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【IBM Cloud】IBM Cloud Kubernetes Service上にnginxを立ち上げてみた

Last updated at Posted at 2023-08-22

はじめに

本日はIBM Cloud Kubernetes Service(IKS)にnginxを立ち上げるハンズオンを行ってみたので、その流れを整理したいと思います。
今回の内容にはIBM Cloudのアカウント(無料利用可能)が前提となっています。

nginx立ち上げの準備

IKSのクラスター作成

IKSのクラスターを作成します。ナビゲーションメニューをクリックしてKubernetesクラスターにアクセスします。
スクリーンショット 2023-08-09 17.05.29.png
スクリーンショット 2023-08-09 17.05.45.png

右上のクラスターの作成をクリックします。
スクリーンショット 2023-08-09 17.05.55.png

クラスターの設定を行います。クラスターはVPCとClassicを選択できますが、今回はClassicで作成しています。その他リソースグループの設定やリージョンの設定を行います。
スクリーンショット 2023-08-09 17.07.13.png

また、クラスターのプロファイル(フレーバー)も変更可能です。今回は最小構成+ゾーンあたりのworker nodeも1つに減らして作成しています。そのほかAdd onなどを設定し、作成ボタンをクリックします。
スクリーンショット 2023-08-09 17.07.20.png

クラスター作成が完了されたら以下の画面が表示されるかと思います。詳細の部分にクラスターIDが記載されているので、コピーしておきます。
スクリーンショット 2023-08-09 17.07.52.png

IBM Cloudへのログイン

ターミナルにて、IBM Cloudにログインします。ログインはCLIを使用したワンタイム・パスコードを利用すると便利です。
右上のプロフィールアイコンをクリックし、CLIとAPIにログインをクリックしますと、以下のログインCLIが表示されます。
IBM Cloud CLIをコピーしコマンド入力にてログインを行います。
スクリーンショット 2023-01-27 14.52.45.png
スクリーンショット 2023-01-27 14.52.54.png

その後、以下のコマンドを使ってクラスターを指定します。
Kubernetesの環境を設定するには、exportコマンドが必要です。exportコマンドは、ibmcloud ks cluster configコマンドを入力して取得します。
クラスター画面で取得してクラスターIDに差し替えてターミナルに入力します。
なお、クラスターIDの代わりに、クラスター名を入れても指定は可能です。

クラスター環境指定
ibmcloud ks cluster config --cluster <cluster-id>
クラスター環境指定の結果
<cluster-id> のコンテキストを現在の kubeconfig ファイルに追加しました。
これで、クラスターに対して「kubectl」コマンドを実行できます。 例えば、「kubectl get nodes」を実行します。
クラスターに初めてアクセスする場合、RBAC の同期中に「kubectl」コマンドが数秒間失敗することがあります。

Dockerイメージの準備

Dockerfileの作成

nginxをデプロイするにDockerイメージを使用します。
以下のコードでDockerfileを作成します。

Dockerfile作成
# ベースイメージを指定
FROM nginx

# ローカルの index.html をコンテナのデフォルトパスにコピー
COPY index.html /usr/share/nginx/html/

# ポートを80に変更(nginx デフォルトポート)
EXPOSE 80

# Nginx を起動
CMD ["nginx", "-g", "daemon off;"]

Dockerイメージのビルド

ターミナルでdockerイメージが置いてあるディレクトリーに移動し、dockerイメージをビルドします。

Dockerイメージのビルド
docker build .

IBM Cloud Container Registryに格納

作成したDockerイメージをContainer Registryに格納します。
以下コマンドを使ってContainer Registryにログインします。

Container Registryログイン
ibmcloud cr login

次にイメージをタグづけしてプッシュします。

イメージタグ付け、プッシュ
docker tag <local_image> jp.icr.io/<my_namespace>/<my_repo>
docker push jp.icr.io/<my_namespace>/<my_repo>

Kubernetesの準備

Kubernetesマニフェストの作成

Kubernetes上に何かを立ち上げるためには、yamlファイルを使ってデプロイする必要があります。作成yamlは「deployment.yaml」と「service.yaml」です。この二つのyamlファイルの作成により、IKS上にnginxがデプロイされ、serviceで外部からアクセスできるようになります。

今回私は以下のように作成しました。

deployment.yaml
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  name: iks-deployment
spec:
  replicas: 1
  selector:
    matchLabels:
      app: iks
  template:
    metadata:
      labels:
        app: iks
    spec:
      containers:
      - name: iks-container
        image: jp.icr.io/moon-test/nginx:latest
        ports:
        - containerPort: 80
service.yaml
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: iks-service
spec:
  selector:
    app: iks
  ports:
  - protocol: TCP
    port: 80
    targetPort: 80
  type: NodePort

Kubernetes マニフェストの適用

作成したマニフェストを以下のコマンドを使ってKubernetesクラスターに適用します。

マニフェストの適用
kubectl apply -f deployment.yaml
kubectl apply -f service.yaml

結果の確認

公開されたIPアドレスを確認します。
まず、以下のコマンドにてKubernetes上に適用されたか確認します。

デプロイの確認
kubectl get all
結果例
NAME                                  READY   STATUS    RESTARTS   AGE
pod/iks-deployment-6584775c6f-qwz2q   1/1     Running   0          5s

NAME                  TYPE        CLUSTER-IP       EXTERNAL-IP   PORT(S)        AGE
service/iks-service   NodePort    172.21.193.230   <none>        80:31108/TCP   4s
service/kubernetes    ClusterIP   172.21.0.1       <none>        443/TCP        37s

NAME                             READY   UP-TO-DATE   AVAILABLE   AGE
deployment.apps/iks-deployment   1/1     1            1           5s

NAME                                        DESIRED   CURRENT   READY   AGE
replicaset.apps/iks-deployment-6584775c6f   1         1         1       5s

その後、現在実行されているworker nodeの情報を得るために、以下のコマンドを入力します。
クラスターの指定と同様に、にはクラスター名を入力しても構いません。

worker nodeの確認
ibmcloud ks worker ls --cluster <cluster-id>
結果例
OK
ID                                                    パブリック IP   プライベート IP   フレーバー          状態     状況    ゾーン   バージョン   
kube-cj84sg2t05u16hk6drig-moontest-default-000001ca   161.202.97.14   10.133.175.181    u3c.2x4.encrypted   normal   Ready   tok02    1.26.7_1546  

上記結果で取得して<パブリックIP>:<ノードポート>を入力するとnginx画面が表示されるようになります。今回の場合は、161.202.97.14:31108ですので、こちらのIPでアクセスすると、問題なくnginxがデプロイされていることがわかります。
スクリーンショット 2023-08-09 17.40.31.png

最後に

今回はDockerfileやyamlを作成し、それをもってIBM Cloud Kubernetes Serviceのクラスター上にnginxを立ち上げる流れを整理しました。次回にはこちらのnginxを実際いじってみたり、アプリケーションを載せてみることに挑戦してみたいと思います。

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