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AI時代のジュニアエンジニアと非エンジニアのバイブコーディングに差はあるのか?

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はじめに

私は現在IT企業の内製システム開発部署でソフトウェアエンジニアをやっています。
エンジニアになってしっかりした開発を行うようになって3年目くらいのスキル感です。

2025年初旬からエージェント系のコーディングツールを使うようになり
気づけば、たった1年未満で開発の現場でAIがコードのほとんどを生成するスタイルが当たり前になりました。

最近は非エンジニアの方がバイブコーディングで素晴らしいアウトプットを出している話も珍しくなくなりました。

そこでたまに思うわけです。

シニアならともかく、まだ経験も浅いジュニアエンジニアがAIを使って開発することと、非エンジニアがバイブコーディングで開発することにそんなに違いがあるんだろうか?
そこに対して違いがないのならば、やはり経験が浅いエンジニアは淘汰されていくんだろうか?

そこで自分なりに少し納得できる考えが浮かんだので書いてみたいと思います。

私はインフラ、バックエンド、フロントエンドと触る中で特にクラウドインフラに興味があって、ここ1年は力を入れているのでそれを例にして話します。

AI に頼りながら開発するということ

ここ2年くらい業務でAWSを触るようになってから
VPC、ALB、ECS、Lambdaや最近ではTransitGatewayやVPC Peeringなど
こうしたサービスを少しずつキャッチアップしてきました。

今や初めて触る AWS のサービスでも AI が “もっともらしい設定例” を一瞬で返してくれます。

でも自分のような経験の浅いエンジニアにとっては、
その便利さが逆に不安を呼ぶことがあります。

「これ、本当に安全なの?」
「ベストプラクティスに沿ってる?」
「この設定ってどういう意味だっけ?」

AI が返すコードや IaC だけでは、
インフラの挙動がまだ頭に落ちてこない。
どの領域もそうですが“動いているように見える”だけではダメで、
仕組みが理解できていないとセキュリティホールが発生したりとリスクはどんどん増えます。

例えば:
• AI が提案したセキュリティグループ設定が“広すぎた”
• NAT Gateway のコストが現実的ではない構成だった
• IAM ポリシーが過剰に権限を持っていた など

どれも動くことは動く。
でも 理解せずに採用すると事故になる。

プロの世界では当たり前の感覚ですがこの「不安」は、ある意味で大事なセンサーなのだと思います。

深掘りしてしまう性分こそ、エンジニアとしての価値

AI の返すアウトプットをそのまま使うこともできます。
でもそこで。
• 公式ドキュメントを読み直して信頼性を確かめる
• もっとよくできる余地がないのか考える
• 他にもやり方のパターンはないか、どちらがいいのか
• 自分のプロダクトにとって一倍良いパターンを選択できているのか
• 自信を持ってチームに共有できるほど自分の中に落とし込んで理解できているのか
などいろんなことが気になります。

この「納得いくまで深掘りしたくなる気持ち」は、
知識量が足りないときほど強く出るのかもしれません。

そして今になって思うのは、
この姿勢こそ非エンジニアのバイブコーディングとの決定的な違いなんじゃないか
ということです。

短期的なアウトプットだけ見れば、そんなに違いはないのかもしれません。
でも何回、何十回、何百回と繰り返しているアウトプットの中で「なんかいい感じにできた」とバイブコーディングをしてきた人と毎回深掘りして自分の中に落とし込んでいる人とでは将来的に「開発者」としての質に大きな差が開くはずです。

成長途中のエンジニアだからこそ大切な「姿勢」

何が言いたいかというと
同じようにAIを使ったとしても、その1つ1つのアウトプットや技術に対して強い興味を持ったり
「自分で理解して使いこなしたい」「そうやって技術力も磨いていきたい」という姿勢が結局未来の優秀なエンジニアに育っていく素地なんじゃないかな?と思いました。

そうしているうちに憧れるシニアの先輩たちに少しでも近づいて
全てAIが開発を担う世界になっても、自信を持ってそのアウトプット内容をレビュー意思決定できる

周りからも「あの人が大丈夫って言っているから安心だ」と思ってもらえるプロのエンジニアになっていけるのではないか、それを目指していったらいいんじゃないかと思いました。

おわりに

AIの発達で「経験が浅い自分に価値がなくなるんじゃないか」としばしば不安に思うのが正直なところです。
でも、
「興味がある領域を深掘りし続けている自分」
「わからないことを放置できない自分」
を少しずつ肯定できるようになりました。

AI がコードを書く時代でも、
技術への興味と学び続ける心、「自分はプロなんだから」というエンジニアとしての矜持を忘れず成長し続ければどこかで誰かに必要としてもらえるはず。

AI使っても開発は楽しいですしね。(これが一番大事かも)

同じように経験がまだ浅く、激動のAI時代に不安になっている人がいたら、少しでも勇気づけられたら嬉しいです。

読んでくださった方ありがとうございました!

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