Claude Codeを使い始めると、「ツールからコピペしてAIに貼り、結果をまた戻す」往復が最初のボトルネックになります。これを消すのがMCP(Model Context Protocol)接続です。この記事では、いちばん手数の少ない接続ルートと、つなぐ前に押さえるべきセキュリティ上の注意点をまとめます。
MCPとは
MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部ツールをつなぐオープンな共通規格です。MCPサーバーという接続口を追加すると、Claude CodeがNotion・Gmail・データベースなどを直接読み書きできるようになります。「先週の議事録を要約してNotionに保存して」が、コピペなしの一言で完結します。
最短ルート: claude.aiのコネクタ画面でつなぐ(コマンド不要)
意外と知られていませんが、ターミナルで設定ファイルを書かなくても接続できます。
- Claude Codeをclaude.aiのアカウントでログインしておく(普段のPro/Maxアカウントでよい)
- claude.aiの「設定 → コネクタ(Connectors)」で使いたい公式コネクタを追加し、サインイン(認証)まで済ませる
- Claude Codeを開いて日本語で頼む — claude.ai側でつないだコネクタは、同じアカウントでログインしているClaude Codeに自動で現れます
ポイントは、Gmail・Googleカレンダー・Microsoft 365などはこのclaude.ai側での接続が必須なことです(Claude Code単体ではつなげない仕様)。逆に言うと、「CLIから追加できないから無理」と諦めていたツールが、この画面経由ならつながることがあります。
なお、Team・Enterpriseプランではコネクタを追加できるのは管理者のみです。会社利用の場合は情シスに相談してください。
CLI派向け: claude mcp add
エンジニアであれば、CLIからMCPサーバーを直接追加する方法もあります。
# 例: リモートMCPサーバーの追加(transportとURLはサーバーの公式ドキュメントに従う)
claude mcp add --transport http <server-name> <server-url>
# 登録済みサーバーの確認
claude mcp list
プロジェクト単位で共有したい場合は .mcp.json をリポジトリに置く方式もあります。スコープ(user / project / local)の使い分けは公式ドキュメント(docs.claude.com の Claude Code > MCP)を参照してください。
実際の使用感(業務例)
接続後は、こういう指示がそのまま通ります。
- Notion: 「このプロジェクトの議事録を全部読んで、決定事項だけ一覧にして新しいページに保存して」
- Gmail: 「この10人に、来週のセミナー案内のメール下書きを作って」→ 下書きまで作らせ、送信は人間が確認して行う運用にする
- カレンダー: 「来週で1時間空いている枠を3つ出して」
「送信・削除・公開」のような不可逆な操作だけは人間側に残す、が安全な線引きです。
つなぐ前のセキュリティチェック
MCP接続は、Claude Codeにそのツールへのアクセス権を渡す行為です。公式ドキュメントも次の点を明記しています。
- 接続前に、そのMCPサーバー(コネクタ)の提供元を信頼できるか必ず確認すること
- 外部コンテンツを取得するタイプのコネクタには、悪意ある指示を読み込むプロンプトインジェクションのリスクがある
- Anthropicはディレクトリ掲載前にコネクタを審査するが、個々のMCPサーバーのセキュリティ監査までは行わない
実務上の原則はシンプルで、(1) 提供元がはっきりした公式コネクタから使う、(2) 出どころの怪しいサーバーは安易につながない、(3) つないだ後も外部送信系の操作は内容を確認してから許可する、の3点です。
まとめ
- 最短ルートはclaude.aiのコネクタ画面。Gmail/カレンダー/Microsoft 365はこのルートが必須
- CLI派は
claude mcp add。プロジェクト共有は.mcp.json - まずは「一番コピペしているツール」を1つだけつなぐ。効果を実感してから広げる
非エンジニア向けの解説版はブログに書いています: Claude CodeをNotion・Gmailと繋ぐMCP入門