はじめに
Oracle GoldenGate Veridata 23c を試すシリーズの第3段階として接続の作成から突合の実行~レポートまでを実施します。前回のGoldenGate Veridata23cを試す(2)までに進めた環境を使用し、Oracle Database 19c (19.26)同士のシンプルな突合処理を行います。
環境について
今回の環境は(1)(2)でインストール・環境構築したOracle GoldenGate Veridata 23c (23.1.0.0.0)を利用します。

GoldenGate Veridata23c マニュアルより
Source Database : Oracle 19c RU19.26
PDB : PDB1903A : SCOTT EMP表を作成し、ソースとする
Target Database : Oracle 19c RU19.26
PDB : PDB1903A : SCOTT EMP表を作成し、ターゲットとする
(GoldenGateによるレプリケーションは行わず、静的な突合のみ実施)
Veridata Serever 23c および、source / target に接続するための Java Agent が起動している状態で、Veridata Server の管理コンソールから作業を開始します。
実装の手順および実行
1. Veridata 23c の管理画面の表示

2. 接続の作成
管理コンソールの左ペインにある「接続」に移動し、右上にある作成ボタンを押します。

接続の作成(詳細)が開くので接続名称を入力します。

次のエージェントで Java Agent の情報を入力します。

ここで、エージェント接続は、Java Agent が稼働しているサーバ(ホスト名)、ポートは使用している agent.properties ファイルにある、ポートを指定します。
Database は選択式となっており、今回はoracle です。
検証ボタンにより、Java Agent 接続の確認が可能です。

データ・ソースに移り、参照および修正用のスキーマ指定を行います。
修正の可否については対象となるデータベースに依存しますが、Oracle では突合差異の修正は可能で修正する権限を持ったユーザを指定しますが、今回は割愛します。

ここで接続のテストを実行すると、agent.properties で指定した JDBCのurl でデータベース接続を行い、目的のデータベースへの接続確認をする事ができます。

成功すると「データ・ソース接続に成功しました。」と表示されます。

Source および Target への接続が作成できました。
それぞれをクリックして、詳細へ入り参照や修正が可能です。

3. グループと比較ペアの作成
管理コンソールの左ペインにある「グループと比較ペア」に移動し、上部ある作成ボタンを押します。

基礎的な情報を入力します。
名称 : グループの名称
ソース : 突合元となるデータ・ソース(接続) とスキーマ (今回はscott)
ターゲット: : 突合先となるデータ・ソース(接続) とスキーマ (今回はscott)
マッピング・ルールを設定します。(今回は特に変更せず、デフォルトのまま)

マッピング対象の選択と指定画面に移ります。(ここも特に変更せず、デフォルトで)

比較対象となるオブジェクト(表)の構造が違う場合にこれらを設定する事で突合が可能になります。

上記の画面で比較ペアの生成によってグループと比較ペアが作成されます。

4. ジョブの作成と実行
管理コンソールの左ペインにある「ジョブ」に移動し、上部にある作成ボタンを押します。
グループのリストから作成したグループを選択し、生成します。
この画面から右上のジョブの実行ボタンか、またはナビゲーション・ペインのジョブの実行へ移ります。
実行するジョブを選択し、実行します。
5. 結果とレポートの確認
管理コンソールの左ペインにある「ジョブのミニター」に移動し、完了したジョブから詳細を確認します。
レポートのリンクから比較ペアレポートの詳細(テキスト形式)がダウンロードが可能です。
最後に
今回はGoldenGate Veridata 23c を試すシリーズとして、まず3段階による、インストール、Java Agent の起動と、シンプルな表の突合を実施してみました。環境構築は以前よりやさしくなったように思います。
突合については、画面イメージの違いはありますが 概ね Veridata 12c の流れを踏襲していると思います。
今回は Oracle Database 19c (19.26) 同士の突合でしたが、続編 (4)として異なるデータベースのオブジェクトとの突合を試してみたいと思います。







