]
[INFO][AMF][Gmm] Handle event[Gmm Message], transition from [Deregistered] to [Deregistered]
[INFO][AMF][Gmm][amf_ue_ngap_id:RU:65537,AU:1(3GPP)][supi:SUPI:] Handle Registration Request
認証処理が進み、、
[INFO][AMF][Ngap][amf_ue_ngap_id:RU:65537,AU:1(3GPP)][ran_addr:172.16.60.3:38412] Send PDU Session Resource Setup Request
[INFO][AMF][GIN] | 200 | 127.0.0.1 | POST | /namf-comm/v1/ue-contexts/imsi-999002xxxxxxxxx/n1-n2-messages |
[INFO][AMF][Ngap][ran_addr:172.16.60.3:38412] Handle PDUSessionResourceSetupResponse
[INFO][AMF][Ngap][amf_ue_ngap_id:RU:65537,AU:1(3GPP)][ran_addr:172.16.60.3:38412] Handle PDUSessionResourceSetupResponse (RAN UE NGAP ID: 65537)
Attach完了しました。
iPhoneからpingアプリでgoogle(8.8.8.8)へpingを実行してインターネット接続の確認もOKでした。
以上でiPhone接続は完了です。
次の記事ではスループット測定とデュアルスタンバイの動作関連の検証についてまとめる予定です。