はじめに
デジタルコラボレーションツールの進化により、リモートワーク環境でも効果的なチーム作業が可能になってきました。その中でも、Miroは直感的なインターフェースと豊富な機能で多くの企業に利用されています。今回は、Miroの「ドットシール」機能を使った投票手法について、そのメリットと具体的な活用例を紹介します。
ドットシール投票とは
ドットシール投票は、参加者が自分の意見や優先順位を視覚的に表現する手法です。Miroでは、デジタルの「ドット」を使ってこの手法を簡単に実現できます。各参加者は、与えられた数のドットを、支持するアイデアや重要だと考える項目に配置します。
miro 日本の公式チャンネルで上記の時間から解説があります。
ここではハートマークのシール(ドットシール相当)をメンバでいいと思う、付箋の近くに投票して、メンバ同士で意思疎通を共有しようとしてます。
メリット
- 視覚的で直感的:意見の分布や優先順位が一目で分かります。
- 参加者の平等性:全員が同じ数のドットを持つため、公平な投票が可能です。
- リアルタイムの結果:投票状況をリアルタイムで確認できます。
- データの分析が容易:結果を自動的に集計し、分析できます。
- リモート環境での実施が容易:場所を問わず参加できます。
具体的な活用例
1. プロジェクトのアイデア選定
新規プロジェクトや改善案の選定に活用できます。
実施方法:
- Miroボード上に提案されたアイデアを並べる
- 参加者にドットを配布(例:1人5個)
- 各自が支持するアイデアにドットを配置
- ドットの数が多いアイデアから優先的に検討
2. リスク評価ワークショップ
プロジェクトや事業のリスク評価に効果的です。
実施方法:
- 識別されたリスクをMiroボード上にマッピング
- 参加者にドットを配布(例:1人10個)
- リスクの重要度や緊急度に応じてドットを配置
- ドットの集中したリスクから優先的に対策を検討
3. 顧客フィードバックの分析
製品やサービスの改善点を特定するのに役立ちます。
実施方法:
- 顧客フィードバックをカテゴリー別にMiroボードに整理
- チームメンバーにドットを配布(例:1人7個)
- 重要だと考える項目にドットを付ける
- ドットの多い項目から優先的に改善策を検討
4. チーム内の意見集約
組織の課題や改善点の特定に活用できます。
実施方法:
- チーム内でブレインストーミングを行い、意見をMiroボードに配置
- メンバーにドットを配布(例:1人8個)
- 共感する意見にドットを貼る
- ドットの集中した意見をもとに、優先的に取り組む課題を決定
実施のコツ
- 目的の明確化:投票の目的を参加者全員で共有します。
- ドット数の調整:項目数や参加者数に応じて、適切なドット数を設定します。
- 時間管理:十分な検討時間と、適度な制限時間を設けます。
- 結果の解釈:単純な多数決ではなく、少数意見も尊重して議論します。
- フォローアップ:投票結果をもとに、具体的なアクションプランを立てます。
まとめ
Miroのドットシール機能を活用した投票手法は、リモートワーク環境下でのチーム協働を効果的に支援します。視覚的で直感的なこの手法は、意思決定の迅速化と透明性の向上に貢献し、様々なビジネスシーンで活用できます。ぜひ、あなたのチームでも試してみてください。