Web / SaaS 開発では、ほぼ確実にこういう状態になります。
- main(本番想定)
- test(検証・開発用)
この2つを 同じマシンで並行して動かすのは当たり前ですが、その結果、次のような事故が起きがちです。
- test のつもりで触ったら main の DB に繋がっていた
- OAuth / callback URL が衝突してログインできない
- ポート競合で起動しない
- git worktree / ブランチが混線して意図せず main を汚した
この記事では、今ある main / test 環境が本当に安全かどうかを Claude Code に点検させるための実践的プロンプトを紹介します。
なぜ「人が目視」ではなく Claude Code にチェックさせるのか
この手の問題は、
- 設定ファイル
- .env
- scripts
- DB 接続先
- OAuth / Webhook
- Git / worktree 状態
といった 点在する情報の整合性が論点になります。
人間が一つずつ確認すると、
- 見落としが出る
- 「たぶん大丈夫」で進めてしまう
- 数ヶ月後に再発する
という問題が起きやすい。
そこで Claude Code を「SRE 兼 フルスタックレビュー役」として使うと、
環境全体を構造的にチェックさせることができます。
チェックのゴール
Claude Code にやらせたいことは、たったこれだけです。
「main と test が混線する可能性があるか?」
「あるなら、どこが・なぜ危険か?」
そして、
- OK / NG / 要改善
- 根拠(どの設定・どのファイル)
- すぐ直せる改善案
まで出させます。
Claude Code に渡すプロンプト(コピペで使用可)
以下は そのまま Claude Code に渡せるプロンプトです。
Next.js / Supabase / Vercel 前提ですが、一般的な Web / SaaS 開発でも流用できます。
Claude Code 用:main / test 環境分離チェックプロンプト
あなたはシニアSRE兼フルスタックエンジニアです。
このリポジトリには main と test の2系統(ブランチ/worktree)が存在し、
同一マシン上で並行開発・並行起動されます。
目的は以下です。
- main と test の環境が混線しないこと
- 再現性があること
- 事故が起きにくい運用になっていること
以下を事実ベースで確認し、改善提案まで行ってください。
1. Git / worktree の確認
git rev-parse --show-toplevel
git branch --show-current
git status -sb
git worktree list
git remote -v
2. Node / Next.js 起動確認
node -v && npm -v
cat package.json
- main / test を同時起動し、ポート競合が起きないか
- PORT 固定ルールがあるか
3. 環境変数(.env)の確認
ls -la | egrep -i "env|dotenv"
- main / test で
.env.localが分かれているか - 同じ Supabase / API に誤接続していないか
-
.env.exampleが更新されているか
4. Supabase / DB / 外部 API
ls -la supabase
cat supabase/config.toml
grep -R "supabase" -n -- .
- main / test で DB 接続先は分離されているか
- OAuth callback URL / webhook が衝突していないか
5. Vercel / デプロイ
ls -la vercel.json
- Production / Preview / Development の env 分離は明確か
- test が本番に誤デプロイされる余地はないか
判定ルール(必須)
以下を OK / NG / 要改善で評価し、必ず根拠を示してください。
- ブランチ / worktree の混線リスク
- 起動ポートの混線リスク
- .env の混線リスク
- DB / 外部 API の混線リスク
- CI / デプロイの混線リスク
出力フォーマット
1. 現状サマリー(5行以内)
2. 重大リスク Top5(影響 × 確率)
3. 今日やるべき最短改善案
4. 理想的な main / test / feature 構成
5. 必要なら修正パッチ案(diff 形式)
実務での使いどころ
- worktree 導入直後
- test 環境を増やしたとき
- OAuth / DB / 外部 API を追加したとき
- 「なんとなく不安」な状態の棚卸し
事故が起きる前の点検として非常に有効です。
まとめ
- main / test の混線事故は「注意不足」ではなく「構造の問題」
- 人ではなく仕組みで防ぐ
- Claude Code を環境監査役として使うと、設定全体を横断的にチェックできる
- このプロンプトは定期点検テンプレとして使える