こんにちは
本橋孝昭です
今回は参照関係で積み上げ集計項目のようにレコード数の確認をする場合のフローを作成します
今回の内容は動画でも公開しています
例として
・カスタムオブジェクトと取引先があり主従関係で結ばれている。
取引先レコードにそれぞれ紐づくカスタムオブジェクトのレコード件数を取引先で表示させたい
という場合、取引先に積み上げ集計項目を作成すれば解決できますね
(余談ですが商談と取引先は参照関係ですが標準オブジェクトの特性上取引先に積み上げ集計項目作成は可能です。)
しかし、ケースと取引先のような関係の場合(デフォルトの)リレーションは参照関係です
そのため、
・取引先に紐づくケースが何件あるか項目で集計したい
という場合、取引先に積み上げ集計項目が作成できないので
ステップ1 取引先にカスタム項目(数値)作成
ステップ2 フローを作成しケースレコード作成時、削除時、更新時に自動で起動して、さきほどステップ1で作成した項目を更新するフロー作成
という設定が必要になります
今回は、その疑似的積み上げ集計項目を作成するための フローを中心に解説します
前提条件(ステップ1)取引先にカスタム数値項目を作成
まずは取引先にカスタム項目を作成しましょう
(今回、作成した項目のAPI参照名は「CaseCount__c」にしました)
ステップ2ー1 フローを作成しよう1~ケース作成時にステップ1項目が更新されるフロー
まずは
・ケース作成時にそのケースに紐づく取引先の項目を更新し計算する
というフローを作成します
なお、このフローを作成するにあたり
CaseCount という名前の変数を先に作成してください
以上で作成時の積み上げ集計項目のようなフロー設定は完了です
しかしこれでは
・レコード削除時には集計結果がそのままではないか
と思った方、多いかと思います
そうです。このフローでは削除時の自動計算はできません
次は削除時の設定について見ていきましょう
ステップ2ー2 フローを作成しよう2~ケース削除にステップ1項目が更新されるフロー
概要はこちらです
それぞれの概要はこちらです
いかがでしょうか
一見すると難しそうですが、先ほどステップ2-1で作成したフローとほとんど同じなので、慣れてしまえば早く作成できますね
しかしながらこれでは
・ステップ2-1ではケース作成時のフロー
・ステップ2-2ではケース削除時のフロー
を作成しましたが、これでは
・もしもケースを会社Aに紐づけて作成後、後で誤ったことに気づきケースを会社Aから会社Bに紐づけなおす
という動きには対応できてませんね(この場合、会社Aと会社Bにそれぞれステップ1で作成した項目を更新させる動きになりますね)
その更新時のフローを以下で説明します
ステップ2ー3 フローを作成しよう3~ケース更新時にステップ1項目が更新されるフロー
概要は以下となります
詳細は以下となります
なお、このフローを作成する際に
CaseCount2
という変数を作成しました