概要
この手順では、Blender 公式の MCP Server を取得し、Blender へアドオンをインストールしたうえで、Codex から STDIO 方式で接続するところまでを説明。
Blender MCP は、LLM が生成したコードを保護機構なしで Blender 内で実行するため、データの削除や外部送信が発生する可能性がある。機密情報を扱う環境での利用は避ける。
例では、C ドライブ直下にblender_mcpフォルダを作成し、この中に必要なファイルを配置。
C:\blender_mcp
検証環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| Blender | 5.2.0 LTS |
| Codex | 26.915.4065.0 |
| uv | 0.11.29 (901092ee1 2026-07-15 x86_64-pc-windows-msvc) |
| その他 |
Git(セットアップ済み)、PowerShell
|
1. Blender MCP のソース取得
PowerShell を開き、概要で作成したblender_mcpフォルダへ移動。
cd C:\blender_mcp
Blender 公式リポジトリの内容を、現在のフォルダへ取得。
git clone https://projects.blender.org/lab/blender_mcp.git .
内容を確認。
Get-ChildItem
すでに取得済みの場合は、C:\blender_mcpフォルダへ移動し、次のコマンドで更新。
git pull
2. uvの確認
Blender MCP サーバーの起動にはuvを使用。
インストール済みか確認。
uv --version
見つからない場合は、Windowsでuvをセットアップする手順を参考にuvをインストール。
インストール後、PowerShell を開き直し、再度確認。
uv --version
uv.exeの実体パスも確認。
(Get-Command uv).Source
例:
C:\Users\<ユーザー名>\.local\bin\uv.exe
※Codex の設定では、このフルパスを指定すると確実。
3. MCP アドオンのインストールと有効化
この手順は、Blender 公式が提供しているツールだけで構成。
使用するものは次の2つ。
- Blender 公式 Lab 版の MCP Server
- Blender 公式ページで案内されている Blender MCP アドオン
Blender 公式の MCP Server ページを開く。
https://www.blender.org/lab/mcp-server/
Blender を起動し、プリファレンスのエクステンションを入手を開く。
編集
→ プリファレンス
→ エクステンションを入手
英語表示の場合:
Edit
→ Preferences
→ Get Extensions
公式ページの Add-on 欄にある次のボタンを、Blender のエクステンションを入手画面へ直接ドラッグ&ドロップ。
Drag and Drop into Blender
※アドオンの ZIP ファイルを事前にダウンロードする必要は無い。
ドラッグ&ドロップは2回。
1回目は Blender Lab リポジトリの追加。
2回目は Blender MCP アドオン本体のインストール。
Blender 側に確認ダイアログが表示された場合は、内容を確認して許可。
インストール後、Blender のアドオン一覧を開く。
編集
→ プリファレンス
→ アドオン
英語表示の場合:
Edit
→ Preferences
→ Add-ons
アドオン一覧でMCPを探し、チェックを入れて有効化。
チェックが入っていない場合、Codex から Blender へ接続できない。
※この手順では、Nキーで3Dビューのサイドバーを開く操作は不要。
Codex から接続する前に、Blender が起動していて、アドオン一覧のMCPにチェックが入っていることを確認。
Blender は、Codex から操作している間は起動したままにする。
注意点:
- Git で取得したリポジトリ全体を Blender へ入れるのではなく、公式ページで案内されているアドオン導入手順を使用
- Git で取得したリポジトリは、Codex から起動する MCP サーバー用
- アドオンが有効にならない場合は、Blender のシステムコンソールにエラーが出ていないか確認
4. MCP サーバーの手動確認
Codex に登録する前に、PowerShell からサーバーを起動できるか確認。
cd C:\blender_mcp\mcp
次を実行。
uv run blender-mcp
STDIO 方式では、起動後に画面が止まったように見えることがある。
これは、標準入力からMCPリクエストを待っている状態であれば正常。
確認後は、次で終了。
Ctrl + C
Codex から使うときは、手動で起動した MCP サーバーを終了しておく。
5. Codex への MCP サーバー追加
Codex の設定画面でプラグインを開き、MCPタブを選択。
+ サーバーを追加するを押す。
プラグイン
→ MCP
→ + サーバーを追加する
カスタム MCP に接続する画面で、次の内容を入力。
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| 名前 | blender_mcp |
| タイプ | STDIO |
| 起動用コマンド | uv |
| 引数1 | run |
| 引数2 | blender-mcp |
| 作業ディレクトリ | C:\blender_mcp\mcp |
| 環境変数 | 空欄 |
| 環境変数パススルー | 空欄 |
名前は Codex 上の表示名。任意の名称で構わない。
この記事では例としてblender_mcpを使用。
uvが Codex から見つからない場合は、起動用コマンドにuv.exeのフルパスを指定。
例:
C:\Users\<ユーザー名>\.local\bin\uv.exe
作業ディレクトリは、1章で配置したC:\blender_mcp配下のmcpフォルダを指定。
入力後、保存するを押す。
6. Codex 側の MCP サーバー有効化
保存後、MCPサーバー一覧にblender_mcpが追加される。
blender_mcpのトグルを ON。
MCP 設定を保存してもすぐに反映されない場合は、Codex を再起動。
再起動後、プラグイン → MCPでblender_mcpが有効になっていることを確認。
Codex が実行するコマンドは次の形。
uv run blender-mcp
接続の流れ。
Codex
↓ STDIO
Blender MCP サーバー
↓
Blender MCP アドオン
↓
Blender
7. 接続テスト
Blender を起動し、Blender MCP アドオンを有効にした状態で、Codex から指示。
動作確認では、意図しない変更を防ぐため「変更は行わず、現在の状態だけを確認してください」と指示。
Blenderの現在のシーンにあるオブジェクト一覧を取得してください。
変更は行わないでください。
標準シーンの場合は、次のような結果が返る。
Cube
Light
Camera
ここまで成功すれば、Codex からBlender MCP を使うための基本設定は完了。
補足
以降の章は、より詳しい確認、毎回の起動手順、トラブルシュート。
詳細な読み取りテスト
より詳しく確認する場合は、Codex へ次の指示を送る。
Blender の現在の状態を読み取り専用で確認してください。
以下を取得してください。
・Blenderのバージョン
・現在のシーン名
・オブジェクト名と種類
・アクティブオブジェクト
・選択中のオブジェクト
シーンへの変更は行わないでください。
この処理が成功すれば、次の接続が成立。
Codex
→ STDIO
→ Blender MCP サーバー
→ Blender MCP アドオン
→ Blender
→ bpy
毎回の起動手順
通常利用時は次の順番。
- Blender を起動
- アドオン一覧の
MCPにチェックが入っているか確認 - Codex を起動
- Codex が Blender MCP サーバーを自動起動
- 読み取り専用の接続テストを実行
- Blender の操作を依頼
トラブルシュート
uv未検出時
次のようなエラーが出る場合がある。
uv: command not found
または:
The system cannot find the file specified
PowerShell でuv.exeの場所を確認。
(Get-Command uv).Source
表示されたフルパスを、Codex の「起動用コマンド」に指定。
例:
C:\Users\<ユーザー名>\.local\bin\uv.exe
blender-mcp未検出時
PowerShellで直接起動確認。
cd C:\blender_mcp\mcp
uv run blender-mcp
ここで失敗する場合は、Codex 側ではなく、次を確認。
- リポジトリの配置場所
-
mcpディレクトリの有無 -
uvのインストール状況 - 依存関係
- リポジトリの更新状態
MCP サーバー起動後の Blender 接続失敗時
次を確認。
- Blender が起動しているか
- Blender MCP アドオンがインストール済みか
- Blender MCP アドオンが有効か
- アドオン一覧の
MCPにチェックが入っているか - Blender のシステムコンソールにエラーが出ていないか
- 複数の Blender が起動していないか
Blender MCP アドオン非表示時
次を確認。
- 公式ページの
Drag and Drop into Blenderを使用したか - Blenderの
エクステンションを入手画面へドラッグ&ドロップしたか - ドラッグ&ドロップを2回実行したか
- Blender を再起動したか
- Blender のシステムコンソールにエラーが出ていないか
HTTP 設定の残存時
以前の HTTP 設定が残っている場合は、STDIO 方式と同時に有効にしないように。
区別する場合は、次のような名前を設定。
Blender MCP - STDIO
Blender MCP - HTTP
通常利用では、STDIO 側だけを有効にすると分かり易い。


