前置き
いまどきこんな環境でEmacsを使っている人は少ないとおもうが、メモとして残しておきたい。
背景
会社のPCがWindows11に強制アップデートされた。特にExpolorerが全体的にもっさりしてしまったのは否めないがここでは触れない。
メモ用に常に立ち上がっているEmacsでいつものように会議メモを取ろうとしたところ、日本語入力がおかしな状態になっていることに気が付いた。
変換確定前の文字が日本語表示されず、すべて■となってしまっている。
本来はこうなるべきが、
Win11 24H2ではこうなってしまう。
ところでなぜEmacsか
しばらくVSCodeを使っていたが、重くなりすぎて軽快さがなくなり別の環境を探していた。ちなみに自分はプログラミング用にテキストエディタを使うケースはほぼなく、文章を書くためがメインである。
しっくりとくるテキストエディタがなかなか見つからず、サクラエディタやNotepad+なども試してみたが、悪くはないが操作感がいまいち。
syntaxによる色分けなどは不要で、必須なのは、即時の起動や、きびきびした動作と、それを指示するための操作感である。ワンタッチで行頭・行末移動、ページング、検索、そして保存ができなければならない。そしてそのワンタッチは、使い慣れたviやemacsのそれであってほしい。viで日本語の文章を扱うのは現実的ではなく、結局emacsに落ち着いた。ベストなエディタがあればご教示いただきたい。
環境
Windows11 24H2 26100.6584
GNU Emacs 29.4 (buid 2, x86_64-w64-mingw32)
tr-ime.el, w32-ime
解決
tr-imeまわりの設定を変更して解決した。
.emacsの設定
(package-initialize)
(customize-set-variable 'package-archives
`(,@package-archives("melpa" . "https://melpa.org/packages/")))
(unless (package-installed-p 'tr-ime)
(package-refresh-contents)
(package-install 'tr-ime))
(tr-ime-advanced-install)
(modify-all-frames-parameters '((ime-font . "MS Gothic-12")))
(setq default-input-method "W32-IME")
(w32-ime-initialize)
ポイントは以下。
(tr-ime-advanced-install)
(modify-all-frames-parameters '((ime-font . "MS Gothic-12")))
tr-imeが内部でどんなことをしているのか不明だが、standardモードとadvancedモードがあり、ずっと前者で使用できていたが、後者へ修正するとともにフォントを指定した。
tr-imeのgit-hibを参照してほしい。開発者trueroad氏への感謝は忘れない。
https://github.com/trueroad/tr-emacs-ime-module