Windows 用パッケージマネージャ「winget」のプレビュー版を試してみた

Microsoft のオンラインイベント「Microsoft Build 2020」にて、コマンドラインから利用する Windows 用パッケージマネージャ「Windows Package Manager」のプレビューリリースが発表されました。
https://devblogs.microsoft.com/commandline/windows-package-manager-preview/
分りやすく例えると Chocolatey の Microsoft 公式版というイメージでしょうか。

試してみる

インストール方法

以下のいずれかの方法が選択できます。

1. Windows 10 Insider Preview に参加して Microsoft ストアから落とす
2. GitHub からパッケージを手動で落として入れる
3. 自分でソースからビルドする

今回は一番早そうな「2. GitHub からパッケージを手動で落として入れる」で試してみようと思います。

なおクライアントは Windows 10 1709 以降がサポート対象となります。

Installing the client
The client requires Windows 10 1709 (build 16299) or later at this time.

GitHub の wingetのリリースページ から Appxbundle をダウンロードしてインストールします。

インストールが完了したら PowerShell から winget --version を実行してみます。

正常にバージョンが表示されました。

使ってみる

winget show でパッケージリストを表示してみます。

今回は PDFsam というアプリを入れてみようと思います。
winget install [アプリケーション名] のように実行します。

以上。やっぱりコマンドでインストールできるのは楽ですね。
こういう部分が Linux ライクになっていくのは個人的に嬉しいです。

ちなみにアプリケーションリストは winget 本体とは別のリポジトリで管理されているようです。
https://github.com/microsoft/winget-pkgs
yaml で書いたマニフェストをプルリクして、マージされたらインストールできるようになるという仕組みのようですね。

Intune などの構成管理が入っていない組織では、キッティングやアプリ展開で役立ちそうですね。
現状はバージョン 0.1 でまだまだこれからなので、進化して便利になっていくことを期待しています。