Power Platform をご利用いただく中で、最初は見よう見まねでキャンバスアプリや自動化フローを作っていたところから、スキルが上がってきてより複雑なものや最新機能を取り入れたものを作る人も多いのではないでしょうか。
その際に、最低限環境周り設定しておきたいことを列挙してみたいと思います。
(主に開発者目線です)
開発環境を利用する
開発環境は「個人」向けの環境で、他の人に共有はできないのですが、Dataverse テーブルや Power Apps アプリを作って自分で検証することができます。会社でご利用される場合は、DLP ポリシーや環境ルーティングを整備した上で利用者に開放となるケースが多いかと思いますが、利用者は環境設定や Dataverse 容量の制約のないこの環境を使い倒しましょう。
開発環境の各種設定をとりあえずオンにしてみる
開発環境のシステム管理者はご利用者になります。
そこで Power Platform の最新の機能(Wave)を有効化したり、細かい設定を有効化して、どんどん最新の機能を使い倒しましょう。
[設定場所] Power Platform 管理センター > 管理 > 環境 > みなさま個人の開発環境
ソリューションを利用して開発する
ソリューションは Power Platform で作成した資材を格納する箱のようなものです。例えば複雑な Power Apps アプリを作ろうとすると Power Automate フローや Dataverse テーブルなど別の製品に跨ってくるケースが多いので、ソリューションとして一つにまとめることで、アプリ(システム)全体として管理することが可能になります。
(既定の環境でやろうとすると、色んな人が似たようなアプリやテーブルを作っていたり、識別に時間がかかったりして煩わしいですよね...)
さらにソリューションにしておくと別環境に移送することが容易になるので、開発環境で作成したアプリを、多くの人に使ってもらうために別環境に移送するといった作業が、安定的かつ効率的に実施いただけます(いわゆる ALM というやつです)。
※一つのアプリを開発してから運用するまでをきちんとやろうとすると以下のようなタスクが発生するかと思いますが、利用者が多い・組織として重要なアプリを開発するときには意識されたほうが良いかと思います。
以上ご参考になれば幸いです。