どうもこんにちは、Tadash です。前回はセッション記録がどこに残るかという中身の話でした。今日は、Bob がいまどういう状態で動いているか、という話をします。
Bob Shell を起動すると、右下のほうに小さく Mode: Code みたいな表示が出ています。普段 Claude Code を使っているのでモードという考え方は知っているのですが、正直、Bob のこの表示はちゃんと確認していませんでした。何を表しているのか、一度きちんと見ておきます。ここは4つ切り替えられて、いま Bob がどの構えで動いているかを示す「状態表示」です。
モードは「AI の構え方」
同じ相手でも、頼み方の「構え」はいくつかあります。「手を動かして作って」なのか、「まず教えて」なのか、「作る前に段取りを立てて」なのか。Bob Shell のモードは、この構えの切り替えです。ぜんぶで4つ。
| モード | どういう構えか | こんなとき |
|---|---|---|
| Code | コードを書く・直す・リファクタする | 手を動かして作りたい(既定) |
| Ask | コードベースや開発の疑問に答える | まず読んで、理解したい |
| Plan | 実装の前に、設計と段取りを詰める | いきなり作らせたくない |
| Advanced | MCP ツールなど拡張機能を使う | 外部ツールと連携したい |
前回まで「ぽとくり」を作ってきたのは、ぜんぶ Code モードです。既定がこれなので、何も意識しなければ Code で動いています。画面右下に Code と出ていたのは、そういうわけでした。
切り替えは Tab か /mode
切り替えは2通り。Tab キーを押すと、モードが順ぐりに切り替わります(Code → Ask → Plan → Advanced → …)。名前で指定したいときは、スラッシュコマンドでも変えられます。
/mode code
/mode ask
/mode plan
/mode advanced
どちらでも、右下の表示が変わります。いま Bob がどの構えでいるのか、あそこを見れば分かる、というわけです。
左下の「Auto-approve」も、見ておく
Mode の反対側、画面の左下に、もう一つ Auto-approve の表示があります。これはモードとは別の軸——どの操作を、いちいち訊かずに通すか、という手綱です。
第4回で「承認は Read/Edit/Execute… と区分できる」と書きましたが、あの細かい区分は IDE 版の話。Bob Shell はもっとシンプルです。
| 選べる承認の種類 | |
|---|---|
| IDE 版 | Read/Edit/Execute/MCP/Skill/Todo/Subtask/Subagent/Mode(9区分を個別に) |
| Bob Shell |
Off/Edit の2つだけ(shift+tab で切替。Off=毎回訊く/Edit=ファイル編集は自動で通す) |
Execute(コマンド実行)は、必ず訊いてくる
Bob Shell で大事なのは、Edit にしていても、コマンドを走らせるときは必ず確認が入ること。編集(ファイルを書く)と実行(コマンドを走らせる)は別もので、いちばん危ない実行は自動化されません。そのとき出る選択肢は3つ。
| 選択肢 | どう動くか |
|---|---|
| Yes, allow once | 今回だけ実行する |
| Yes, allow always… | 以後、そのツールは訊かずに実行する |
| No, suggest changes | 実行せず、内容を直させる |
モードと Auto-approve は独立している
モードと Auto-approve は連動していません。だから、読むだけの Ask モードでも Auto-approve を Edit にできます。「Ask なのに Edit?」となりますが、答えは単純で、2つは別々のスイッチだから。Ask は編集をしないので、Edit にしても出番がないだけです。
握り方の目安は、こんなところ。
-
Ask・Plan(読む・考える)…
Offで困らない -
Code(書く)…
Editにして、編集の確認を省いて速くする - Execute(コマンド実行)… どのモードでも、一件ずつ確認
じゃあ、どう使い分ける?
大きめのものを作るときは、この順番が事故を減らします。
- Ask で、まず対象を読ませて理解する
- Plan で、作る前に段取りを立てさせる
- Code で、その段取りに沿って作らせる
「ぽとくり」のときは、正直このステップを飛ばして Code 一発でお願いしました。落ち物ゲーム1本ならそれでいい。でも、仕事のコードで「いきなり全部書いて」は、たいてい事故のもとです。まず読む・計画する・それから書く。モードは、その順番を手元で切り替えるためのスイッチ、と捉えると腑に落ちます。
まとめ
- 画面右下の
Modeは、Bob の構え。Code/Ask/Plan/Advanced(書く/読む・訊く/計画/拡張)の4つ。切替はTab(順ぐり)か/mode。 -
Auto-approve(左下)は別軸。Shell は Off/Edit の2つだけ(IDE版は9区分)。
Editにすると編集は訊かれず、Execute(コマンド実行)は必ず訊かれる。 - モードと Auto-approve は独立。Ask で Edit にしても、編集が起きないだけ。
迷ったらまず Code。読みたいだけなら Ask、設計から詰めたいなら Plan。今日から、右下の表示をちょっと意識してみてください。
※2026-07-12 時点(Bob Shell 1.0.6)の公開情報にもとづきます。動きの速い分野なので、最新かつ正式な情報は公式でご確認ください。
出典
- Bob Shell Docs(bob.ibm.com/docs/shell) — モード(Code/Ask/Plan/Advanced)
-
キーボードショートカット(keyboard-shortcuts) —
Tab=モード循環ほか -
スラッシュコマンド(slash-commands) —
/modeでの切り替え - Auto-approve(IDE 版・auto-approving-actions) — 承認の区分(Read/Edit/Execute…)。この区分パネルは IDE 版。Shell の Off/Edit・コマンドの都度承認は手元(1.0.6)とコミュニティで確認
- Bob Shell permissions for executions(IBM Community) — 実行時の allow once/always/no
※投稿内容は個人の見解であり、必ずしも私の所属団体・企業における立場、戦略、意見を代表するものではありません。
