はじめに
ONES Projectのガントチャート機能は直感的に使える点が特徴であり、デフォルト設定で十分利用することができます。
本記事は、ちょっとカスタマイズして使用したい方向けにガントチャート設定について解説します。
ガントチャート設定
ガントチャート設定には、5つの設定項目があります。
- データ範囲:どの課題をガントチャートビューに表示するかを指定
- フィールドマッピング:課題の開始日・完了日などをどのフィールドと対応させるかを指定
- スケジューリングルール:課題の日付をどのように計算・反映するかを指定
- ベースライン管理:ベースラインを追加する際に保存されるフィールドを設定
- 権限設定:誰がガントチャートを編集・管理できるかを指定
ガントチャート設定は画面右上にある「・・・」アイコンをクリックし、「ガント設定」を選択します。これでガントチャート設定画面が表示されます。
1.データ範囲
ガントチャートに表示するデータを設定します。 次の2つの範囲を組み合わせて構成されます。
- プロジェクト範囲:どのプロジェクトの課題を対象とするかを指定します。デフォルトでは「現在のプロジェクト」の課題のみが表示されます。「プロジェクトを選択」を選択すると、他のプロジェクトも追加することができます。
- 課題の範囲と階層:どの課題タイプを表示し、どのような階層構造で表示するかを指定します。階層は最大で10段階まで指定可能です。
2.フィールドマッピング
ガントチャートに表示されるタスクの「開始日」と「完了日」を、どの課題フィールドから取得するかを設定します。これにより、ガントチャート上に表示される期間が正確になります。以下のフィールドを設定できます。必要に応じて変更してください。
- 開始日:予定開始日、日付型のカスタムフィールド
- 完了日:予定完了日、期限、リリース日、日付型のカスタムフィールド
3.スケジューリングルール
課題の開始日・完了日をどのように管理するかを設定します。
親子階層のスケジューリング方式
ボトムアップ方式(自動集計):親課題のスケジュールは、すべての子課題の情報をもとに自動で決定される
- 開始日:子課題の中で最も早い開始日
- 完了日:子課題の中で最も遅い完了日
※ 「ボトムアップ方式で集計した期間・進捗を課題フィールドに自動同期」にチェックを入れると、以下が自動反映されます
- 開始日・完了日 → マッピングされたフィールドに同期
- 進捗 → 課題の「進捗」フィールドに同期
手動設定:親課題・子課題に関係なく、開始日・完了日を自由に設定可能
就業日設定
課題期間を計算する際に、非就業日(休日など)を含めるかどうかを指定します。
- 就業日のみを計算:非就業日を除いて期間を算出
- 非就業日を含めて計算:非就業日も含めて期間を算出
4.ベースライン管理
ベースラインを追加する際に保存されるフィールドを設定します。ベースラインの名称変更や削除が可能です。
5.権限設定
ガントチャートを管理・編集できるユーザーを指定します。
設定することで、操作できる人を制限し、誤操作や情報漏洩などのリスクを低減することができます。
まとめ
ONES Projectのガントチャートでは、データ範囲で複数のプロジェクトを指定することでプロジェクトを跨いだ計画を立てることができます。大きなプロジェクトにも対応したウォーターフォールに最適なツールの1つです。
ONES Projectのガントチャートはデフォルト設定でも十分に利用可能であり、学習コストが低い点も特徴の一つです。さらに直感的な操作性や視認性の高さにより、効率的な作業を実現できます。