Claude Codeをインストールしてみたものの、こんな状態で止まっていませんか。
- 起動はしたが、何を最初に頼めばいいのか分からない
- とりあえずチャットのように使っているが、普通のAIチャットと何が違うのか実感がない
- 「すごいらしい」と聞いて入れたのに、効果がいまいち体感できない
- 設定項目が色々あるが、最初に何をいじるべきか分からない
Claude Codeはターミナルで動くAIコーディングエージェントです。普通のチャットAIと違って、ファイルを読み書きし、コマンドを実行し、複数ステップの作業を自分で進められます。ただし、その力を引き出せるかどうかは最初の設定で大きく変わります。
この記事では、Claude Codeをインストールした直後に最初の30分でやっておくべき設定と使い方を、順番に手を動かせる形でまとめます。難しい話は後回しにして、まず「実戦で使える状態」に持っていくことを目標にします。
前提: Claude Codeは「賢いチャット」ではなく「作業する同僚」
最初に頭を切り替えてほしいのがここです。多くの人は最初、Claude Codeをチャットボットのように扱います。「このコードどう思う?」と聞いて、返ってきた文章を自分でコピペする、という使い方です。
それでも動きはしますが、本来の使い方ではありません。Claude Codeは自分でファイルを開き、編集し、テストを実行し、結果を見て次の手を打てるエージェントです。つまり「答えを教えてもらう相手」ではなく「作業を任せる同僚」として扱うのが正解です。
| 使い方 | 例 | 評価 |
|---|---|---|
| チャット的 | 「ログイン処理の書き方を教えて」→ 返答を自分でコピペ | もったいない |
| エージェント的 | 「src/auth/ にログイン処理を実装して、テストも書いて」 |
本来の使い方 |
この違いを意識するだけで、頼み方が変わります。「教えて」ではなく「やって」。これが出発点です。
ステップ1: プロジェクトのルートで起動する(最重要)
意外と見落とされがちですが、どのディレクトリで起動するかが最初の分かれ道です。
Claude Codeは起動したディレクトリを作業の起点にします。プロジェクトのルート(package.json や .git がある階層)で起動しないと、ファイルの位置関係を正しく把握できません。
# 良い例: プロジェクトのルートで起動
cd ~/projects/my-app
claude
# 悪い例: ホームディレクトリや無関係な場所で起動
cd ~
claude # どのプロジェクトの話か分からない状態
起動したら、まず現状を把握させます。いきなり実装を頼むより、最初に「このプロジェクトを理解して」と言うほうが、その後の精度が上がります。
まずこのプロジェクトの構成を把握して。
主要なディレクトリの役割と、使われている技術スタックを
3〜5行で説明して。
ステップ2: /init でCLAUDE.mdを生成する
Claude Codeには CLAUDE.md という仕組みがあります。これはプロジェクトの取扱説明書で、起動するたびに自動で読み込まれます。技術スタック・コーディング規約・禁止事項などをここに書いておくと、毎回説明し直す手間がなくなります。
ゼロから書く必要はありません。/init コマンドを使うと、プロジェクトを解析して CLAUDE.md のたたき台を自動生成してくれます。
/init
実行すると、プロジェクト構成・使用言語・ビルドコマンドなどを調べて CLAUDE.md を作ってくれます。生成されたら、自分の運用に合わせて数行追記しておくと効果が高まります。
# CLAUDE.md(追記例)
## このプロジェクトのルール
- パッケージマネージャは npm を使う(yarn禁止)
- テストは vitest で書く
- コミットメッセージは日本語で書く
- `src/legacy/` は触らない(移行中のため)
ポイントは、「毎回口頭で言っていること」をここに移すことです。「テストはvitestで」「DBはPostgres」のような毎回の前提を書いておくと、会話がスッキリし、指示の取りこぼしも減ります。
ステップ3: 権限設定で「いちいち確認」を減らす
Claude Codeは、ファイルの編集やコマンド実行のたびに「実行していいですか?」と確認を求めてきます。安全のための仕組みですが、毎回 y を押すのは地味にストレスです。
よく使う安全なコマンドは、事前に許可しておけます。/permissions で設定画面を開けます。
/permissions
たとえば以下のような読み取り専用・低リスクのコマンドは許可しておくと作業が滑らかになります。
許可しておくと快適なコマンドの例
├─ npm test / npm run build などのビルド・テスト系
├─ git status / git diff などの読み取り系
└─ ls / cat など状態確認系
逆に、rm -rf や git push --force のような破壊的・不可逆なコマンドは、許可リストに入れず毎回確認させるのが安全です。「読み取り・確認系は許可、破壊系は都度確認」という線引きを最初に決めておきましょう。
注意: 許可設定はプロジェクト単位で
.claude/settings.jsonに保存されます。チームで共有する場合は、メンバー全員が安全だと納得できる範囲に絞ってください。
ステップ4: 大きな作業は「計画させてから」始める
ここからは使い方のコツです。初心者がやりがちなのが、いきなり大きな実装を丸投げすることです。
悪い例: 「ユーザー登録機能を全部作って」
→ いきなり大量のファイルを書き始め、想定とズレた実装になりがち
おすすめは、実装の前に計画を立てさせて、それを確認してから着手させるやり方です。Claude Codeには計画を先に立てるモード(Plan Mode)がありますが、まずは言葉で頼むだけでも十分効果があります。
良い例:
「ユーザー登録機能を実装したい。
まだコードは書かないで。
まず実装手順を箇条書きで出して。
それを確認してからGOを出すので、待って」
計画を見て「ここは違う」「この順番で」と修正してから着手させると、手戻りが激減します。**「いきなり作らせない、まず計画」**は、最初に身につけるべき習慣のひとつです。
ステップ5: 1タスク終わったら区切りをつける
最後に、長く使うほど効いてくる習慣です。Claude Codeは会話・読み込んだファイル・実行結果をすべて記憶に積み上げていきます。これが溢れると、長いセッションで急に指示を取りこぼし始めます。
対策はシンプルで、タスクが切り替わったら会話をリセットすることです。
| コマンド | 何をするか | 使う場面 |
|---|---|---|
/clear |
会話履歴をまるごと破棄する | 別のタスクに移るとき |
/compact |
会話履歴を要約に圧縮する | 同じ作業を続けるが会話が長くなったとき |
「認証のバグ修正が終わった → 次はREADMEを書く」のようにテーマが変わるときは /clear。同じ作業の続きで会話が長引いたら /compact。この使い分けを覚えておくと、午後に急に精度が落ちる現象をかなり防げます。
まとめ: 最初の30分でやることチェックリスト
| ステップ | やること | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | プロジェクトのルートで起動し、構成を把握させる | 5分 |
| 2 |
/init で CLAUDE.md を生成し、ルールを数行追記 |
10分 |
| 3 |
/permissions で安全なコマンドを許可、破壊系は都度確認 |
5分 |
| 4 | 大きな作業は「まず計画」を立てさせてから着手 | 習慣 |
| 5 | タスクの区切りで /clear か /compact
|
習慣 |
Claude Codeは、最初に少し設定を整えるだけで体感がガラッと変わります。特にステップ2のCLAUDE.mdとステップ4の計画ファーストは、今日から効果を感じられるはずです。
まずはインストール済みのプロジェクトを1つ開いて、/init から始めてみてください。それだけで「とりあえず動かす」から「実戦で使える」に一歩進みます。
補足: 始めやすくするための無料リポジトリ
CLAUDE.md を一から書くのが面倒な場合、設計の型を解説したスキルがあるとスムーズです。私が使っているスキルを無料で公開しています。
無料スターター(GitHub・CC BY 4.0):
https://github.com/noguso245-jpg/claude-code-skills-starter
Claude Codeを実戦投入するための4本のスキル(CLAUDE.md設計・計画ファースト開発(PIV)・AIコミット戦略・アジャイルなプロンプト設計)が日本語・英語で入っています。CLAUDE.md設計スキルを読みながら、/init の結果を自分用に整えるのに使えます。まずは無料リポジトリから試してみてください。
最新のTipsはXでも発信しています: @k___n___t_1125