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Dynamics 365 Finance and Operations ~ 基本的な使い方⑤(在庫管理の基礎編)~

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在庫管理の前に、「在庫とは何か」軽く触れておきます。

[出典]【保存版】在庫管理にありがちな悩みと解決策とは?【在庫削減の手法も紹介!】
https://www.intec.co.jp/column/detail/01.html

在庫とは、生産や販売のために仕入れられた原材料や製品のうち、まだ現金化されずに保管されているものを指します。大切なのは、この「やがて現金に変わる」という部分です。というのも、在庫はキャッシュを使って仕入れた品々で、やがては販売され利益を生み出します。つまり、単なるモノではなく企業の大切な“資産”なのです。実際、損益計算書における「在庫(期首・期末)」は、貸借対照表で「棚卸資産」と呼ばれます。在庫を扱うことは資産を扱うことと同義だからこそ、在庫管理の取り組みは企業にとって重要視されているわけです。

そして、在庫管理は、「必要な資材(原材料や製品)を、必要なときに、必要な量、必要な場所へ供給できるよう、各種品目の在庫を好ましい水準(適正在庫)に維持するための諸活動」となります。ここで言う「諸活動」とは、原材料を調達し、完成品を入庫出庫する一連の業務を指します。
分析活動(例. ABC分析)はさておき、まずは基本的な入庫・出庫(・移動)に関する FO の使い方を確認してみることにします。

在庫管理の概観・概要(ユースケース)

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入庫プロセス

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このプロセスは、調達プロセス編にてデモしているので、ここでは割愛します。

出庫プロセス

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このプロセスは、販売プロセス編にてデモしているので、ここでは割愛します。

在庫の確認

調達や販売や移動によって、在庫の量は常に変動します。現在の在庫量は On-hand(手持在庫)にて確認できます。(左のメニューから:Inventory management > Inquiries and reports > On-hand list)

物理在庫、引当済数量、受注数量、引当可能数量、などが一覧でわかります。
※以下のイメージでは、サイト - 倉庫 - 保管場所 ごとに表示させておりますが、サイズや色やシリアル番号ごとの詳細なレベルまで掘り下げて表示させることも可能です。
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移動プロセス(出庫→入庫の移動オーダー)

ある製品に注文が入ったが、On-hand を見たところ最寄りの倉庫だと在庫切れなので、別の倉庫からその製品を移動させたい、というようなケースで利用します。例として、先ほどの On-hand の画面で、1000(Surface Pro 128GB) という製品が 倉庫 13 に 410 個あったので、そのうち1個を 倉庫 11 に移動させます。

・出庫の移動オーダー(左のメニューから:Inventory management > Outbound orders > Transfer order)
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販売注文の出荷の時と同様に、ピッキングリスト作成→登録をして、出荷(ship)させます。これで 倉庫 13 での作業(出庫)は終わりです。
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・入庫の移動オーダー(左のメニューから:Inventory management > Inbound orders > Transfer order)
先ほどの移動オーダーが出荷されたので、それを受け取ります。
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・在庫の確認
倉庫 13 から出庫(-1)→ 倉庫 11 に入庫(+1)されているかを On-hand にて確認します。
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~~今日はここまでにします~~
品質管理、検査、棚卸、在庫決算、といった在庫管理の大きなテーマはまた別途したいと思います。

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