概要
モバイルアプリをNew Relicのエージェントを使ってモニタリングしている際にネットワークがオフラインになるとその間のデータはNew Relicに送付できない可能性があります。
New Relic アップデート(2024年3月)の中で、『オフラインストレージでデータロストを最小限に』 というアップデートがあったので、今回はAndroidのエミュレーターを使ってイベントデータがネットワーク復旧後に送信されることを確認してみたいと思います!
このアップデートの詳細はこちら
New Relic アップデート(2024年3月)
手順
1. AndroidのアプリにNew Relicのエージェントを設定
今回はAndroid StudioのNew Projectから[Empty Activity]を作成して、New RelicのAndroidエージェントをインストールしました。
Androidエージェントのインストール方法は下記を参照ください。
個人的にはガイド付きインストールを使っていただくとインストールしやすいかと思います。
オフラインストレージに対応しているAndroidエージェントは7.3.0以降になります。
一点、AndroidエージェントとiOSエージェントはデフォルトではオフラインストレージ機能はオフになっているので、フェーチャーフラグでオンにする必要があります。
今回は、onCreateでエージェントをスタートさせるところでフラグをオンにしました。
2. Androidエミュレーターでモバイルアプリを起動
ビルドしてモバイルアプリをエミュレーターで実行します。
今回はシンプルに「Hello Android!」が表示されています。
3. New Relic上でイベントデータを確認
Mobile > Explorer EventsでMobileイベントが入ってきていることを確認。
このタイミングでは 20:55:49 までのデータを確認しました。
4. Androidエミュレーターをオフラインに変更
Androidエミュレーター上で、インターネットをオフに設定。
5. アプリの起動と終了を複数回実行
6. New Relic上でイベントデータを確認
このタイミングではオフライン中のデータが入ってこないので、さきほどと同様に 20:55:49 までのデータが確認できます。
ここで数分待ってデータが入って来ないことを確認ください。
7. Androidエミュレーターをオンラインに戻す
Androidエミュレーター上で、インターネットをオンに設定して、アプリを起動します。
8. New Relic上でイベントデータを確認
オフライン中のイベントデータもNew Relicに送られていることが確認できました。
まとめ
『オフラインストレージでデータロストを最小限に』というアップデートについて、Androidのエミュレーターを使ってイベントデータがネットワーク復旧後に送信されることを確認してみました!
ちなみに、オフラインストレージで使用するストレージサイズは下記で変更可能となっています。
最新のアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2024年3月)
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