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Kindle電子書籍の原稿作成について【Markdownによる執筆】

Last updated at Posted at 2020-01-24

概要

本記事では原稿作成について記載します。
Kindleへの出版の手順は以下の通り。

出版はwordファイル、pdfファイルなど様々なファイル形式で行うことが出来るが、今回はepubファイルで出版しようと思います。
この時、以下の方法でepubファイルで出力できます。

20万字以下の原稿であればでんでんコンバータを使用すると楽が出来ます。しかし、今回はそれ以上の原稿であること、書籍の体裁についても設定することを考慮してpandocを用いることとします。

原稿作成

執筆環境

執筆環境は以下の通り。
- OS:Windows
- エディタ:VScode
- コンパイラ:pandoc

VScodeのプラグインは以下のものを入れています。

  • Markdown All in One
  • markdownlint
  • Prettier - Code formatter

pandocはscoopで導入します。scoopについての説明は他の記事で軽く説明しています(scoop環境構築【WIndowsでのパッケージ管理】)。

執筆

以下のようなフォルダ構成としています。章立てごとにmdファイルを作成し、docフォルダに入れる形をとっています。画像も必要があればフォルダ分けすることを念頭に置いています。

\PANDOC_TEMP
│  book.epub // コンパイル済みファイル
│  build.bat //コンパイル用バッチファイル
│  cover.png // 表紙画像
│  metadata.xml //書籍情報用xmlファイル
│  github.css //体裁用cssファイル
│
└─doc //原稿用フォルダ
    │  text.md //原稿ファイル。doc直下に複数入れる
    │
    └─build
            build.md //原稿ファイルを一つのファイルにまとめたもの。バッチファイルを実行させると出力

書籍の体裁は以下のスタイルシートを使用されて頂いています。

github.css:https://gist.github.com/andyferra/2554919

書籍情報は以下の通り。詳細は以下のURLに情報があります。基本的にはここに記載している内容だけでいいかもしれません。

Dublin Core™ Metadata Element Set, Version 1.1: Reference Description:https://www.dublincore.org/specifications/dublin-core/dces/

metadata.xml
<dc:title>title</dc:title>
<dc:creator>dc:creator</dc:creator>
<dc:description>description</dc:description>
<dc:date>date</dc:date>
<dc:publisher>dc:publisher</dc:publisher>
<dc:rights>rights</dc:rights>
<dc:language>ja-JP</dc:language>

原稿をEPUBファイルに変換

参考にある「Kindleで技術書の電子書籍を公開するまで」の記事を参考にします。基本デフォルトで十分なものは記述していません。バッチファイルにして使用します。

build.bat
cat ./doc/*.md > ./doc/build/all.md # ここでファイル分けした原稿をまとめている
pandoc -f markdown -t epub3 \ # 入出力のフォーマットの指定
         --epub-stylesheet=github.css \ # スタイルの指定。
         --epub-metadata=metadata.xml \ # 書籍情報の設定。詳細は参考を確認
         --epub-cover-image=./cover.png \ # 表紙 
         --toc --toc-depth=2 \ # 目次の自動生成
         -o book.epub all.md # 出力ファイル名を設定

原稿を確認

原稿の確認はKindle Previewerを使用します。出力されたepubファイルを開くと体裁などを確認できます。微修正については、「Kindleで技術書の電子書籍を公開するまで」が参考になります。

参考

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