原価シリーズ、今日は製造原価について取り扱います。
製造原価については、製造プロセス や 原価全体の話 の話の続きです。
製造業種ごとの製造原価の種類とFOの機能
・ディスクリート製造・・・主に固体部品を加工・または組み立てることにより製品を生み出します。メカ、エレキ、ソフトウエアに大別され、自動車、金属製品、電子部品・デバイス、紙加工品など。
・プロセス製造・・・主に流体の性質や特性を変化させることで製品を生み出します。素材、製品の両方の製造に関わり、化学、石油、食品、鉄鋼、パルプ、薬品、ガラス、繊維など。
・リーン製造・・・プロセス管理を徹底して効率化することで、従来の大量生産方式と同等以上の品質を実現しながらも作業時間や在庫量が大幅に削減できる生産方式(ディスクリート製造にもプロセス製造にも対応)。
製造原価の設定
・BOM/Formula(部品表)・・・在庫サイトごとの部品表・仕損などを設定
・Route(工順)・・・在庫サイトごとの工程・リソース・稼働時間・作業カテゴリ・工程順序を設定
・Cost Group・・・直接費・間接費、固定費・変動費を定義したグループを設定
・Cost Category・・・Cost Groupを紐づけて、具体的な原価のカテゴリ・費用・勘定科目・作業者を設定
・Costing Sheet・・・原価計算表(原価グループに基づいて、材料、労務、間接費)を設定