主要AIサービスの比較まとめ
AIを日常的に使うようになってしばらくたったので知見を載せておきます。
注意事項
以下の点にご注意ください:
- あくまでも主観であること
- 業界的に情報が常に更新されること
- 2025年10月11日時点での情報であること
- 各サービスは頻繁にアップデートされており、機能や価格が変更される可能性があること
- 基本的に無料版を使用していること
- 個人の使用用途や好みによって最適なAIは異なること
OpenAI ChatGPT(GPT系モデル)
強み
- 対話力・日本語力に優れ、わかりやすい回答
- 自然で親しみやすいコミュニケーション
- クリエイティブなライティングに強い
弱み
- 情報の鮮度(※執筆時点では2024年6月まで)
- 画像読み込みが1チャット1枚のみ(無料版の場合)
- 長時間の対話で停止することがある
適した用途
- 一問一答、メール返信などの簡易的な日常使い
- クリエイティブなライティング
- ブログコンテンツの作成
使用感
基本的にはちょっと日常で気になることや概要が知りたい場合に使います。
例えば「月と地球の距離」とか「メール返信の文章を考えて」などですね。
技術的な部分でいうと「TCPとUDPの違いは?」などです。
本人いわく
私は2024年6月までの情報をもとに学習しています。
ただし、必要に応じてインターネット検索を使って、2025年10月現在の最新情報も確認できます。
とのこと。
※執筆時点での情報。最新版は随時アップデートされている可能性があります。
Google Gemini
強み
- Googleサービスとの連携
- 複数画像の読み込みが可能
- 検索を活用したリアルタイム情報にアクセス可能
- コードや論理的な回答に強い
弱み
- 文章が長く理解に時間がかかる
- 圧倒的情報量で逆に読みにくい場合がある
適した用途
- Google製品を多用する環境
- 最新情報のリサーチ
- スプレッドシートなどGoogleサービスとの連携作業
使用感
Google検索によるリアルタイム検索情報が得意としていますが、その影響で圧倒的な文章量と読みにくさがあります。
基本的にAIを使うときは情報量ではなく概要を知りたい場合が多く、より詳しい部分は自分でブラウジングするという流れなので、このサービスを使う理由があまりない状況です。
プライベートPCにOfficeがないのでスプレッドシートとの連携ができるのは良い点なのかもしれません。
プロンプトのコツ: 「簡潔に箇条書きを中心として回答をしてください」
とプロンプトを書くと読みやすくなります。
Microsoft Copilot
強み
- Office系・業務関連に強い
- 複数画像の読み込みが可能
- 対話もできる
- Bing検索を通じた直接的なインターネットアクセス
- Microsoft 365(Word、Excel、PowerPoint、Teams等)との深い統合
弱み
- プライベート利用での圧倒的な優位性は限定的
適した用途
- エディター以外での技術的な質問
- エラーメッセージの画像読み込みなど
- Microsoft製品を中心とした業務環境
使用感
難しい技術解決はとりあえずこれかGitHub Copilotブラウザ版を使っていました。
プロンプトを書いたGeminiと操作感はあまり変わらない印象です。
画像の読み込みが複数できること、ある程度違和感のない対話ができること、プログラミングやIT技術についての知識がありこと。
Officeや開発がMicrosoftなのでセキュリティや導入のしやすさを考えても企業が導入しやすいAIになっていると思います。(企業の導入方法は知らないです。)
逆に言うとプライベートで使用する圧倒的理由はあまりないのかなと考えています。
こちらもリアルタイムの情報を取得しているので、基本的にはGoogleかMicrosoftかの好みの違いになってくると思います。
GitHub Copilot
強み
- VSCode/Visual Studio連携
- コード補完・関数生成に特化
- 複数のAIモデル(GPT-4、Claude Sonnetなど)から選択可能
- リアルタイムのコード提案
弱み
- 不要な機能追加や過剰な不具合修正があり、期待ほどではない
- ブラウザ版にリポジトリを読み込む機能があるのになぜか使えなくてキモい
- プロジェクト全体のコンテキスト理解には限界がある
料金
- 月額$10(約1,500円)または年額$100の有料サブスクリプション
- 企業向けのGitHub Copilot Businessも提供されている
評価
複数モデルの中でClaude Sonnetが圧倒的に優秀と感じています。
唯一課金していますが、がっつり普段から開発をしてる人にはプレミアム回答の回答量が足りないのかなと感じています。
今後はCursorへの移行を検討中ですが、約3000円ほどかかるので今の年収ではなかなか払えず...
使用感
コード補完に特化したAIとは言いつつもプログラミング技術についても答えてくれます。
VSCodeだと必要以上のコード修正があったり、全然意図を受け取ってくれなかったりイライラすることがたまにありますが、基本的には優秀だと感じます。Agentタイプの ClaudeSonnet が優秀でそれ以外が全く使えない体になってしまいました。プロンプト次第ではかなり優秀になると思います。
ブラウザ版だとリポジトリからファイルを選択できるので、アップロードする必要がないです。その部分は他のAIサービスに技術系の質問をする時のメリットになります。
ただ、なぜかリポジトリ全体を選択するとエラーになります。
また、あまり情報も新しくないかもしれません。
私の知識は2024年6月までの情報で止まっています(Knowledge cutoff: 2024-06)。
ただし、この会話で特定のリポジトリやデータを調べる必要があれば、利用可能なツールを使って最新のGitHub情報などを取得できます。調べてほしいことがあれば教えてください。
Claude
強み
- わかりやすい日本語
- 対話力
- 画像読み込み対応(複数枚可能)
- 総合力の高さ
- コーディング能力において技術的リーダー
- 長文の安全な分析に優れている
- 大量のコンテキスト処理能力(長文ドキュメント、大規模コードベース)
特徴
- 断言を避け論理性を重視
- 誤解を減らす設計
- 率直で簡潔な回答を提供
適した用途
- プログラミング、コードレビュー、リファクタリング
- 長文ドキュメントの分析
- 技術文書作成
- 日常の小さな疑問や勉強中の技術の概要説明
信頼できる知識カットオフは2025年1月末です。ただし、必要に応じてweb検索機能を使って最新情報も取得できます。
評価
最近発見したが、日常系AIの中で最も使いやすく総合力が高い
使用感
最近発見して利用し始めたのでまだわかりませんが、OfficeやGoogleアプリとの連携をあまり利用することがなく、日常の小さな疑問や勉強中の技術の概要説明などが主な使用用途であれば最適解になるのかなと感じています。
使用量の制限が低くすぐに制限が来るのはデメリットかなと感じています。
その他AI
Cursor
- プロジェクト全体のコンテキストを理解してコード生成・リファクタリングが可能
- VSCodeからの移行に学習コストがかかる
- 有料プラン(Pro: $20/月)が必要な場合がある
- まだ発展途上のため、安定性に課題がある場合も
Stitch
- モバイルアプリやウェブアプリ向けにユーザーインターフェースを生成するツール
- 画像だけでなくHTMLとしても出力してくれる
- デザインをコードに変換、UIの迅速なプロトタイピング
- モックアップからの初期実装
- デザイナーとの協業
- UIの迅速なプロトタイピング
Sora2
- 2025年9月30日にリリースされたばかりのOpenAIの最新AI動画生成モデル
- これまでの動画モデルでは困難だった機能を実現
個人的な使い分け
基本的なことはすべてのAIサービスが対応しています。
その中で正直ChatGPTは言語生成においては強いですが、コーディングについてはイマイチ。Geminiは言語がイマイチ。Microsoft Copilotは言語が普通で、コーディングが普通なので日常ではChatGPTで良くて、技術ではGitHubCopilotで良い。
結果ChatGPTで日常の質問、技術の概要の理解などを行い、より詳しい内容についてはGitHubCopilotに質問していました。
その中でClaudeがそこそこのレベルの言語スキルとそこそこのレベルの論理的な会話、そこそこのレベルのコーディングができることを知ったのでClaudeに移行しています。
(まだ勉強中なのでそこそこと言ってます...)
まとめ
AI分野では常に新しい情報が流れています。
エンジニアとしてはできるだけキャッチアップしていきたいと考えていますが、複数のAIを使い分けることでそれぞれの強みを活かした効率的な作業が可能になります。
今後は、特にClaudeとCursorの組み合わせを試したいなと考えています。